新しいGFEのインストール画面
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北米時間2016年9月7日,NVIDIAは,
GeForceユーザー向け無料アプリケーション「
GeForce Experience」(以下,
GFE)の
バージョン3世代(Version
3.
0.
5.
22)をリリースした。ユーザーインタフェースの全面的な刷新,そして,起動速度を従来比で3倍に高速化したり,メインメモリの使用量を従来比で半分にまで削減したりといった速度面の改善がトピックとなっている。
なお,
バージョン3βを紹介する記事でもお伝えしたとおり,今世代から,GFEを利用するには,
NVIDIAアカウントまたはGoogleアカウント,Facebookアカウントのいずれかによるログオンが必要となった。なので,これから利用してみようという人は注意してほしい。
起動時に,NVIDIAアカウントへのログオンか,GoogleアカウントまたはFacebookアカウントを利用したソーシャルログオンを求められる。バージョン3世代では,ログオンしないとGFEの機能を利用できない
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まず,最大の特徴であるユーザーインタフェースの変更だが,これは,下に掲載したスクリーンショットを見てもらうのが手っ取り早いだろう。ご覧のとおり,「PCにインストールされているタイトルのうち,GFEでサポートされるもの」の一覧が,大きなサムネイルで表示されるようになった。NVIDIAはこのサムネイルを「タイル」と呼び,インタフェース全体も「タイルビュー」としている。
新しくなったGFEのホーム画面
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ゲームのタイル上で「詳細」をクリックすると(左),ゲームのサンプル画像とグラフィックス設定項目が並ぶ画面に切り替わる(右)
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ユーザー名の下に3つ並んだボタンの左を押して「詳細ビュー」を選ぶと,GFEバージョン2世代と同じ表示に戻すこともできる
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ゲームの映像を録画したり,動画配信を行う「
Share」機能――従来のGFEでいう「ShadowPlay」――は,GFEとは別に表示される小さなダイアログで操作する方式から,画面全体にオーバーレイ表示する新しい方式へと,完全に切り替わった。
また,録画や動画配信といった基本機能に変わりはない一方,動画配信の対象にYouTubeが追加になったりといったアップデートは入っている。
ゲーム映像の録画・配信機能も見た目が一新。主要機能が大きなボタンで,画面上にオーバーレイ表示されるようになった。なお,β版ではここにSHIELDデバイス向けの「Stream」というボタンもあったのだが,正式版ではなくなっている
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歯車型の設定アイコンをクリックすると,シェア機能の設定に入れる。ここから,動画や静止画をアップロードする対象のサービスにログインするという流れだ(左)。動画のライブ配信は,今のところTwitchとYouTubeに対応(右)
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静止画のアップロード対象は,GoogleフォトとImgurのみ
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また,静止画のキャプチャとアップロード機能も追加されており,「Googleフォト」や画像投稿SNS「Imgur」に,GFEでキャプチャした画像を自動でアップロードすることが可能だ。
ただ,この静止画キャプチャ機能が,NVIDIA製の新しい静止画キャプチャ機能「
Ansel」と連携しているのかは,公式Blogでも言及がないので分からない。
こちらは「ドライバー」タブを表示したところ。新しいバージョンのグラフィックスドライバがあれば,ここでダウンロードとインストールが行えるほか,GeForceシリーズに関する最新ニュース(英語)もGFE内で表示できる
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新しいユーザーインタフェースの使い勝手は悪くない印象で,起動時間は実際かなり早くなった。リリース直後のバージョンであるだけに,バグが残っている可能性までは否定できないが,GeForceユーザーであれば,導入する価値はあるだろう。