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新キャラ名称や次期アップデート情報の発表,声優トークショーもあった4クランの頂上決戦「PaperMan Championship 2010 in ベルサール秋葉原」開催
「ペーパーマン」公式サイト
この大会は,最強のクランを決定するペーパーマン初のクラントーナメントで,オンラインで行われた予選を勝ち抜いた4クランが集結した。出場クランは「Nectar」「dung」「10万ボルトっ!」「Karma」の4チーム。本大会の模様はUstream配信も行われており,多くの視聴者を集めていたようだ。
「Nectar」 |
「dung」 |
「10万ボルトっ!」 |
「Karma」 |
試合の流れは,まずクランのリーダー同士でじゃんけんをし,プレイしたいマップと,攻撃側か防衛側かを選択。勝負は1マッチで,5ラウンド先取したほうが勝ちとなる。
試合開始前にPCのセッティングを行えたのだが,制限時間は10分。試合に参加した選手達は,使い慣れたマウスやキーボードを持ち込んでおり,この間にベストな環境を築けるかも勝負の分かれ目となったことだろう。
司会を務めたゲームポットの木村氏は,「限られた時間でセッティングを完了できるのがプロ」とコメントしていた。プロ?
開始された準決勝第1試合は,Nectarとdungの対戦。選ばれたのは「紛争地域」というちょっと狭いマップだ。ここではNectarが順当にラウンドを勝ち抜き,dungを圧倒。4対1と追い詰められた時点でdungが反撃を試みるものの,最終的なスコアはスコア5対2で,Nectarが決勝戦にコマを進めた。
準決勝第2試合はKarmaと10万ボルトっ!の対戦。今回は「大型農家」というマップが選ばれたが,Karmaがこのマップを苦手としているのに対し,10万ボルトっ!は得意としているとのことだった。Karma側の不利が予想されたものの,意外なことに最終的なスコアは5対2で勝者はKarmaとなった。試合後のインタビューで,Karmaのメンバー鉄火のマキちゃん氏は「苦手とは言ったけど,実はものすごい特訓をしてきた」と述べ,会場を沸かせた。
続いて行われたのは,dungと10万ボルトっ!による3位決定戦。選ばれたマップは「ピラミッド」。この試合では10万ボルトっ!の実力が爆発し,dungに圧勝。最終的なスコアは5対1とワンサイドゲームになってしまった。10万ボルトっ!のメンバーは「調子が出るのが遅かったですね」と,若干無念そうにコメントを残した。
さまざまなシステムが実装される
今後のアップデートが紹介
3位決定戦終了後は休憩をはさみ,ペーパーマンの今後の展開について,ゲームポットの朝倉脩登氏とペーパーマンのプロデューサー関 芳樹氏からのプレゼンテーションが行われた。
関 芳樹氏 |
朝倉脩登氏 |
まず朝倉氏から,ペーパーマンのサービスが台湾やタイで始まったことが伝えられた。今後はアジア圏でパブリッシング業務を進めていきたいとのことだ。
続いて朝倉氏から,「マップのギミック」の実装が遅れている理由について説明がなされた。システムそのものは完成しているとのことだが,ギミックを入れることでバランスが変わってしまい,その部分の調整がかなり大変で,結果として遅れてしまっているという。現時点では,2011年の8月には実装したいとのこと。
そして今後のアップデート予定についてが紹介されたので,それぞれについて説明しておこう。
1.リサイクルシステムの導入
関氏によると,現状のペーパーマンでは,使わないアバターやアイテムが溜まりやすいとのことで,これをリサイクルできる機能が実装される。リサイクルによって手に入るクーポンを使って,新しい武器やアバターを入手できるとのこと。こちらは2011年1月に実装予定だ。
2.新キャラクターの導入
ペーパーマンのサービス開始2周年を記念して,新キャラクターの投入が発表された。一般公募で決まった名前は「イーリカ・パレッド」,コードネームは「リカ」となるそうだが,会場内からは「考え直せ」などと野次られ,これには朝倉氏も苦笑い。イーリカ・パレッドの声優は植田佳奈さんが務めるそうで,すでにボイスは録り終え,ゲームに組み込む作業を残すのみだという。
3.スイッチウェポン
