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FFVIIリメイクがベースの新作ボドゲ「マテリアハンター」,先行プレイレポート。“競り”をベースにキャラクターを表現したメカニクスに注目
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印刷2023/12/13 12:34

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FFVIIリメイクがベースの新作ボドゲ「マテリアハンター」,先行プレイレポート。“競り”をベースにキャラクターを表現したメカニクスに注目

 2023年12月9日と10日に開催された「ゲームマーケット2023秋」のスクウェア・エニックスブースで,同社が展開する「FINAL FANTASY VII REMAKE」PS5 / PS4)を原作とした新作ボードゲーム「ファイナルファンタジーVII リメイク ボードゲーム マテリアハンター」(以下,FFVII MH)が試遊可能な状態で出展されていた。

 2022年のEssen SPIELで発表されて以降,詳細が不明な状態だった本作だが,2023年9月にタイトルやゲーム内容などが発表され,現在ではスクウェア・エニックスe-Storeで予約受付が実施されている。

発売予定時期は2024年3月30日,価格は4400円(税込)だ
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 実際に遊べる状態での出展は今回が初とのことだったので,さっそくプレイしてみた。記事の後半には,本作の開発に携わったホビージャパンの大塚高太郎氏へのインタビューも掲載している。
 なお,今回のプレイに用いたのはモックアップバージョンであり,カードの品質やデザインなどは製品版に向けて変更されるとのこと。一部ルールや効果なども製品版とは異なる可能性があるので,その点は留意のうえ,読み進めてほしい。

スクウェア・エニックスe-Store「ファイナルファンタジーVII リメイク ボードゲーム マテリアハンター」販売ページ

「ゲームマーケット」公式サイト



ジリジリした展開から“必殺技”の応酬になだれ込む,爽快感が特徴のカードゲーム


 「FFVII MH」は,クラウドやセフィロスといった原作でお馴染みのキャラクター達でチームを組み,共有の場に配置されたマテリアを奪い合う対戦型のカードゲームだ。

試遊でのパーティーはクラウド,エアリス,ティファ,ユフィという女性陣多めな構成になっていた。スタッフによると,これがなかなかバランスが良いらしい
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 プレイ人数は2人もしくは4人で,2人の場合は1対1のガチバトル,4人戦の場合は2対2のチーム戦が楽しめる。今回はゲームシステムを理解するため,ガチ寄りだという2人戦を遊ぶことに。

 ルールはシンプルで,共有の場に配置された5つの「マテリアタイル」(紫,赤,青,緑,黄)をプレイヤーが奪い合う。ゲーム終了時点で,相手より多くのタイルを獲得していたプレイヤーが勝者となる。
 タイルを獲得するメカニクスは,いわゆる“競り”だ。各プレイヤーには,数字(1〜3)とタイルに対応した5種類の色が示された「マテリアカード」(以下,カード)が配布され,これを使って競りを行う。

カードに描かれたマテリアの色それ自体には効果がない。場に出すときには,対応する色のマテリアタイルにしか置けないので注意しよう
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 プレイヤーはターン毎にアクション(詳細は後述)を実行し,カードをタイルに配置していく。そして6ラウンドが経過した時点で,配置されたカードをタイルごとにカウントして,合計値が多いプレイヤーが対応した色のタイルを獲得する仕組みだ。タイルは全部で5枚なので,2人対戦の場合,過半数となる3枚のタイル獲得を目指すのがセオリーと言えるだろう。

 既存のボードゲームでいうなら「バトルライン」に近いが,本作には役の概念は存在せず,各タイルに向けて配置できるカードの枚数にも制限はない。そう聞くとシンプル過ぎる気もするが,そこに読み合いの要素を加えてくれるのが,各プレイヤーが持つキャラクターカードと,キャラクターごとに設定された2種類のアクションなのである。

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それぞれのプレイヤーがタイルごとにカードを置いていく。合計値が1でも勝っていれば良いので,過剰投資を抑えるのも重要だ
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ターン開始時にはカードを1枚補充できる。デッキから直接引いてもいいが,公開されたマーケットから選ぶこともできる

