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Acer製Androidスマートフォン「Liquid Z530」テストレポート。同社の国内初参入となるSIMロックフリー端末の実力は?
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印刷2015/10/22 00:00

テストレポート

Acer製Androidスマートフォン「Liquid Z530」テストレポート。同社の国内初参入となるSIMロックフリー端末の実力は?

Acer製Androidスマートフォン「Liquid Z530」テストレポート。同社の国内初参入となるSIMロックフリー端末の実力は?
 既報のとおり,2015年10月21日,Acerの日本法人である日本エイサー(以下,Acer)は,東京都内で新製品発表会を開催し,Androidスマートフォン「Liquid Z530」を発表した。2015年に入ってから,急激に製品数が増えているSIMロックフリー端末の1つで,税込の予想実売価格は2万7000円前後と,比較的安価に設定されているのがポイントだ。
 発表会でLiquid Z530の展示機を軽くチェックできたので,レポートをしていこう。

 なお,気になる読者も多いであろう,ゲーマー向けスマートフォンの「Predator 6」はモックアップの展示のみで,タッチすらできない状態だった。ただ,説明員との話から,Acerがゲーマー向けスマートフォンをどう考えているかというのが少し見えてきたので,後段で簡単に触れたいと思う。

これがLiquid Z530……ではなく,Liquid Z530そっくりに作られたデコレーションクッキーだ
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安かろうでも悪かろうではないデザイン


 まずは外観から見ていこう。Liquid Z530は5インチサイズで解像度720×1280ドットのIPS液晶パネルを搭載するという,最近ではすっかり一般的となったサイズのスマートフォンである。
 本体前面の見た目に特筆すべき点はないが,上下のベゼル幅が異なっている点がちょっとユニークだ。縦画面で持つときに,下側のベゼル幅があるほうが,グリップしやすいためだろう。実際に持ってみると,本体背面のほどよいラウンドフォルムと合わせて,握りやすく感じた。
 ミドルクラスからローエンドのSIMロックフリースマートフォンは,低コストを重視して割り切った要素が目立つ製品が多いものだが,デザインや持ちやすさについてはこだわった製品が多いように思う。Liquid Z530も同様で,持ちやすさは相当な検討を繰り返したようだ。

本体前面(左)。上下のベゼル幅の違いは,縦画面時の持ちやすさを考慮したのだろう。カラーバリエーションは,ブラックとホワイトの2色(右)
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 なお,本体サイズは70.3(W)×144(D)×8.9(H)mmで,重量は約145g。5インチクラスとしてはありふれたサイズと重量である。

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背面のラウンドフォルムがよく分かる本体上側面。ヘッドフォン端子と[電源/スリープ]ボタンがある。横持ち状態だと,うっかり押してしまいそうな位置にボタンがあるので,ヘッドフォンを使いながら横持ちでプレイするのは,あまりお勧めできない
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本体下側面には,マイクとUSB Micro-B端子がある。USB端子が左端に寄っているので,横持ち状態であれば充電しながらでも邪魔になりにくいが,縦持ち状態だと逆に持ちにくくなる。なお,背面パネルと本体に隙間が見えるのは,パネルがきちんとはまっていないため

本体右側面にはmicroSDカードスロットを装備。ただし,対応するのは容量32GBのmicroSDHCカードまでだ。なお,左側面には何もなし
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背面下部に目立つ形の大型スピーカーを搭載
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 本体背面で気になるのは,下側にある円形の物体だ。「指紋認証センサか?」と思ってしまったが,実は大きめのモノラルスピーカーだった。スピーカーの上にある「DTS」のロゴマークは,「立体感のある3Dサウンドや重低音も実現する」(リリースの表記を引用)という触れ込みの「DTS Studio Sound」技術への対応を示すものとのこと。
 サウンド面にも気合いを入れているのは分かるが,肝心のスピーカーがモノラルだったり,「ハイレゾ音源再生対応」を謳いながら,ハイレゾでの再生には他社製の別売りUSB DACとハイレゾ対応ヘッドフォンが必要だったりと,ピントがずれているような印象は否めない。Liquid Z530単体でのサウンド再生は,あまり期待しすぎないほうがよさそうだ。