2011年4月に実装予定のスイッチウェポンとは,スナイパーライフルとアサルトライフル,ショットガンとサブマシンガンといったように,複数の武器を持ち歩き,交換ができるシステムのこと。この場合,1丁分の銃弾数で2つのメイン武器を使うこととなるが,変更に伴うバランス調整は図られているとのこと。
4.オークションシステムの導入
同じく2011年4月に,オークションシステムが実装される予定。自分が所持しているアイテムに値段をつけて販売したり,ほかのプレイヤーが販売しているアイテムをゲーム内通貨で購入したりできるようになるとのことだ。
最後に朝倉氏は,世界大会の構想があることにも触れ,「2011年内に実施できれば」と今後の展開についてまとめ,プレゼンを締めくくった。
ペーパーマンの声優によるトークショーも実施
今回はステージに立つということで,プロデューサーから「自身が演じるキャラクターからイメージする衣装を着てほしい」とリクエストがあったそうだが,又吉さんはアルルをイメージしてピンクを基調としたコーディネートにしたとのこと。長谷川さんは「カッコイイ戦い」を意識して,つなぎを選んだそうだ。檜山さんは,昨日,慌てて丸井で服を買ってきたとのことで,コンセプトはないとのことだった。
トークショーではまず,ペーパーマンのドラマCDの収録現場(関連記事)でのエピソードが語られた。檜山さんは「急にドラマCDの話をいただいて驚いた」と心境を話し,これには長谷川さん,又吉さんも同意見のようだった。
長谷川さんは,「オリジナルのミリィを演じてください」と注文されたそうだが,「一番最初に演じたのって,どうだったかな?」と,それを思い出すところから始まったそうだ。結果どういうふうになっているかは,ぜひドラマCDを聴いてくださいと述べた。
又吉さんは通常のアルルと,そうでないバージョンとで録り分けたそうだが,演じ方を変えられるのがすごく楽しかったそうだ。
続いては「ペーパーマンドラマCD実演っ!」というコーナー。檜山さんには「ガイが今後のペーパーマンの新しい武器を想像している一場面」,長谷川さんには「ミリィが妄想した学園アニメ『夢少女ミリィ』の一場面」,そして又吉さんには「アルルが妄想した魔法少女アニメ『銃撃魔法少女アルル』の一場面」というお題がそれぞれ与えられ,ステージ上で生の演技が披露された。観客からは拍手や歓声が湧き起こり,大いに盛り上がっていた。
最後に決勝戦に進んだ2クランに対し,檜山さん,長谷川さん,又吉さんから,キャラクターに扮した応援メッセージが贈られ,トークショーは終了した。
いよいよ決勝戦開始
これでペーパーマン日本最強クランが決まる
トークショー終了後は,いよいよKarmaとNectarによる,ペーパーマン日本最強クランの座を懸けた熱い試合が行われた。決勝戦は特別ルールで,形式は「爆破ミッション」,スキルとアイテムは「無」という設定で5ラウンド先取のマッチを3回行い,先に2マッチを制したほうが勝ちとなる。
ファーストマッチはピラミッドを舞台に行われた。最初はNectarが窮地に立たされるも,最後に残った選手がトリプルキルで試合をひっくり返してみせる。しかし,その後のラウンドではKarmaが調子を上げ,結局5対1でKarmaが圧勝した。
セカンドマッチは「ロボット工場」というマップが選ばれた。ここでKarmaが勝てば優勝となるが,あとのないNectarも健闘を見せ,ポイントの奪い合いとなるシーソーゲームとなった。お互い力を尽くすものの,最終的なスコアは5対3でKarmaが勝利。どちらが勝ってもおかしくないような決勝戦にふさわしい激闘を制し,Karmaが晴れて日本最強のペーパーマンクランとなった。
決勝戦終了後,表彰式が行われ,順位に応じてNETCASHやヘッドセット,マウスなどがプレゼントされた。そして優勝したKarmaにはトロフィーが贈られ,会場はあらためて温かい拍手に包まれた。
以上をもって今回のイベントは終了。最終的な入場者数は800名を超えていたようで,会場に用意されていた椅子はほとんど埋まっており,立ち見の客も出るほどの盛況だった。
朝倉氏が語っていたように,今後開催が予定される世界大会にも期待したい。日本最強となったKarmaが,世界のプレイヤーと戦ったらどうなるのか,ぜひ見てみたいところだ。
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