 本作における「アクション」は,キャラクターの能力を指す言葉だ。各キャラクターは,コストが不要な「通常アクション」と,特定の条件を満たした上でコストを支払うことで強力な効果を発揮できる「スペシャルアクション」を持っている。手番では,自身のキャラクターを1人選び,持っているアクションを1つだけ実行できる。

 通常アクションは「手札からカードを2枚選び,対応した色のマテリアタイルに配置する」という共通効果と,配置したカードに特定の色が含まれていた場合に発動するボーナス効果があり,これがキャラクターの個性になっている。
 ただし,アクションを実行したキャラクターは行動済となり,連続で行動できない。第3ラウンド終了時にすべての行動済がリフレッシュされ,第6ラウンドでゲームが終了してしまうので,前半戦と後半戦でそれぞれ4キャラ中3キャラだけが行動できる形だ。なので手札と場の状況を見て,誰のアクションを使うかは,よく考える必要があるわけだ。

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ティファは黄色のマテリアタイルにカードを配置すれば,デッキから引いたカードを直接場に出せる。手札やマーケットの状況を見て,可能な限り効果を発揮させたい
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一部のアクションには,相手のカードを裏返す効果がある。裏返ったカードはタイルの奪い合いに計算されないので,早い段階で「3」のカードを出すと裏返されてしまう危険も

 ルールの概略だけを見ると大きい数字のカードを引いた側が有利そうだが,やってみると意外にも小さい数字のカードに意味があることに気付かされる。というのも,本作には低い数字のカードを有効活用する手段がいくつか用意されているのだ。

 例えば各色のマテリアタイルには,「1のカードを置いた時に発動する効果」が設定されていて,赤マテリアなら相手の場のカードを1枚裏返し(無効化)たり,黄マテリアなら新たなカードを手札に加えられたりと,数字は小さくとも大きな効果が見込めるものが少なくない。
 さらに,先に挙げた「スペシャルアクション」のコストは,“既に場に出したカード”を裏返すことなので,数字の大きさは関係ない。むしろコストの支払いに使用するなら,数字は小さいほどお得である。
 加えて,ターン開始時に補充できる手札は1枚,かつ通常アクションで場に出すカードは2枚なので,何らかの手段で補充していかなければ,いずれ手札は枯渇する。さらに各マテリアタイルのマジョリティ争いも考慮すると,数字の大きいカードを出し続けるわけにはいかないのである。

スペシャルアクションのコストを支払うために,争う気がないタイルにカードを置くのもブラフとして機能する
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 そんなこんなで,序盤3ラウンドはかなりキリキリとした思考が求められたが,この状況は4ラウンド目で一変。状況が整い,各キャラクターのスペシャルアクションが使用可能となった。
 スペシャルアクションはまさに“必殺技”と呼ぶにふさわしい効果があり,例えばクラウドなら,「山札からランダムに引いた3枚のカードを直接場に出し,さらに3枚ドローし,さらに手札から3枚場に出す」という,とんでもない効果が発動できる。

発動の条件は,赤と緑のカードを合計6枚以上出した状態で3コストと重たいが,それだけの価値はある。効果はアイコンで示されるが,サマリーを用意しておかなければ少々分かりにくいかもしれない
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 「発動できたらほぼ勝ちやん」とも思える効果だが,それは相手も同じこと。今回の場合,筆者がクラウドのスペシャルアクションを使った後,相手のターンにセフィロスのスペシャルアクションを発動されてしまい,山札から3枚のカードが直接場に出されたうえ,ついでにこちらが出した「3」のカード2枚をも裏返しにされてしまった。
 相手の場に干渉できる能力を持つ相手に対し,カードを場に出す効果を先に発揮してしまうのは悪手だと,ここで理解する。スペシャルアクションはいずれも派手で強力だが,どの順番で発動するかは,相手のキャラクターを見て判断する必要がある。

カードの効果やリフレッシュ時に獲得できる「メダルトークン」は,スペシャルアクションの発動条件を緩和してくれる。またゲーム終了時に余った手札は,メダルトークンの枚数分だけ場に出せるので,確保しておくと不意を突けるかもしれない
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 今回の試遊では,結果的に1点差で敗北となってしまったが,通常アクションでジリジリとリソースを溜めながら進む序盤戦と,スペシャルアクションの応酬で一気に畳み掛ける後半戦の爽快感は,なかなかほかのゲームでは味わえない感覚だった。ルールもかなりシンプルなので,ボードゲーム初心者でも十分に楽しめるだろう。
 また今回の試遊では対戦相手と自分で合計8人のキャラクターしか体験できなかったが,製品版には固有の能力を持った20名のキャラクターが収録されるとのこと。シナジーを考慮したパーティ編成なども含めると,かなり遊べるタイトルになりそうだった。