性能はスペックどおりのローエンド〜ミドルクラス


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 スペックも見てみよう。まず搭載SoC(System-on-a-Chip)は,台湾MediaTek製の「MT6735」だ。CPUコアとして,ARM製の「Cortex-A53」を4基統合しており,CPUコアの最大動作クロックは1.3GHz。GPUコアには,同じくARM製の「Mali-T720」を採用している。
 メインメモリ容量は2GBで,内蔵ストレージ容量は16GBと,ローエンド〜ミドルクラスでは定番の構成といいっていいだろう。あまりゲームには使わないという人なら問題ないかもしれないが,ゲームをなるべくたくさんインストールしたいというユーザーにはお勧めしかねる。

 ソフトウェアを見ると,OSはAndroid 5.1(Lollipop)を搭載していた。提供時期は未定ながら,Android 6.0(Marshmallow)へのアップデートも予定されているとのことだった。

 Liquid Z530独自の機能で注目に値するのは,「AcerEXTEND」だ。LAN経由で,Liquid Z530の画面をPC上にミラーリングできるというものだ。しかも,単なるミラーリング表示ではなく,データのインポートやエクスポート,PCからのキーボード入力やマウスでの操作にも対応するという多機能ぶりが売りとなっている。
 なお,発表会でのデモでは,ゲームのプレイが披露されたので,大きな画面でスマートフォンのゲームをプレイするのに役立つかと思ったが,LAN経由である以上,やはり遅延はどうしても生じるため,アクションゲームやリズムゲームは厳しいものに感じた。表示遅延が気になりにくいコマンド入力タイプのゲームなら行けそうなので,ゲームジャンル次第といったところか。

スマートフォン画面のミラーリング表示が手軽にできるAcerEXTEND。写真はスマートフォン側でカメラを使っている状態だ
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 さて,ベンチマークテストによる性能検証は,「3DMark」によるグラフィックス性能検証と「CPU-Z」での挙動確認,「A1 SD Bench」によるメインメモリとストレージ性能検証に,「ぺしぺしIkina」による連打応答性検証という基本的なテストを行なった。なお,「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」(以下,デレステ)での検証も行おうとしたのだが,回線状況の問題でデータのダウンロードに時間がかかりすぎ,発表会終了までに間に合わなかったので,チュートリアルの判定しかできなかった。

 まずは3DMarkだが,「Ice Storm Unlimited」プリセットのスコアは「5006」と,当然のように低い。デレステのチュートリアルによる判定は「3D標準」だったので,GPUであるMali-T720は,それなりのスペックを備えているのかもしれないが,3DMarkのスコアから見て,過度の期待はできないだろう。

左から,3DMarkの総合スコア(左),スコアの細目(中央),「Monitoring data」(右)。CPUがフルに動作した状態のPhysics testは,フレームレートが31.1fpsと,ローエンド〜ミドルクラスにしては悪くない
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デレステのチュートリアル判定は,意外にも「3D標準」だった
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CPU-Zで挙動を確認している様子。負荷が低くなると,すぐに1コアだけを動かす状態に切り替わっていた
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 CPU-Zでの挙動確認は,主に3DMarkのアプリとデータのダウンロード,インストール中に行ったのだが,興味深いものだった。
 CPUコアの動作クロックは299MHz〜1.30GHzに設定されており,主に動いているのは2コアだけ,ときには1コアだけになるという,徹底した省電力動作志向だ。アイドル状態になると,1コアだけが299MHzで動いているシーンが多く,バッテリー駆動時間を優先しているのがよく分かる。ベンチマークテストで負荷がかかると,4コアすべてが動作していたので,単純にCPU性能を間引いているだけでもない。

