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Access Accepted第305回:E3 2011プレビュー 〜前編〜
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印刷2011/05/30 16:39

連載

Access Accepted第305回:E3 2011プレビュー 〜前編〜


 欧米ゲーム業界において,1年で最も重要だとされるイベントが,E3だ。新しいハードウェアのほか,何百タイトルにもおよぶゲームが出展され,それを世界中から集まったメディアが取材する。我々のようなメディア関係者にとって,E3は情報のかき入れどきであり,パブリッシャ/デベロッパにとって今後のラインナップを大々的に紹介する大切なチャンスである。今週は,いよいよ再来週に迫ったE3 2011の見どころをピックアップし,前後編に分けて紹介したい。



E3,2011年のテーマは「Exceeding Imagination」


 今年(2011年)もElectronic Entertainment Expo 2011(以下,E3 2011)のシーズンがやってきた。カリフォルニア州ロサンゼルスのLos Angeles Convention Centerを舞台に,6月7日から9日まで開催されるE3 2011には,任天堂,ソニー・コンピュータエンタテインメント,そしてMicrosoftという各プラットフォームホルダーはもちろん,日米,そして欧州のメジャーなパブリッシャやデベロッパが参集し,新たなハードウェアやゲームの展示,情報公開を行う予定だ。
 主催者のEntertainment Software Associationによれば,昨年(2010年)に開催されたE3 2010の来場者は,4万5600人と発表されている。この数字は,一般参加が可能な東京ゲームショウやドイツのGamescomなどと比べてはるかに少ないが,会期中(およびその前後)に発表される情報の多さは,ほかを大きく引き離し,欧米ゲーム業界最大のイベントとして認知されている。

 というわけで,今週は「E3 2011プレビュー」として,出展が予定される(あるいは噂される)ゲームタイトルをメーカー別に紹介していきたい。

1995年の第1回以来,今年で17回目となるElectronic Entertainment Expo。任天堂の新ハードや3DS向けの「スーパーマリオブラザーズ」シリーズの新作,そしてソニーの新しい携帯ゲーム機「NGP」などが大きな話題になりそうだ
Access Accepted第305回:E3 2011プレビュー 〜前編〜

E3公式サイト


 本題に入る前に,まずはハードウェアの話題から。E3 2011における最大のトピックになりそうなのは,やはり任天堂Wiiの後継機だろう(関連記事)。2006年11月の発売以来,現在までに世界累計で8600万台のセールスを記録するヒットを飛ばしたWiiだが,2010年には販売台数が最盛期の25%ほどに下降し,さらにサードパーティの新作タイトルからヒットが出なくなるなど,製品寿命が限界に達しつつあるのは明らかだった。
 HDへの対応や新しいコントローラなど,さまざまな予想が行われているが,E3 2011で予定されているプレスカンファレンスで,その実際が明らかになるだろう。

 ソニー・コンピュータエンタテインメントは,コードネーム「NGP」として知られる,新たな携帯ゲーム機を出展する予定だ。大きな5インチのスクリーンに加えて,ジャイロセンサーや背面タッチパッドなどの新機軸を盛り込み,ソーシャルネットワーク的なサービスも実現するという。

 いずれにしろ,ハードウェアの話題は豊富で,そういう意味からも,今年のE3 2011が例年以上に大きく注目されることは間違いない。

 E3 2011で新発表されるゲームタイトルについて概要を述べると,こちらも例年になく大作,注目作が揃ったという印象だ。E3 2011のテーマ「Exceeding Imagination」(イマジネーションを超えて)そのままに,我々の想像を上回る作品が多く登場しそうな気配が濃厚であり,そういう面からも重要なイベントになるだろう。
 続いて,欧米のメジャーなパブリッシャ各社のイチオシ作品を紹介していこう。


Activision Blizzard


 Infinity Wardの創設者らとの訴訟問題(現在も係争中)や,「Guitar Hero」「Tony Hawks」など,一時代を築いたシリーズの新作開発中止など,さまざまな話題を提供しているActivision Blizzardだが,2010年の「Call of Duty: Black Ops」がメディアの予想を超える驚異的なヒット作となるなど,業界ナンバーワンの地位は不動のようだ。
 そんなActivision BlizzardがE3 2011で披露するのが,Call of Dutyシリーズの最新作である「Call of Duty: Modern Warfare 3」PC/PlayStation 3/Xbox 360)だ。詳細情報はほとんど公開されていないが,Call of Dutyシリーズの中でもModern Warfareの名を冠した現代戦モノは人気が高いだけに,E3 2011の最注目タイトルといって間違いではないだろう。

