業界動向
カプコン,「2020年3月期第1四半期決算」を発表。すべての利益項目で過去最高を記録して増収増益を達成
発表された資料によれば,売上高は179億3800万円で,前年同期比4.3%増,営業利益は77億300万円で,同50.8%増,そして経常利益は76億9900万円で同40.2%増となり,増収増益を達成した。第1四半期決算としては,すべての利益項目で四半期開示以来の過去最高を達成したとのこと。
この結果についてカプコンは,2020年3月期第1四半期は,デジタルコンテンツ事業が安定して成長しており,「バイオハザード RE:2」や「デビル メイ クライ 5」がプレイヤー層を拡大して続伸したほか,2018年1月にリリースされた「MONSTER HUNTER: WORLD」が根強い人気に支えられ,息の長いセールスを記録したことを挙げている。
決算発表で行われた質疑応答では,「MONSTER HUNTER WORLD: ICEBORNE」のリリースに向けての手応えが質問されており,カプコン側は,大型拡張コンテンツのデジタル販売は初の試みであり,事前に受注や出荷のプロセスがないため,初動の予測は難しく,現時点での感触は伝えづらいと回答している。
また,eスポーツの売上と中期的な収益予測に対しては,現時点でeスポーツによる収入は小規模であり,しばらくは収益化よりも視聴者数や観客数,プレイヤー数の向上など,eスポーツの基盤拡大を優先させているため,収益目標は設定していないとしている。
詳しくは,カプコンのIRページを参照してほしい。
2020年3月期 第1四半期 カンファレンスコール 質疑応答概要
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