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Epic Gamesが「Megaverse」を商標登録。10億ドル以上の資金を元にメタバース市場を開拓か
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「Epic Games」公式サイト
Epic has filed a trademark for the ‘Epic Games Megaverse’
Epic Gamesは2021年4月,同社の長期的なメタバース事業推進のために,ソニーグループを含む投資パートナーから総額10億ドルの資金を調達しており(外部リンク),それに先立つ2020年7月には,ソニーグループから2.5億ドルの出資を受けている(外部リンク)。こうした資金を元に,メタバース事業を推進させていくようだ。
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現時点で「Megaverse」が具体的にどのようなサービスになるのは明らかはでないが,10億ドル調達を発表する際,Epic GamesのCEOであるティム・スウィーニー(Tim Sweeney)氏は,「Epic Gamesと我々のメタバースに対するビジョンに賛同していただいた投資家に感謝します。この投資は,Unreal EngineやEpicのオンラインサービス,Epic Gamesストアでゲームを販売する開発者やクリエイターたちに活力を与えると共に,フォートナイト,ロケットリーグ,Fall Guysなど,“接続されたソーシャル体験”(Connected Social Experience)を構築する事業の加速に役立ちます」とコメントしている。
「接続されたソーシャル体験」や「接続された世界」は,メタバースの比喩としてよく使われる言葉で,1つのゲーム世界に限らず,同じキャラクターを使って異なる世界に飛び込めるといったビジョンが描かれる。自社運営の「フォートナイト」だけでなく,「ロケットリーグ」や「Fall Guys」の名前が挙げられていることからも,「Unreal Engine」やオンラインサービスを使った,統合されたゲーム世界の構築を目指していると見られる。
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NVIDIAが2020年に「NVIDIA Omniverse」を公開し,2021年にはFacebookが「Meta」に社名を変更。2022年に入ってからは,MicrosoftがActivision Blizzardを買収するなど(関連記事),欧米ゲーム業界は「メタバース」を中心に急速に動き出している。Epic Gamesの「Megaverse」にも,注目していく必要がありそうだ。
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