 そのほかの作品では,映画などのライセンスものが多数を占める。「James Bond 007」シリーズの新作や,「Spider-Man: Edge of Times」「X-Men: Destiny」などだが,これらのシリーズの従来作は「泣かず飛ばず」の販売実績であるのは間違いなく,数本のウルトラヒット作のほか,これといった代表作を作れずにいるという同社の現状は,やや気になるところだ。そんな中,過激な暴力表現で知られる,「Prototype 2」にどれだけ力が入っているかが注目される。

 Activision Blizzard傘下のBlizzard EntertainmentはE3での発表をあまり重視しないため,2011年のリリースを目指しての開発が進められている「Diablo III」が紹介されることはなさそうだ。ファンは2011年8月のGamescomや,10月のBlizzConを待たなければならないだろう。

注目タイトルはコレ!
E3 2011を前に,情報公開がされ始めた「Call of Duty: Modern Warfare 3」。ニューヨークやパリなど欧米の大都市を舞台に,前代未聞のテロが勃発する
Access Accepted第305回:E3 2011プレビュー 〜前編〜


Bethesda Softworks


 RPGのメジャーブランドに成長したBethesda Softworksだが,ここ数年はパブリッシャとしてゲームジャンルの幅を広げており,今年のE3 2011で,その動きをさらに加速したいところ。その先鋒となるのが,id Softwareの「RAGE」PC/PlayStation 3/Xbox 360)で,世界観こそ「Fallout」シリーズにも通じるポストアポカリプスものだが,多数の敵とガンガン戦っていくというコア向けなプレイフィールはやはり「DOOM」や「QUAKE」を思わせる。

 そんなBethesda Softworksが今回のE3 2011で最も力を入れる作品はもちろん,「The Elder Scrolls V: Skyrim」PC/PlayStation 3/Xbox 360)だろう。同社が開発したゲームエンジン「Creation Engine」によって描かれたオープンワールドは非常に美しく,その中で暮らす人々の様子や,背景の細かいディテールは見事だ。
 左右の手に持つ武器やマジックを自由に設定でき,それによってキャラクタークラスが自然に決まっていくというスキルベースの成長システムが採用され,さらに「シャウト」という新しい攻撃法も登場している。2011年4月に行われた自社イベント「BFG 2011」で本作のかなりの部分を紹介したBethesdaだが(関連記事),E3 2011でどんな新情報が飛び出すのか,期待したい。

注目タイトルはコレ!
2011年の本命「The Elder Scrolls V: Skyrim」は,シリーズ従来作と同じオープンワールドの世界を背景にするRPG。シリーズ作品の面白いところはそのままに,細かい部分がさらにしっかり作り込またという印象だ
Access Accepted第305回:E3 2011プレビュー 〜前編〜


Electronic Arts


 約3年にわたる大規模なリストラの末,経営が復調の兆しを見せているElectronic Arts。今後は,「ターゲットを絞ったタイトルに集中する」とのことで,開発本数を減らし,特定の人気作や新IPに集中していくことを明らかにしている。
 とはいえ,やはりE3 2011のラインナップは他社と比べて非常にボリュームがあり,新たなゲームエンジンが使用されそうな「FIFA Soccer 12」「Madden NFL 12」「NHL 12」,そして「Tiger Woods PGA Tour 12」などのスポーツタイトルの進化に注目する欧米メディアも少なくない。

 定番のスポーツタイトル以外,E3 2011の見どころと言えば,やはり「Battlefield 3」PC/PlayStation 3/Xbox 360)だ。2010年の「Medal of Honor」は,善戦したとは言え「Halo: Reach」とCall of Duty: Black Opsに挟まれる形での発売となり,劣勢を強いられたことは事実。今年も,Battlefield 3はCall of Duty: Modern Warfare 3とのガチンコ対決になることが予想されるが,BattlefieldシリーズはMedal of Honorシリーズ以上にファンが多く,昨年のようにはならないだろう。ゲームエンジンもレベルアップし,リアルな物理効果やアニメーションなど,技術的にも見るべきところは多い。

