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スティングの「ヴィラクタル」は,ダイスを振ってフィールドを移動するボードゲーム的な要素と,収集したカードでデッキを構築して挑むバトルを組み合わせたボードゲームRPGだ。プレイするたびに変化するランダム生成マップと,毎回異なる敵やイベントの発生によって,何度やっても飽きがこない,高いリプレイ性を実現している。
2026年1月に正式リリースされたPC版は,Steamで「非常に好評」の評価を得ている(2026年9月29日時点)。そして,10月1日にはSwitch版およびSwitch 2 Editionが登場し,より多くの人がプレイできるようになるのだ。そんな本作の概要を紹介しよう。
ダイスの目を戦略要素にする「DP」で
プレイのたびに変わるマップを攻略
本作では,プレイヤーが操作する勇者たちが,小さな箱庭世界「ヴィラクタリア」を冒険していく。ヴィラクタリアは複数のステージで構成されており,フィールドのマップは1プレイごとに自動生成される仕組みだ。同じステージであっても,拠点となる「村」やカードを獲得できる「カードの泉」,モンスターや宝箱などに遭遇するマスの配置まで変わるため,毎回異なる攻略が求められるだろう。
各ステージのスタートから最後のボス戦までは2〜3時間で,慣れればサクッとプレイできるし,倍速モードも用意されている。マルチプレイ対応なので,友人と楽しむのもいいだろう。
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本作の大きな特徴となるのが,「DP」の存在だ。一般的なボードゲームの場合,たとえばダイスを振って6を出しても,1マスしか移動する必要がなく,せっかく出した目のほとんどが無駄になってしまう残念なケースもある。
だが,本作では使わなかった移動量はDPに変換・蓄積され,イベント中やバトル中に消費することでプレイの幅を広げられる。のちのちの展開に備え,大きな目が出たらDPを溜めるためにあえて移動を抑えるといったことも可能だ。
このDPの存在によって,本作におけるダイスの目は,単なる運要素ではなくなっている。プレイヤーの捉え方や扱い方次第で,戦略・戦術の要となり得るのである。
「平地」マスへの移動後や,「街道」マスでDPを消費して「探索」を選択すると,ランダムで選択肢が表示される。いずれかを選ぶとそれに応じたイベントが発生し,場合によっては,さらなる行動の選択を迫られたり,成功 / 失敗のダイスチャレンジをしたりといった展開に。ちょっとしたストーリー仕立てになっており,テーブルトークRPGやゲームブックを彷彿とさせる部分だ。
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イベントの報酬は,アイテム獲得やアビリティ習得,攻略が有利になる情報の入手などさまざま。すべてのマスで何かしらが起きるという気の抜けなさも,本作の大きな特徴だ。
バトルでは,手持ちのなかから毎ターン3枚ずつ選出されるカードを用いてモンスターを倒していく。カードには攻撃,防御,バフ / デバフ,特殊効果などの種類があり,プレイ中にデッキに追加したり,不要なものを削除したりといったことが可能だ。
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また,「勇者」「戦士」「魔法使い」など,プレイアブルキャラクターごとに固有のスキルカードが存在するので,それらとの相性も考慮したい。レベルアップ時に習得するアビリティとの組み合わせも,デッキ構築のカギになるだろう。
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仲間を信じるか? 疑うか?
協力プレイならではの面白さ
「ヴィラクタル」では,最大3人による協力プレイを,オンラインや同じ1画面で楽しめる。Switch2 / Switch版は,本体のローカル通信機能に対応し,プレイヤーそれぞれが本体を持ち寄ってのプレイが可能だ。Switch 2 Editionはおすそわけ通信に対応するので,ソフト1本での協力プレイも楽しめる。
そして,本作の協力プレイは,単に助け合うだけのものではない。協力を共通の目的としながらも,あるシステムによって生まれるプレイヤー間の疑念が,本作ならではの魅力だ。
オンラインで協力プレイを進めていると,ほかのプレイヤーには見えない「秘密の手紙」が届くことがある。これこそが「悪魔のささやき」で,この誘いに応じて悪魔と契約し,手紙に書いてある条件を満たすと,ステージクリア時に獲得できる「SP」(ソウルポイント)の量が増加する。
SPは「錬成台」でプレイアブルキャラクターやステージ,アイテムなどをアンロックするために必要なもの。つまり,獲得量が多いほどプレイが捗るので,稼げるに越したことはない。なお,条件を満たすとその契約は完了するが,秘密の手紙は繰り返し届くので,誘惑は尽きない。
悪魔からの誘いだけに,契約には代償がある。といっても自分に直接的なデメリットはなく,ほかのプレイヤーに「敵から受けるダメージが増える」「ダイスチャレンジでハズレが出る」といった不幸が降りかかるのだ。
ただし契約したプレイヤーには,ゲーム内ボイスチャットで声が一時的に高くなったり,ゆがんだりといった副作用が生じる。
つまり,ほかのプレイヤーに「アイツ,オレたちを犠牲にしてSPを稼いでやがるな」と気付かれやすくなるわけだ。そして,それをごまかすのも契約者であるプレイヤーの腕の見せどころとなる。
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これはもう,「悪魔と契約し,裏切りあってSPを稼いでください」という開発側の意思が込められていると思うので,悪魔のささやきには積極的に乗っていきたいところ。とくに気心が知れたメンバーでプレイする場合,アンロックの進行も揃っていたほうが楽しめるはずなので,持ちつ持たれつの精神で陥れたり,陥れられたりしよう。それが本作ならではの楽しみ方だ。
配信中の体験版でも
協力プレイを楽しめる
本作が気になった人は,まず体験版をプレイしてみるといいだろう。Switch向け(もちろんSwitch2でもプレイ可)の体験版は,ステージ1「ドラゴンズ・ガーデン」の冒険をボス戦まで含めて楽しめる。「勇者」「戦士」「魔法使い」の3キャラを操作できるので,それぞれに合ったデッキの組み方や戦い方も分かるはずだ。
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なお,体験版はオンラインでの協力プレイには非対応(つまり「悪魔のささやき」は届かない)。とはいえ同じ画面を見ての協力プレイは可能で,プレイ時間にも3段階の設定があるため,まずは友人同士や親子で,疑念なしの協力から試してほしい。
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