業界動向
AMD,GPU部門を「Radeon Technologies Group」として再編。GPU市場におけるシェア奪還を目指す
2006年のATI Technologies買収後,「Fusion」のタイミングでAMDのCPU部門とGPU部門は統合し,その後,PlayStation 4およびXbox One用のAPUなどを担当するセミカスタム部門が独立したりしていたわけだが,この動きの中で各部門へ散ってしまっていたGPU技術部門が再結集されたわけだ。
AMDのCEOであるLisa Su(リサ・スー)氏がニュースリリースのなかで語ったところによれば,より小回りの利く,垂直統合された事業部門の誕生によって,単体GPU市場におけるシェア奪還と,仮想現実及び拡張現実といった新しい市場への投資を実現するとのことである。
なお,CPU部門がどうなるのかなどといった,詳細を抜きにした発表ということもあり,一部では「GPU部門が子会社として独立する」「GPU部門が分社化する」といった噂も流れている。その点をAMDに確認したところ「会社にある資産を1か所にまとめて有効活用するのが目的であり,子会社化とか分社化とかいった意図はない」との回答が得られたことは付記しておきたい。
AMDによるニュースリリース(英語)
- この記事のURL: