
業界動向
任天堂が2022年3月期第1四半期の決算を発表。「あつ森」が牽引した前年同期と比べ,売上高は9.9%減,営業利益は17.3%減
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第1四半期は,売上高3226億円(前年同期比9.9%減),営業利益1197億円(同17.3%減),経常利益1286億円(同14.4%減)で減収減益。四半期純利益は前年同期比12.9%減の927億円となっている。
※以下,画像はいずれも決算説明資料より
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ビジネスごとの売上高を見ると,「ゲーム専用機」は前年同期の3445億円から3089億円へ減少。任天堂はこの点について,Nintendo Switch用ソフト「あつまれ どうぶつの森」(以下,あつ森)がSwitchプラットフォームのビジネスを大きく牽引していた前年同期と比べて,全体の売上高が減少したとしている。
「モバイル・IP関連収入等」は売上高131億円で,132億円だった前年と同水準。前年同期比でスマートデバイス向け課金収入は減少したが,ロイヤリティ収入が増加したという。
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決算説明資料のビジネスハイライトによれば,Nintendo Switchファミリー全体の販売台数は,前年同期比21.7%減の445万台となっている(内訳はSwitchが331万台,Switch Liteが114万台)。任天堂公式サイトのゲーム専用機販売実績ページ(※外部リンク)を見ると,Swtichファミリーの全世界での連結累計販売数量は2021年6月末時点で8904万台。
ちなみに10月8日には,有機ELディスプレイを搭載した「Nintendo Switch(有機ELモデル)」が発売予定となっている(関連記事)。
ソフトウェアは今期に発売された「New ポケモンスナップ」が207万本,「マリオゴルフ スーパーラッシュ」が134万本を販売するなど好調で,自社タイトルに加えてソフトメーカーのタイトルも同様に販売を伸ばしたとのこと。今期のミリオンセラータイトルはソフトメーカーのものも含めて9タイトルにのぼったが,前年の同期があつ森の発売直後だったこともあり,ソフトウェアの販売本数は前年同期比10.2%減の4529万本となっている。
任天堂公式サイトの株主・投資家向け情報 決算発表・IRイベントページ
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