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オカムラ,前傾姿勢に対応する国産ゲーマー向けチェア「STRIKER」を2021年1月に発売。実勢価格は7万円台後半を予定
ラインナップは,特徴的なヘッドパネルの付いた「EXタイプ」と,機能を絞った「SDタイプ」の2種類で,カラーはそれぞれレッド,ブルー,ブラックの3種類となる。
まずはEXタイプを見ていくと,ゲームジャンルによって異なるさまざまな姿勢をサポートできるとアピールされている製品だ。オカムラによれば,格闘ゲームやパズルゲームなど,短時間で集中するジャンルは前傾姿勢に,MOBAなどの長時間の試合になるジャンルでは後傾姿勢になる傾向があるという。
そうした姿勢に対応できるよう,EXタイプの座面は後傾だけでなく,前傾にも対応して可動する。ゲーマー向けチェアで前傾に対応する製品は少なく,これにより,前かがみになっても背骨のS字カーブを保持したままゲームがプレイできるのが強みだという。
また,EXタイプでは座面の位置も前後に調整可能だ。
ヘッドパネルは周囲の視線を遮ることで「こもり感」を得られ,ゲームプレイに集中できるよう設けられている。座ってみると,ヘッドパネル内のスペースは見た目の印象よりも広く,ヘッドセットをつけても邪魔になることはなさそうだった。
SDタイプは,前傾姿勢への対応や座面の調節機能,ヘッドパネルをオミットした,シンプルなモデルとなる。
また,2製品とも共通の仕様となるが,会場では開発担当者からさまざまなこだわりが聞けた。例えば,一般的なゲーマー向けチェアは,リクライニング時に座面も一緒に傾くため,つま先が上がる形になってしまう。一方,本製品は座面が床と平行にスライドしつつ,背もたれが倒れる形となり,自然な姿勢で後傾姿勢が取れるという。
また,一般的なゲーマー向けチェアの丸みを帯びた背もたれは,肩に当たり,その結果肩甲骨が浮いてしまう。そこで本製品では,肩部分を圧迫しないようにして,負荷を分散させているそうだ。
座面と背もたれは,全面ビニールレザーではなく,体に触れる部分には通気性のよいファブリック素材を採用。さらに座面は,あぐらをかいてプレイする人に向けて,凹凸も控えめにしたとのことだ。
肘パッドは高さ,角度,前後の調整が可能。EXタイプのほうが可動域は広い |
ヘッドレストは上下,前後に可動し,角度も変えられる |
気になる価格は,実勢価格でEXタイプが7万円台後半,SDタイプが5万円台後半になる予定だという。オカムラがこの価格帯のゲーマー向けチェア市場に乗り込んできたのも意外だが,さらに本製品は国内工場で作っている自社生産品であり,メイドインジャパンであることも強くアピールしていた。
また今回,STRIKER以外のゲーマー向け製品として,上下昇降デスク「STRIKER Swift」と「STRIKER Shelf」も発表された。
STRIKER Swiftは,既存製品のSwiftに比べて,配線トレイが増設された製品だ。天板形状はストレートとラウンドの2種類が用意され,実勢価格は13〜14万円になる見込みである。
STRIKER Shelfは,PC本体などを収納するシェルフで,オプションによりヘッドセットやゲームパッドの収納スペースも取り付けられる。こちらの実勢価格は7〜8万円が予定されている。
デスクの下に配線をすっきりさせるためのトレイが設けられている |
STRIKER Shelfはオプションの追加が可能 |
購入前に各製品の使い心地を試したい人も多いと思うが,12月7日から全国5か所にあるオカムラのショールームで展示されるという。ただ,こちらは平日のみで,完全予約制になるため,なかなか個人で行くのが難しい。そこで,12月中に全国の販売店約50か所で展示し,予約販売を行うそうだ。どこで販売されるかは,11月中にアナウンスするとのことなので,オカムラのゲーマー向けチェアが気になる人は続報を待とう。
オカムラ「STRIKER」製品情報ページ
オフィス家具の開発技術を生かし人間工学に基づいたゲーミングファニチュアシリーズ
株式会社オカムラ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:中村 雅行)はゲーミングファニチュア「STRIKER(ストライカー)」を発表、2021年1月より発売を開始します。
eスポーツにおいてプレイ環境は、プレイヤーが長時間快適な姿勢でゲームに集中するための重要な要素です。オカムラは、ゲームジャンルやキーボード・マウス・専用コントローラーなどのデバイスの違い、プレイスタイルなどによる姿勢を調査・分析し、これまでの研究結果や人間工学に基づいたゲーミングファニチュア「ストライカー」を開発しました。オフィス家具の開発・製造技術を生かし、オカムラ独自の基準において開発・製造する、安全で快適に長く使用できる高品質なゲーミングファニチュアです。長時間の使用でも疲れにくく、快適で健康的なプレイ環境をサポートします。