 このほか,発売の近い「Alice: Madness Returns」や,シリーズ最終作になると思われる「Mass Effect 3」などが発表される予定で,また,ここ数年は1年に2〜3作という驚くようなスピードで新作が発表されるレーシングゲームシリーズの最新作「Need for Speed: The Run」の新情報なども公開されるだろう。
 レーシングゲームつながりで言えば,「Burnout」シリーズ最新作のサプライズ発表があるという噂もある。また,「Kingdoms of Amalur: Reckoning」「Star Wars: The Old Republic」など,MMORPGに期待するファンも多いはずだ。

注目タイトルはコレ!
シリーズではおなじみの広大なマップと,「Battlefield: Bad Company」シリーズで培ったシングルプレイとオブジェクト破壊をミックスした「Battlefield 3」は,我々を魅了するはずだ
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Microsoft


 このところ,自ら開発する新作タイトルがぐっと減っている印象のMicrosoftだが,昨年に引き続き,「Microsoft Kinect」対応ソフトが数多く出そうな気配で,このE3 2011の主戦力になりそうだ。「Dance Central」「Kinect Sports」のようなタイトルをシリーズ化していく動きも十分に予想できる。

 コアゲームの注目は,Epic Gamesの「Gears of War 3」だろう。シリーズ累計で1200万本という驚異的なスコアを誇るXbox 360専用のアクションゲームだが,今回がシリーズ最終章になるようで,獰猛なLocustと,マッチョな主人公マーカス・フェニックスらとの最終決戦が描かれる。いつも以上の,ド派手なアクションが期待できるだろう。

 このほか,人気レーシングゲームシリーズの新作「Forza Motorsport 4」や,「Alan Wake」の新プロジェクトが公開されるという話があり,また,2002年に登場した「Halo: Combat Evolved」がリメイクされるという噂も聞こえてくる。

注目タイトルはコレ!シリーズ最終章となるらしい「Gears of War 3」でも,マーカス・フェニックスとデルタスクワッドの面々が大活躍。4人までのCo-opを実現した,新たなマルチプレイモードも楽しみだ
Access Accepted第305回:E3 2011プレビュー 〜前編〜


ソニー・コンピュータエンタテインメント


 今年もなかなかのタイトルを揃えた,ソニー・コンピュータエンタテインメントだが,PlayStation 3向けのエクスクルーシブタイトルとして,Naughty Dogの「Uncharted 3: Drake's Deception」に大きな注目が集まっている。
 ハリウッド映画のようなドキドキハラハラの冒険活劇も,いよいよ第3弾で,今回は,主人公ネイサン・ドレイクが中近東の砂漠に埋もれた幻の遺跡を探す旅に出るという。ゲームエンジンに大きな改良が見られ,砂や水,炎などの表現がさらにリアルになっているほか,協力して襲ってくるという敵AIや,後ろ向きにはしごを登るといった細かいアニメーションなど,確実に進化しているようだ。

 Insomniac Gamesが開発する,「Rachet & Clank: All 4 One」「RESISTANCE 3」の2本も話題になるだろうし,さらに「Warhawk」の続編となる「Starhawk」や,「God of War」シリーズの生みの親であるDavid Jaffe氏が手がける「Twisted Metal」など,オンライン対戦を重視したアクションゲームが多いのも特徴だろう。

注目タイトルはコレ!
ハリウッドのアクション映画のような,手に汗握る演出が光る「Uncharted 3: Drake’s Deception」は,シリーズを重ねるごとに,日本でも評判になってきた
Access Accepted第305回:E3 2011プレビュー 〜前編〜

著者紹介:奥谷海人
 本誌海外特派員。サンフランシスコ在住のゲームジャーナリストで,北米ゲーム業界に知り合いも多い。この「奥谷海人のAccess Accepted」は,2004年に連載が開始された,4Gamerで最も長く続く連載だ。バックナンバーを読むと,移り変わりの激しい欧米ゲーム業界の現状が良く理解できるはず。
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