A1 SD Benchの測定結果
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 A1 SD Benchの測定結果は,ストレージ性能を示すInternal memoryのReadだけが172.12MB/sと,ハイエンドスマートフォン並みだったのを除けば,Internal memoryのwrite,メインメモリのアクセス性能を示す「RAM Copy」は低くと,スペック相応の性能といったところか。Readが速いので,大きめのアプリであっても,読み込みでストレスは感じることはあまりなさそうなのが幸いか。

ぺしぺしIkinaの結果
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 ぺしぺしIkinaの結果は,93〜96になるように連打して「74」と,良いとはいえない結果だった。1〜22タップまではスムーズに上昇したが,23タップめでだいぶ長い飽和があり,53,60,71タップめでも,同じくらい長い飽和があった。とくに23タップめの飽和は,6タップ分を認識し損ねるという厳しい結果だ。

 さて,ベンチマークテストの結果は以上のとおりだが,テストをしている最中に気になったのは,無線LANアンテナの受信性能が悪いように感じたことだ。同じ室内にある無線LANアクセスポイントへの接続が悪く,テザリング用の端末を真横においても,電波強度が最大にならない。個体差の可能性もあると考えて,会場にあったほかのLiquid Z530でも試してみたが,結果は変わらなかった。
 Liquid Z530は2.4GHz帯の無線LAN規格にしか対応していないので,ほかの無線LAN機器による干渉の影響を最小限にすべく,発表会の参加者がほぼ退出した状態でチェックしてもこの状態だ。理由は今ひとつ分からないのだが,製品発売までに改善されるだろうか。いささか不安の残る結果だった。


Predator 6はゲーマー向けスマートフォンを名乗るに相応しいものとなるか?


 最後に,ゲーマー向けを謳うスマートフォンの「Predator 6」についても振れておこう。発表会ではモックアップの展示のみで,触れることすらできなかったのだが,独特のデザインとCPUコアを10基搭載するSoCを採用するなど,気になる点は多い。

展示されていたPredator 6。残念ながらモックアップで,動作は確認できない
Acer製Androidスマートフォン「Liquid Z530」テストレポート。同社の国内初参入となるSIMロックフリー端末の実力は?

 テストのかたわらで話を聞いてみたところ,発売時期は,Acerブランドが強いという欧州から展開して,日本は2016年に入ってからになりそうとのこと。
 ゲーム用スマートフォンは,スペックと性能に加えて,持ちやすさやタッチの応答性も重要なのだ。ただ,開発状況がどの程度,日本にまで伝わっているのかは疑問が残るものの,説明員の反応からするにベンチマークスコアしか見ていないような印象で不安を感じた。

Predator 6の背面には,横持ち時にクリップを補助するための窪みが,上下にある。PlayStation Vitaの窪みと近い位置にあったので,持ちやすさについては期待してよさそうだ
Acer製Androidスマートフォン「Liquid Z530」テストレポート。同社の国内初参入となるSIMロックフリー端末の実力は?
 高いグラフィックス性能を要求しないゲームでも,連打応答性やドラッグの追従性は重要だ。また,3Dグラフィックス性能が高い端末ほど,発熱対策も重要になる。入力インタフェースも含めてだが,スマートフォンを1つのゲーム機として見た場合,バッテリー駆動時間を考慮したチューニングの影響が性能面に表れるというのは,4Gamerにおけるスマートフォンのテストレポートを読んでいる人なら,重々承知していることと思う。
 海外ではゲーマー向けPCも多く手がけるAcerだけに,今でも期待はしているのだが,正直に言えば,肩すかしを食らったような気分だった。

 日本と海外(とくに欧米)とでは,スマートフォンで人気のゲームジャンルには,似た面もあれば似ていない面もある。とりあえず,日本においてはデレステや「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」が,スマートフォンのゲーム性能チェックにお勧めだとは伝えておいたが,果たしてどうなるか。
 日本でPredator 6が投入されることがあれば,いずれきっちりねっとりとチェックして,レポートしたいと思う。

Liquid Z530 製品情報ページ

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