お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名

LINEで4Gamerアカウントを登録
少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のインタビュー

メディアパートナー

印刷2026/08/17 16:03

イベント

少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

 ネバーギブアップ! ネバーサレンダー!

画像ギャラリー No.001のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

 韓国最大級のインディーゲームの祭典「BIC2026」の会場で,ぱっと見で良さそうと,筆者が足を止めたタイトルが「Oh! Robot: Legendary Mechanic」だ。元漫画家で,現在は独立し,個人会社Garage Artsの代表であるパク・キョンウク氏が1人で制作を進めている。

画像ギャラリー No.002のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]
画像ギャラリー No.003のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

 パク氏は,韓国の漫画誌「週刊少年チャンプ」で「マイスクープ」(My Scoop)や「僕たちは複製された」(We are duplicate)といった作品を連載していた元漫画家であり,映画「怪獣大決戦ヤンガリー」(1999年)ではメカニックデザインやプロップ制作も担当したという経歴を持つ人物だ。

画像ギャラリー No.004のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]
画像ギャラリー No.005のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]
パク氏の自己紹介資料。会場でお聞きできたのは一部で,独立に至るまでにエピソードが無限にありそうだ
画像ギャラリー No.006のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]
画像ギャラリー No.007のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]
画像ギャラリー No.008のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

 まずは本作について,プレイしながら聞いた話を交えつつ紹介しよう。
 本作の舞台は,暴走したAIによって機械が人間に牙をむいた世界。暴走機械のせいで,ピザ1枚も注文できない状況に頭に来た少女・ジュディが,ロボット「ゼロボット」に乗り込み出撃する,トップダウン型のシューティングアクションだ。
 現在Steamでデモ版が配信中で,日本語にも対応している。

画像ギャラリー No.009のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]
画像ギャラリー No.010のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

 ゼロボットは,右手,左手など5つの部位に対応した武器を装備できる。[R2]トリガーを押しっぱなしで,大量に現れる敵を派手なエフェクトとともになぎ倒せるので,かなり気持ちいい。コントローラでプレイすると,操作している感覚がかなり増す。コントローラのフィードバックなども調整していて,Steamでリリースしたあとはコンシューマにも展開したいそうだ。

 敵を倒すと武器や回復アイテムをドロップする。ガソリンスタンドでもお金を消費して回復が可能だ。

画像ギャラリー No.011のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

 モードは漫画演出も楽しめる「ストーリー」と,バトルメインの「サバイバル」「Last Stand」の3つ。Last Standは3分間生き残るモード,サバイバルは同じ3分間でどれだけ武器を強化できるかを競うモードだ。

画像ギャラリー No.012のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]
画像ギャラリー No.013のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

 Last Standは決まったポイントに時間経過で武器が出現するのに対し,サバイバルはツリー構造で武器を強化していく形式で,マップにランダムで落ちてくる武器を自分で探して集める。
 マップもサバイバルのほうが広く,短時間で強化していって,ボスに挑むというモードだ。Last Standは,日本人のフィードバックから追加したモードだと,パク氏はニコニコしながら説明してくれた。

画像ギャラリー No.014のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

 ストーリーモードは今のところ20ステージまで用意していて,そこまで到達するとボスが出てくる。というところで,開発者から「よく見てください」と言われて画面を指された。
 ジュディが乗っているロボットが合体しそうな見た目をしてませんか,と。
 確かに,手足が小さくて頭部だけのようなシルエットである。パク氏が「グレンラガンみたいな」と言ったので「おぉラガン」と返したところ,「そう!」とのことだ。

 ジュディの父は,どうみてもゲンドウなので,「エヴァンゲリオン」などの影響も受けた作品なのかと思っていたら,年齢的にいろいろなロボット作品などを吸収しているが,作品のコアとなったインスピレーション元は,まさかの「鉄人28号」と「オズの魔法使い」だという。

ジュディのお父さん。違うと書いてあるので,某氏とは違うのだろう
画像ギャラリー No.015のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

 続いて,パク氏へのインタビューをお届けしよう。

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします。まず,元漫画家だという経歴を拝見したのですが。

パク氏:
 はい。韓国に「週刊少年チャンプ」という雑誌があるのですが,そこで漫画を描いていました。作品は2つあります。

4Gamer:
 もともと漫画を描いていたのに,ゲームを作ろうと思った理由は何でしょうか。

パク氏:
 私は,漫画家だったけれどゲームが好きすぎて漫画家を諦めたタイプなんです。
 人生の優先順位がゲームになった,というだけのことです。今も漫画の絵柄のままでゲーム開発を続けていますし,ストーリーラインも自分で書いています。