「ストライカー」は、マウスやキーボード、スマートフォン、専用コントローラーなどのツールやゲームのプレイスタイルに応じたさまざまな姿勢に対応します。人間工学に基づき前傾・後傾ポジションに対応し、長時間座っても快適な座り心地のチェア2種 、天板形状2種の電動上下昇降機能付きデスク、さまざまなオプションでカスタマイズ可能なシェルフを取りそろえました。
チェアは、周囲の視線を遮り集中力を高めるヘッドパネル付きで、座面の奥行きが調節できるEXタイプと、機能を絞ったSDタイプの2種をラインアップ。可動式のヘッドレストはモニター位置や姿勢によって快適な高さと角度を設定できます。シートはシンクロリクライニング機能で背と座が同時にリクライニングし、体圧を分散する設計で快適な座り心地を実現しました。可動肘は上下・前後・アームパッドの角度を調節でき、肘を適切に固定することでマウスや専用コントローラーの操作がしやすい仕様です。
デスクには電動上下昇降デスク「スイフト」を「ストライカー」仕様としてラインアップ。身長や座り方、さまざまな姿勢に合わせた高さ調整が可能です。立位ポジションを取り入れることで、長時間の座位姿勢による腰の痛みの軽減や眠気を抑えるなどのメリットがあります。
シェルフには、ヘッドホン等を掛けられるフックなどのオプションを多数取りそろえ、快適なプレイ環境を提供します。
―ゲーミングファニチュア「STRIKER(ストライカー)」の特徴―
ゲームジャンルやキーボード・マウス・専用コントローラーなどのデバイスの違い、プレイスタイルなどによる姿勢を調査・分析し、これまでの研究結果や人間工学に基づいて開発したゲーミングファニチュアです。デバイスやゲームのプレイスタイルに応じた適正な姿勢をとることができます。
■ゲーミングチェア2種
人間工学に基づいて開発したさまざまな姿勢に対応するチェアは、体圧を分散し、長時間座っても快適な座り心地にこだわりました。機能の異なる2種をラインアップ。カラーはレッド、ブルー、ブラックの3色を取りそろえました。
EXタイプ
周囲の視線を遮り集中力を高めるヘッドパネル、可動ヘッドレスト付き。前傾・後傾ポジションのどちらにも対応。シンクロリクライニング機構付き、座面の奥行き・座面の高さ・肘(3D)の調整が可能
SDタイプ
可動ヘッドレスト付き、シンクロリクライニング機構付き、座面の高さ・肘(3D)の調整が可能
■ゲーミングチェアの機能
前傾ポジション
おなかを圧迫せず、骨盤が後傾せずに背骨のS字カーブを保持します
※本機能はEXタイプのみ
座面の奥行き調節
座面の左にあるレバー操作により、座面の奥行き調節が可能(ストローク:50mm)
※本機能はEXタイプのみ
背座シンクロリクライニング
座面の高さ調節
座面の右下にあるレバーを持ち上げることで、座面の高さ調節が可能
(ストローク:100mm)
アジャストアームの調節
肘パッド裏にあるボタンを押すことで高さの調節が可能(ストローク:100mm)。肘パッドは前後に50mm、内側に20度、外側に20度動かすことができます。
上下方向 EXタイプ:100mm/ SDタイプ:70mm、左右方向 EXタイプ:20度/ SDタイプ:15度
可動ヘッドレスト
上下はもちろん、前後への移動や首振り機能も備え、絶妙なポジション設定が可能です
※画像はSDタイプ
■ゲーミングデスク
電動上下昇降デスク「スイフト」を「ストライカー」仕様としてラインアップ。身長や座り方、さまざまな姿勢に合わせた高さ調整が可能です。立位ポジションを取り入れることで、長時間の座位姿勢による腰の痛みの軽減や眠気を抑えるなどのメリットがあります。天板形状はストレートタイプとラウンドタイプの2種。配線トレー付きで、周辺機器の配線をスマートに収納します。
スイフト(ストレートタイプ・ラウンドタイプ)
サイズ 1200W/1400W×700D×650-1250H(mm)
〇スタンディング「立ち姿勢×座り姿勢」の組み合わせが体に与えるメリット
・腰の痛みなどの自覚症状が軽減
・ポジションチェンジで、眠気が抑えられる傾向に
・立ったり座ったりを繰り返すと、足がむくみにくい
※出典:公益財団法人 大原記念労働科学研究所との共同実験(2014〜15年)より
■シェルフ
オプションでカスタム仕様ができ、デバイスを効率よく収納することで快適性が向上します。
サイズ:700W×400D×720H(mm)
□価格:オープン価格
オカムラ「STRIKER」製品情報ページ
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