長らく現地で続いてきたインディーイベントのBIG Festivalが,2024年にドイツのgamescomと統合して誕生したイベントだが,今年はさらなる規模拡大を目指しており,世界中から主要なパブリッシャや開発者が集結する。
![]() |
出展ラインナップで大きな注目を集めているのは,S-GAMEが開発するアクションRPG「Phantom Blade Zero」のプレイアブル出展だ。中国の武術とスチームパンクを融合させた「カンフーパンク」を掲げる同作は,そのハイスピードな戦闘アクションで世界的に期待を集めており,ラテンアメリカのファンにとっても貴重な試遊の機会となる。
また,任天堂の出展をはじめ,Riot Gamesによる200平方メートル規模の「League of Legends」関連展示,WargamingやTencentといった大手メーカーも参加している。日本からはAcrobatic Chirimenjakoの「シュレーディンガーズ・コール」,生高橋・はちのす(tiny cactus studio)・つよみー各氏による「Öoo」などのタイトルが,現地のプロジェクトに交じって多数出展される。国際色も豊かなイベントに成長しつつあるようだ。
![]() |
会場の広さは昨年と同規模だが,エキスポフロアの構成を一新し,特定のテーマに沿った4つの主要ゾーンが展開される。ファンタジーや冒険をテーマにしたHero Zone,オープンワールドやシミュレーションが中心のOpen Zone,ホラーやミステリーに焦点を当てたShadow Zone,そしてSFやサイバーパンクを扱うNeo Zoneとなっており,好みのジャンルを探しやすい設計だ。
ゲスト陣も前年同様に豪華で,「PUBG: BATTLEGROUNDS」の生みの親であるブレンダン・グリーン(Brendan Greene)氏や,作曲家のデビッド・ワイズ(David Wise)氏の登壇が予定されている。
![]() |
インディーゲーム支援の取り組みとして名高い「BIG Festival」関連では,ブラジルの開発者を対象とする選出プログラム「BIG Starter」の12タイトルや,13か国から選出されたタイトルを紹介するオンラインショーケース「BIG Highlight」では16タイトルが発表された。
日本からは「Rain98」がプログラムに選出されており,Steamの特設ページを通じて体験版を提供する予定だ。BIG Festival全体では75か国,966作品の応募があり,厳選された81タイトルが公式コンペティションで競い合った。
![]() |
新たな試みとして,Hype(Level Up)との提携による「gamescom latam 公式オンラインストア」も開設された。このストアはイベントのチケット購入者限定で,ゲームやゲーム内通貨,DLC,サブスクリプションサービスなどを提供する。
チケット情報を登録することで,イベント終了後も特別な割引やクーポンを受け取れる仕組みになっており,リアルとデジタルを融合させたコミュニティ支援の場として機能するようだ。
![]() |
今回のイベントの背景には,急速な発展を遂げるブラジルのゲーム産業がある。最新の調査によると,ブラジルのゲーム開発スタジオ数は1042に達しており,2018年からの5年間で170%を超える驚異的な成長を見せている。
ゲーム業界の総雇用者数は1万3000人を超え,多様性も進んでおり,全体の約24%は女性だ。また,LGBTQIA+や黒人,先住民など,多様なバックグラウンドを持つスタッフが業界を支えているという。
開発スタジオの93%が自社IPの開発に取り組んでおり,そのうち半数以上が海外市場を主な収益源としている。
ブラジルはオンラインゲームにおける消費額がグローバル第5位に位置し,3億3500万人以上のプレイヤーを抱えるラテンアメリカ市場において,開発と消費の両面で世界的なハブとしての地位を確固たるものにしているのだ。
![]() |
4Gamerは今年も,政府公認の非営利団体であるデジタルゲーム開発者協会「Abragames」から招待を受け,アジア唯一のメディアとしてイベントに参加する。地球の裏側にあたるブラジルから,厳選した情報をお届けする予定だ。お楽しみに。























