AB 1921は「Protect Our Games Act」とも呼ばれる法案で,オンライン接続やサーバ,認証システムなどに依存するゲームが,サービス終了後にプレイできなくなる問題を対象としている。その背景にあるのが,ゲームの保存や消費者保護を訴える運動「Stop Killing Games」だ。
Access Accepted第831回:「Stop Killing Games」運動でゲーム産業はどう変わる?
オンライン認証を必要とするようなゲームソフトのサービスが終了すると,ゲームをプレイできなくなる。消費者意識が高い欧米では,こうしたサービス終了が話題となっており,EUでは「Stop Killing Games」という運動が始まっている。
- キーワード:
- PC
- ライター:奥谷海人
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同運動は,オンラインサービス型ゲームがサービス終了によって遊べなくなる問題について,事業者に一定の対応を求めるものだ。とくに大きなきっかけとなったのが,Ubisoftのレーシングゲーム「The Crew」のサービス終了だ。購入済みタイトルの扱いをめぐって消費者から反発が広がった。
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法案AB 1921では,2027年1月1日以降に購入可能となるゲームを対象に,事業者がゲームの通常利用に必要なサービスを終了する場合,購入者に対して60日前までに告知することを求めている。さらに,サービス終了後には,事業者側のサービスに依存せずに利用できるバージョン,継続利用を可能にする措置,あるいは全額返金のいずれかを行う内容となっている。
一方で,同法案には例外も設けられている。Xbox Game PassやPlayStation Plusなど,サブスクリプション期間中にゲームへのアクセスを提供するサービス,無料で提供されるゲーム,または購入時点でオフライン利用できるゲームなどは対象外となる。
一方,ゲーム業界側からは反発も出ている。海外メディアの報道によると,米国の業界団体Entertainment Software Associationは,同法案について,オンラインシステムやライセンス,技術更新を前提とした現代のゲーム運営や開発に悪影響を及ぼす可能性があると主張している。法的な義務がどこまで現実的に適用できるのかは,今後も議論になりそうだ。
なお,この動きは米国だけにとどまらず,欧州でも「Stop Destroying Videogames」として市民発案が展開されており,約129万件の有効な署名を集め,2026年1月26日に欧州委員会へ提出された。
近年はライブサービス型タイトルが増える一方,サービス終了に伴って,購入済みのゲームにアクセスできなくなる問題も顕在化しつつある。法案AB 1921が成立した場合,ゲーム開発や運営,そしてサービス終了時の対応にどのような影響を与えるのか,今後の行方に注目したい。



