4Gamer:
 ロボットものといっても,描き方はさまざまです。少し話に出た「エヴァンゲリオン」や「グレンラガン」の2作でもかなり異なる作品ですが,本作にとって一番のインスピレーションになった作品は何でしょうか。

パク氏:
 正直に言うとスーパーロボット物で,私は「鉄人28号」がとても好きなんです。

4Gamer:
 外から操作するタイプの,あの鉄人28号ですか。理由をうかがってもいいですか。

パク氏:
 まず,スーパーロボットの初期モデルであること。それから,自我があるようで無いような,あの曖昧さにすごく惹かれました。
 そして,使う人間によって悪にも善にもなってしまう。そこが気になって仕方がないんです。

4Gamer:
 操る側の人間側の性格やドラマも含めて好きだ,ということですね。
 本作は今,ジュディがゼロボットに乗り込んでいますよね。さきほど「合体してだんだん大きくなっていく」というお話がありましたが,大きくなっても乗ったままなんでしょうか。

パク氏:
 いえ,大きくなったあとは外から操作する設定です。今は乗っていますが,最終的には外から,ですね。

画像ギャラリー No.016のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

4Gamer:
 まさに鉄人28号ですね。世界観についても教えてください。AIが暴走した世界,ということですが。

パク氏:
 大手の企業がAIを作って,いろいろなロボットを世に出しました。一方,主人公が所属している中小企業のほうは,エンジンをベースにしたロボットを作っている会社です。
 両者は属性がまったく違っていて,価値観が合わないので戦うことになる,というのがこの物語です。

画像ギャラリー No.017のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

4Gamer:
 AI側も,きちんと企業として存在しているわけですね。

パク氏:
 はい。ROBOMASONという企業です。街を歩いている小さいロボットたちが,そこの作った敵ロボットになります。

4Gamer:
 つまり,ジュディが所属するGlory ElectronicsとROBOMASONの企業間バトルを,市街地でやってしまっているわけですか。市民からしたら,はた迷惑な話ですね(笑)。

画像ギャラリー No.018のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

パク氏:
 そういうことになりますね(笑)。

4Gamer:
 巨大な敵に立ち向かうというより,本当にいざこざを描いていると。なぜ戦うのか,その原因が気になります。

パク氏:
 どう説明すればいいのか難しいのですが,ある意味「ターミネーター」に近いんです。
 突然AIが暴走して,ロボットたちが市民を苦しめるようになる。そんななかで,お腹が空いた1人の少女が,ピザすら注文できない状況に置かれてしまう。

4Gamer:
 それでキレて全部壊し始めるわけですね(笑)。

パク氏:
 そうです(笑)。

4Gamer:
 ジュディは会社の立場で戦っているのでしょうか。それとも自分自身の考えですか。

画像ギャラリー No.019のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

パク氏:
 最初は1人で始めるのですが,のちに会社の立場を背負って戦うことになります。そして,大企業側には社長の娘が1人いて,彼女とはライバル関係になります。

4Gamer:
 ところで,主人公の名前がジュディというのは何か由来があるのでしょうか。

パク氏:
 実はこの物語は「オズの魔法使い」を下敷きにしているんです。あの作品にブリキの人形が出てきますが,あのブリキがロボットにあたります。
 そして,実写映画版でヒロインを演じた女優の名前がジュディ・ガーランドなんです。それでジュディにしました。

4Gamer:
 ロボットものなのに,オズの魔法使いなんですね。

パク氏:
 実は,映画に登場するキャラクターは全員出てきますよ。名前も性格も似た形で登場します。
 かかし役のキャラクターは頭がすごく切れる子ですし,ライオンは臆病なんだけれど,いざとなれば勇気を出す。

4Gamer:
 少女自身は,何を求めてその旅に同行しているのでしょうか。

パク氏:
 最初はお腹が空いた,というところから始まります。でも,そこに巨大企業が入り込んでくる状況がある。
 それを打開するために,性格が変わっていくんですね。

4Gamer:
 現代社会になぞらえてストーリーを作られている,ということですね。仲間もだんだん増えていく形になるんでしょうか。

パク氏:
 それぞれ担当するパートがあるんです。たとえばクラフトを担当する子がいて,という具合に仲間が増えていきます。
 このゲームのキャッチフレーズは「NEVER GIVE UP! NEVER SURRENDER!」。大企業に屈するな,ということです。

4Gamer:
 ロボット側にも自我があるというお話がありました。
 ジュディとゼロボットの,機械との友情のようなものも描かれるのでしょうか。

パク氏:
 ゼロボットは,ジュディがただ乗り込んで動かしているのではなく,自我を持っています。
 だから会話もできますし,お互いに欠けている部分を補い合う関係でもある。スーパーロボットになるまでの成長ドラマを,2人で進めていくことになります。

4Gamer:
 ゼロボット自身にも,何か掘り下げがあるのでしょうか。

パク氏:
 これは本当にネタバレなんですが……。

※ネタバレ注意
パク氏:
 人間って,反抗期のような時期があるじゃないですか。あれと同じで,ゼロボットにも反抗期が来るんです。
 それで1人でどこかに行ってしまう時がある。いわゆる家出ですね。そのあいだ,ジュディが単独でミッションをこなす場面があります。

4Gamer:
 人間臭いですね。これって記事に書くべきではないですか?

パク氏:
 いえ、書いていただいて大丈夫です。そこは私が演出で面白くしますから。


パク氏:
 ストーリーモードじゃないですが,先ほど紹介した「Last Stand」は,日本のプレイヤーからのリクエストで作ったゲームモードなんです。
 日本の方には,すでに私のゲームのハードコアプレイヤーがいらっしゃって。ゲームをクリアして,さらにハードコアな遊び方まで一通りやり尽くしてしまったので,このモードを要望されたようです。
 それで特別に作りました。

4Gamer:
 具体的には,どんなリクエストだったのでしょう。

パク氏:
 「決まった時間内に生き残るモードを作ってほしい」という内容でした。元々はストーリーモードとサバイバルモードの2つだけで,そこに今のデモ版でLast Standを追加した形になります。

画像ギャラリー No.020のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

4Gamer:
 もう1つ気になったのですが,プレイ中に自販機を殴ったら手書きのメモのようなものが出てきました。ああいう,開発話のメタ的な演出は意識的に入れているんですか。

画像ギャラリー No.021のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

パク氏:
 はい。開発中に起きたエピソードについては,アイテム化して収集できるようにしてあります。

4Gamer:
 さきほどの,雑魚ロボットが大きなロボットの頭だという話に戻りたいのですが。あれは,胴体になるパーツ……というかキャラクターも出てくるということですか。

パク氏:
 はい。それらの部品を1つずつ調達して組み上げていく,というのも目的の1つになっています。クラフトもそこに関わってきますね。
 混ぜ合わせていくと,最終的にスーパーロボットになるわけです。

4Gamer:
 クラフト要素は,まだ入っていないシステムですよね。

パク氏:
 今は武器を1つずつ使うだけの簡単な仕組みですが,今後は武器と武器を混ぜて新しいものを作れるようにしたいと考えています。
 デモ版のあとにクラフトシステムが入ってきて,そこから本格的な物語が始まる,と今は考えています。

4Gamer:
 今のデモ版は,構想している全体のストーリーのうち,どれくらいの分量にあたりますか。

パク氏:
 まだ5%から10%くらいしかお見せできていません。

4Gamer:
 だいぶ長い物語なんですね。今出ているのはプロローグのような位置づけですか。

パク氏:
 そうですね。アーリーアクセス自体も,スーパーロボットが登場する瞬間に終わる予定です。

4Gamer:
 開発期間はどれくらいになりますか。

パク氏:
 1年8か月です。進捗は40%くらいですね。残りはストーリーの漫画を描く作業で,そこが一番大変です。

4Gamer:
 発売時期の目処は立っていますか。

パク氏:
 2027年の上半期,6月くらいになるのではないかと思います。そのタイミングでアーリーアクセスに入る予定です。

4Gamer:
 プラットフォームについてはいかがでしょう。

パク氏:
 基本はSteamからです。そのあとはいろいろと展開していきたいと考えていますが,具体的なところはまだ決まっていません。

4Gamer:
 続報を楽しみにしています。本日はありがとうございました。

画像ギャラリー No.022のサムネイル画像 / 少女×メカの見下ろしシューター「Oh! Robot: Legendary Mechanic」は,韓国人元漫画家がひとりで作る情熱を詰め込みまくった力作[BIC2026]

  • 関連タイトル:

    Oh! Robot: Legendary Mechanic

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:08月16日〜08月17日