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「EVE Online」のCCP Games,TRPGベースのファンタジーMMO「World of Darkness」の制作をついに本格化
SF MMORPG「EVE Online」を開発/運営しているアイスランドのCCP Gamesは,これまでにも何度か噂になってきたファンタジーMMO「World of Darkness」(以下,WoD)の制作をいよいよ本格化させたようだ。同社の公式サイトにはWoDをアトランタのスタジオで制作する旨が記載されており,それに合わせるように活発な人材募集がアトランタのスタジオで行われているのだ。
出版はアトランタのWhite Wolf社が行っているが,実は2006年にWhite WolfとCCP Gamesは合併しており,以来,当然のようにWoDの世界観を使ったオンラインゲームの存在が予想されてきたわけだ。
現在のところゲームの詳細はまったく不明だが,2008年に噂が上がったときには,モンスターとなったプレイヤーが,人間だったときの記憶に苦しみながらも暗い世界で生き続けねばならないというストーリーになるといった話が出ている。
ちなみに,WoDの世界観を使った作品としては,2004年にActivisionからリリースされたPCゲーム,「Vampire:The Masquerade - Bloodlines」があり,現代のカリフォルニアを舞台にした吸血鬼達の暗闘が描かれている。もっとも,雰囲気は非常に良かったのだが,大ヒットとはならなかったようだ。
いずれにせよ,EVE Onlineのサービスを2003年から続けているCCP Gamesと,WoDを知りつくすWhite Wolfがコラボレーションした(合併したので同じ会社なわけだが)新作だけに,詳しい発表が待たれるところだ。
TRPG版「World of Darkness」公式サイト
そんなCCP Gamesだが,海外ゲーム情報サイトのMassivelyが伝えるところでは,社員に対する「外貨による給与支払い」を提案したという。
ご存じのように,CCP Gamesが本拠を置くアイスランドは,アメリカのサブプライムローン問題を契機とする経済悪化の影響を被り,現在,国家経済そのものが破綻しかけている。通貨であるクローナの下落はすさまじく,そのため外貨による給与支給という,あまり例のない社員救済措置に踏み切ったようだ。
CCP Gamesは何度か,「我が社は問題ないので,安心してゲームをプレイしてほしい」というコメントを出しているが,なにはともあれ,WoDを完成させるためにもぜひがんばってほしいと個人的に思う。
2009年8月19日〜23日にドイツのケルンで開催されるイベント,Gamescomにおいて,何らかの情報公開が行われる可能性もあるので,追加情報に期待したい。
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EVE Online
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- Eve (Gollancz)
- 本
- 発売日:1970/01/01
- The Art of Eve
- 本
- 発売日:1970/01/01
- EVE ONLINE(R) ゲームタイムカード 50
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- 発売日:2008/07/18