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WebXの「Web3 AI メタバースが書き換える世界のインフラ」聴講レポート。どれも流行したワードだが,それぞれの関係性はいかに
Astar Networkのファウンダー渡辺創太氏,アクセンチュアのマネージングディレクター唐澤鵬翔氏,Robot Consultingの代表取締役会長である横山英俊氏が登壇し,幻冬舎の設楽悠介氏がモデレーターを務めた。
AIを使った法律相談や,メタバース内での法律相談を展開するRobot Consultingの横山氏。メタバースの中でWeb3の技術を活用できるので,同じ方向性の技術であることは間違いないとも語った。
そして,トレンドになる前に手を出しておくことの重要性を指摘し,Web3の波はもう来ているので,自身が10年後もWeb3をやっていたら,起業家として好ましくないとした。
また,横山氏が宇宙かメタバースに関連しない仕事は10年後になくなると予想すると,渡辺氏は一番やりたい事業は核融合だと明かした。
唐澤氏は,テクノロジーには実際の需要以上に盛り上がってしまう時期があると述べ,今のChatGPTはその時期なのではと指摘。コンピュータビジョンが出てきて,画像解析ができるようになった時にも,似たような衝撃があったという。
一方で横山氏は,言葉をベースにした職業をすべて置き換えられると,ChatGPTの凄さを強調していた。
また,唐澤氏は現在のChatGPTはOpenAIの赤字のうえで成り立っているので持続可能ではないとし,ブロックチェーンによる分散コンピューティングがコスト面の課題を解決する可能性があると指摘。ブラックボックス的な生成系AIの学習を,ブロックチェーンによって可視化することで,ユーザーの安心につながる可能性もあると語った。
終盤のテーマはメタバース。横山氏はメタバースを作っても人がいないのが問題であるとした。メタバース内で使用できるトークンが発行されても,買い手がつかないのが現状だ。
唯一「フォートナイト」だけは,「Unreal Editor For Fortnite」(関連記事)によってクリエーターの参入が始まり,子供を巻き込んだ大型プラットフォームとなりつつあるので光明が見えているという。
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