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「Forever Ago」の主人公は,人生を揺るがす悲しい運命のいたずらによって心に深い傷を負った老人のアルフレッドだ。彼は贖罪と心の救済,そして長年連れ添った最愛の妻オードリーとの記憶を辿るため,愛車のミニバンを運転して北へと向かうロードトリップ(車での長距離旅)に出る。
道中で出会う一癖ある人々や,各地に遺された誰かの生活の痕跡に触れることで,アルフレッド自身の過去や壊れた夢,そして後悔の念が少しずつ解きほぐされていく。
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基本的にはアルフレッドを操作し,NPCとの会話を通して物語を進めていくことになるが,本作を象徴するガジェットとして登場するのが,彼の手になじんだ1台の「インスタントカメラ」である。
このカメラを用いて,美しいロケーションや思い出深い場所を写真として切り取り,旅の記憶をアルバムにアーカイブしていく。そのほかにも,ファインダー越しに周囲の環境を観察してちょっとした環境パズルを解くといった,インタラクティブな要素も用意されている。
カメラのフラッシュをきっかけに,過去の記憶がカットシーンとして挿入されることもあるようだ。
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今回のデモの舞台となったのは,出会って間もない頃のアルフレッドとオードリーが頻繁に立ち寄っていたらしき,「Carl's Pumpin' Mart」というガソリンスタンドが併設されたロードサイド店舗だ。中に入ると若くおしゃべり好きな店員が店を切り盛りしており,店主のカールは1年ほど前に引退したのだと告げられる。
ロードトリップを始めたばかりと思われるアルフレッドは,ここで食料などの物資をメモ書きのとおりにピックアップしていくことになる。
このデモのクライマックスとなったのが,レジの後ろの壁で,若き日の自分たちがカールを挟んで写っている写真を見つけた瞬間だ。ここでは通常のフラッシュバックとは異なり,かつてオードリーと住んでいたらしい,今は廃墟のようになった暗い家屋がモノクロの幻影として目の前に出現する。そんな薄暗い情景のなかに,真紅の花だけが咲き乱れているのが印象的だ。
プレイヤーはオードリーの声だけを頼りに進んでいくのだが,いくら探しても彼女を見つけることはできない。この時点では,2人の晩年がどのような関係にあったのか,さらに彼女がどのような最期を迎えたのかまでは提示されず,アルフレッドの不穏な心理状況だけが大きく浮かび上がってくる。
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最愛の妻と別れ,老後をミニバンでの車上生活に捧げるという決断をしたアルフレッド。彼の頑固ながらも悲痛な心のうちは,旅の途中で出会う人々やイベントによって徐々に解きほぐされていくことになるのだろう。
「Forever Ago」が醸し出す哀愁漂うシネマティックな空気感は,「Slay the Spire」などで知られるClark Aboud氏の手掛ける情緒的なサウンドトラックに彩られ,プレイする人の心に深く訴えかけてきそうだ。
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派手なアクションや生き残りをかけたサバイバル要素とは無縁の本編は,インタフェースとテキストが日本語化されることも決定している。傷ついた1人の老人のストーリーを徹底して静かで内省的に描き出す本作。気になる人は,Steamストアページでウィッシュリストに追加して,続報をチェックしておくといいだろう。
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