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「AVA」のオフライン大会「AVARST 2013 Season2」決勝トーナメントに出場する精鋭8クランが決定
※IeSF:E-Sportsの普及と活性化を目的に設立された団体。韓国ソウルに本部があり,オンラインゲームスポーツの大会を統括する活動を行っている。2008年の発足以来,現在世界42か国が正式加盟(2013年現在)
これに先駆けて,7月27日に東京・秋葉原のアイカフェAKIBA PLACEにて,爆破部門オフライン3次予選リーグ戦が行われた。772の参加クランから勝ち上がってきた12クランが集うこのリーグ戦。北は北海道,南は熊本と日本全国から集まった精鋭による戦が繰り広げられた。
なお,この予選リーグの模様はニコニコ生放送やUSTREAMで配信されており,すべての試合はUSTREAMのアーカイブに残されているので,試合展開に興味がある人はそちらを見てみよう。
・USTREAM-A(http://www.ustream.tv/channel/avarst2013-a)実況あり
・USTREAM-B(http://www.ustream.tv/channel/avarst2013-b)
・USTREAM-C(http://www.ustream.tv/channel/avarst2013-c)
・USTREAM-D(http://www.ustream.tv/channel/avarst2013-d)
厳しい予選を勝ち上がってきたのは,以下の12クラン。予選リーグのルールは,対戦人数が5vs.5。7セット先取で1勝となり,先に2勝したクランが勝利となる。そのほかのルールについては,「こちら」を参照してもらいたい。
Aブロック CoolBoys / Galactic / ZeXt
Bブロック Razz / Kopernix / SunSister
Cブロック Quick7 / Wahrheit / TeddyBear
Dブロック 俺たち課金してきた / DeToNaTor / Requish
この12クランが4ブロックでリーグ戦を行い,各ブロックの上位2クラン,総勢8クランが決勝トーナメントに駒を進めることになる。なお決勝トーナメントは,1回戦はブロック1位と別のブロックの2位とが振り分けられる形式なので,予選通過時の順位が1位と2位とでは大きな違いとなる。
普段プレイしている環境に極力近づけるため,ほとんどの選手がマイマウスやキーボードはもちろん,ヘッドセットやマウスパッドを持ち込んでいた |
試合中はピリピリした空気が漂っていた選手達だが,休憩時間は和やかに歓談する姿も。まるでオフ会のような雰囲気だ |
試合開始時や1セットを取ったとき,キルを取ったときなどに,そこかしこで雄叫びが上がる,かなり白熱した戦いが繰り広げられた |
8時間を費やして行われた激戦の末,決勝トーナメントへのチケットを手にしたのは,以下の8クランだ。
Aブロック Galactic(1位通過)/ CoolBoys(2位通過)
Bブロック SunSister(1位通過)/ Kopernix(2位通過)
Cブロック Quick7(1位通過)/ Wahrheit(2位通過)
Dブロック DeToNaTor(1位通過)/ Requish(2位通過)
試合後,各ブロックの1位通過クランにインタビューを行ったので,その内容をお伝えしよう。
■Aブロック1位通過「Galactic」
久しぶりのオフライン大会で緊張しましたが,みんなで声を出し合ってちゃんとできたかなと思います。
決勝トーナメントで気になるのは,やはりDeToNaTorさんです。「AVARST2013 season1」の決勝では勝ちましたが,「AVAIFM」で負けて1勝1敗の状態なので,次で勝って勝ち越したいと思います。今回は優勝しか狙っていないので,残りの1か月間はどこと当たっても勝てるようにしっかり準備して,優勝,そしてIeSFに出たいと思います。
■Bブロック1位通過「SunSister」
ウチは作戦というカードをたくさん蓄えていて,ピンチになってもその積み重ねがあるから逆転できるという意識が強いんです。決勝に向けて作戦を出し惜しみしていたので,今日はギリギリの場面が結構多かったですが,その積み重ねのおかげでビビらず攻め続けられたのが勝因かなと思います。
ただ,オフライン慣れはしてるものの,1年ぶりぐらいなので決勝に向けて調整する必要がありそうです。日本一,そして世界一と,一番を取ることはとても嬉しいことですし,誇らしいことでもあります。それを5人で分かち合えるよう,優勝を目指したいと思います。
■Cブロック1位通過「Quick7」
今日勝てた要因は,テンションの高さですね。テンションが下がってたりすると,中途半端に攻めあぐねたところを返り討ちにあって負けるパターンが多いんです。ワンセット取られても,テンションを落とさずに戦えたところが大きいと思います。
たぶん,決勝に進む8クランの中では,自分達の実力は下のほうだと思います。大舞台で恥ずかしいプレイをしないように,あと1か月みっちり鍛えてDeToNaTorに勝って優勝,そして国際大会に行きたいです。
■Dブロック1位通過「DeToNaTor」
勝因は,ほかのクランに比べてオフライン慣れしていたということでしょうか。オンラインでの対戦とは微妙に差があり,慣れていないクランさんはそこに戸惑ってしまうんです。この小さな差は,プレイするうえでは決して無視できない差でもあります。僕らはこれまでの経験から,感覚的にその部分をクリアできるので,それが勝利につながったのではないかと思います。
また,今回のオフライン予選についてAVAプロデューサー 井上洋一郎氏に話を聞いてきたので,あわせて紹介しよう。
本日はお疲れさまでした。まず予選会の感想はいかがでしょうか。
井上氏:
オンライン上だとワンチャンスで負けて敗退することがあったんですが,BO3(3セットマッチ2セット先取)を採用したおかげで,本当に強いクランがミスをしながらも勝ち残って1位になったことが一番印象に残りました。
4Gamer:
とくに印象に残った試合は?
井上氏:
KopernixとSunSisterの戦いが面白かったですね。お互い連携力を売りにしているクランですので,とても見応えのある試合が多かったです。DeToNaTorやGalacticはオーソドックスというか,セオリーどおりの強さがありますが,KopernixとSunSisterはセオリー外の戦い方を見せてくれました。いろいろなパターンの試合が配信できましたので,それらを多くの人に見てもらって,AVAのレベルがもっと上がっていって欲しいですね。
4Gamer:
古参クランの多くが決勝トーナメントに進みましたが,若手で注目したいところはどこですか?
井上氏:
WahrheitとQuick7は今回新しく出てきたクランだと思います。Wahrheitは以前,Kopernixで優勝を経験したcamisado選手がいたり,一時期AVAから離れたけど復帰したいという人が集まったクランなので,実力者がいるみたいですね。
Quick7は,逆に若さあふれる新星になってくれたらと期待しています。彼らはオフイベントにも積極的に参加して楽しんでくれていたんですが,まさかこの大会でここまで来てくれるとは思いませんでした。
4Gamer:
最後に8月の決勝大会開催に向けて意気込みをお願いします。
井上氏:
8月の決勝トーナメントのあとは,IeSFの国際大会があります。そこで1位を取るために,ここまでやっています。今回は本当に強い,誰もが認めるクランを決めて送り込みます。国際大会で世界一になって,伝説のクランになって欲しいんです。
4Gamer:
伝説のクランですか?
井上氏:
ええ。2年ほど前にsleepという伝説的なプレイヤーを擁したクランが日本にあったんです。国際大会には出たことはないんですが,今でもsleepというクランは出てこないのかと言われるほど,海外でも知名度があるんです。世界大会で優勝して,sleepの名に負けない伝説になるクランが出てきて欲しいですね。
4Gamer:
8月の決勝大会に期待しています。本日は,ありがとうございました。
「Alliance of Valiant Arms」公式サイト
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