 強いて言えば,シンプルなルールだけに原作のキーワードがエッセンスとして用いられている程度に留まっているのが少し残念だが,分かりやすさを優先したと考えると,致し方ないのかもしれない。例えばスペシャルアクションなどは,それぞれのリミット技をモチーフにしてもいいと思うのだが。「超究武神覇斬」はREMAKEではまだ登場していないので……やるなら「クライムハザード」あたりだろうか。次にプレイするときには,個人的に技名を叫びながら繰り出したいところである。

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原作と“ボドゲらしさ”の両立を目指した「FFVII RB」


 最後に会場に居合わせた本作のディレクターを務めた,ホビージャパンの大塚高太郎氏へのインタビューを掲載して,本稿の締めくくりとしたい。開発経緯などを語ってもらっているので,本作に期待する人はチェックしてみよう。

「ファイナルファンタジーVII リメイク ボードゲーム マテリアハンター」の開発を担当した大塚高太郎氏
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4Gamer:
 まず,本作の開発経緯を教えてください。

大塚高太郎氏(以下,大塚氏):
 スクウェア・エニックスさんから打診をいただいたのが最初になります。今までにも「ファイナルファンタジー・トレーディングカードゲーム」や「チョコボ」関連のボードゲームを制作してきましたので,その流れで弊社にお声掛けいただいた格好ですね。マテリアを用いて特殊効果を発揮していくシステムは,(FFVII REMAKEのディレクターである)野村哲也さんからもご好評をいただきました。

4Gamer:
 発想としては,やはり原作ありきのゲームデザインですよね。

大塚氏:
 そうですね。原作であるFFVII REMAKEを象徴する要素を考えたとき,やっぱりマテリアをモチーフにするのがいいと思ったんです。お馴染みのキャラクターで,チームを組んで強力なマテリアの入手を目指すゲームなら,“FFVII REMAKEらしさ”と“ボードゲームらしさ”を両立できるだろうと。

4Gamer:
 ボードゲームを謳う本作ですが,ゲームとしてはカードゲーム寄りだと感じました。何か理由があるのでしょうか。

大塚氏:
 やはり非常に人気のあるIPですから,初めてボードゲームを遊ぶ人でも関連作品として楽しめるように,一度触っただけで理解できるものを目指したかったのが大きいですね。そのうえで,ボードゲームファンにも十分な奥行きを感じられるよう,調整を重ねています。

4Gamer:
 先程,野村哲也氏の名前が挙がりましたが,スクウェア・エニックスからの要望などはあったのでしょうか。

大塚氏:
 当初は1対1のゲームとして考えていたんですが,スクウェア・エニックスさんから「パーティーゲームとしての側面を押し出したい」と要望があり,2対2のチーム戦を取り入れることになりました。1対1の緊張感は残しつつ,ワイワイと楽しめる作品になったと思います。

4Gamer:
 ルール的に拡張も可能そうだと感じましたが,その予定はありますか。

大塚氏:
 まだ発売前のタイトルなのでハッキリとしたことは言えませんが,確かに拡張性が高いゲームだと思います。FFVII REMAKEプロジェクトは3部作とのことなので,もしご好評をいただけたなら,新たなセットが出せる……かもしれません。

4Gamer:
 最後に,本作に期待する人に向けたメッセージをお願いします。

大塚氏:
 ガチで対戦を楽しみたい人から,ボドゲ初心者でも遊べるFFVIIグッズがほしい人まで,本作は幅広い層に刺さるタイトルだと思っています。ぜひお友達を誘って,遊んでいただけたら嬉しいですね。よろしくお願いします!

4Gamer:
 ありがとうございました。

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スクウェア・エニックスe-Store「ファイナルファンタジーVII リメイク ボードゲーム マテリアハンター」販売ページ

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