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メイジシーカー:リーグ・オブ・レジェンド ストーリー公式サイトへ
  • Riot Games
  • Digital Sun Games
  • 発売日:2023/04/19
  • 価格:3870円(税込)
    デジタル・デラックスエディション:5170円(税込)
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リーグ・オブ・レジェンドのスピンオフ「メイジシーカー」は,主人公サイラスによるデマーシアへの叛逆の物語
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印刷2023/04/17 18:14

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リーグ・オブ・レジェンドのスピンオフ「メイジシーカー」は,主人公サイラスによるデマーシアへの叛逆の物語

 Riot GamesのパブリッシングレーベルRiot Forgeは,新タイトル「メイジシーカー:リーグ・オブ・レジェンド ストーリー」PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch)に関するプレスカンファレンスを開催した。「メイジシーカー」はRiot Forgeからリリースされる3つ目のタイトルで,開発は「Moonlighter」などを手掛けるスペインのゲームスタジオDigital Sun。2Dのピクセルアートを使用した,シングルプレイのアクションゲームとなっている。

画像集 No.001のサムネイル画像 / リーグ・オブ・レジェンドのスピンオフ「メイジシーカー」は,主人公サイラスによるデマーシアへの叛逆の物語

 本プレスカンファレンスでは,Riot Forgeのクリエイティブディレクターを務めるRowan Parker氏に加え,Digital SunよりCEO兼共同設立者のJavi Gimenez氏と,本作のデザインディレクターであるSara Costa氏が登壇。「メイジシーカー」の詳しい世界観や制作秘話,本作にかける情熱などをたくさん語った。
 なお,最初の自己紹介にて,Javi Gimenez氏は「リーグ・オブ・レジェンド」(以下,LoL)をシーズン1(12年前)からプレイしていると語っていた。「メイジシーカー」の開発スタッフに古参「LoL」プレイヤーが関わっているというのは頼もしい限りだ。

 まず,Rowan Parker氏から“Riot Forgeとは何か”の説明が行われた。
 Riot Forgeは,LoLの世界に存在するたくさんの物語とキャラクター(チャンピオン)たちの世界を表現したいという思いから立ち上がった,外部のインディーズスタジオと協業し“LoLを愛するプレイヤーに刺さるようなゲームを作ること”が目的のパブリッシングレーベルである。
 それぞれのタイトルには愛と情熱を持って取り組んでおり,直近では「Ruined King」(開発:Airship Syndicate)や「ヘクステックメイヘム」(開発:Choice Provisions)をリリース。どちらのゲームも“ファンへのラブレター”として送り出したとのこと。実際,この2作は多くのLoLファンから高い評価を得ることができたと,Rowan Parker氏は語った。

 その後,2023年発売予定のRiot Forgeのゲームを紹介するトレイラーが流された。


 2023年4月19日に発売される「メイジシーカー」を皮切りに,2023年夏にはエコーが主役となる2Dアクションゲーム「コンバージェンス」,2023年秋にはヌヌ&ウィルンプが主役のアドベンチャーゲーム「ヌヌの唄」がリリースされる予定であることを改めて紹介。Rowan Parker氏いわく「今年は賑やかな1年になります」とのことだ。

 そしてここから,内容はメイジシーカーに関する発表に移る。実際のゲーム画面やイメージボードなどを交えながら,ストーリーや戦闘システムなどについて,Digital SunのCEOであるJavi Gimenez氏と,デザインディレクターであるSara Costa氏が語ってくれた。


 主人公・サイラスの出生は“反魔法国家”であるデマーシアという国だ。彼は幼少より魔法を感知する特殊能力を持ち,メイジ(魔法使い)の存在を取り締まる組織“メイジシーカー”にて重宝されていた存在だった。
 しかしある時,サイラスはとある少女との出来事をきっかけにメイジシーカーたちと敵対する関係になってしまう。
 組織に捕らえられ,終身刑を言い渡された彼が15年の時を経て,脱獄したところからメイジシーカーの物語は始まる。サイラスは,自身を閉じ込めたデマーシアに対して復讐を誓い,行動を開始するのである。
 この辺りのメイジシーカーの前日譚に関しては,サイラスの公式設定や“ラックス”というキャラクターを主役にしたコミックにて語られている。それらを参照すると,より物語に深く没入できるだろう。

サイラスの公式設定

本作の前日譚となる,ラックスというキャラクターが主役のコミック


 メイジシーカーにおけるストーリーの流れとしては,1人でデマーシアから逃げ出したサイラスが,デマーシア各地に散らばったメイジたちを集めて革命軍を作りあげ,国家に対し立ち向かっていくというものだ。
 Javi Gimenez氏にとって,本作で注目してほしいポイントは“サイラスのアクションが体験できること”“ストーリーの没入感”だという。開発者たちもLoLのファンであり,デマーシアをどう表現するかや,作りあげたものをプレイヤーに楽しんでもらえるということに喜びを感じているとのことだ。

 開発中のスクリーンショットを使った解説では,デマーシアが持つ荘厳な雰囲気を表現するため,都市にある構造物の巨大さをキャラクターとの対比や遠近感を利用することで表現したと語られた。実際にキャラクターを操作し都市を歩くことで,その雰囲気が感じられるように作られているそうだ。

開発では,デマーシアを表現するにあたってのゲームデザインや,LoLにおけるサイラスの“魔法を奪う”という特徴をバトルや物語に組み込むところに大きな挑戦があったという
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デマーシアにおける都市の中を歩くサイラス。彫像や階段といった,さまざまなものの巨大さが感じられる1枚だ
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 また,彫像や巨大な建造物が並ぶ首都だけではなく,さまざまなフィールドが用意されているとのこと。工業が盛んな都市や農耕が行われている田舎など,プレイヤーはさまざまなデマーシアの側面を見ることができるだろう。

遺跡のような謎の場所。横には今にも崩れそうな彫像が立っており,デマーシア内のどこかである,ということだけはかろうじて分かる
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 他にも,今までデマーシアを表現する上では語られていなかった部分(おどろおどろしい森や,謎の儀式めいた建物など)も今作では表現されているとのこと。ゼロから作りあげるのは大変ではあったが,非常にクリエイティブでやりがいのある仕事だった,とJavi Gimenez氏は語った。

デマーシアを表現するにあたり,8万8000点という膨大な数のアセットを組み合わせているとのこと。そのアートの壮大さは,きっと「LoL」プレイヤー以外であっても満足できる出来だという
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 ストーリーや世界観に関する説明が終わったところで,改めてJavi Gimenez氏から「作業は非常に大変でしたが,自分たちから深くコミットすることができるプロジェクトでした。このような機会をもらえたことに,深く感謝しています」と,Riot Forge及びRowan Parker氏に対しての感謝の言葉が述べられた。


 続いて,デザインディレクターを担当するSara Costa氏からバトルやシステムについて解説が行われた。
 LoLにおけるサイラスを2Dピクセルアクションというシステムで再構築するにあたって,「巨大な鎖による攻撃」「高い機動力」「相手の魔法を奪う」という3つの要素にフォーカスしたとSara Costa氏は語った。
 それら3つの要素を,「モーションのパワフルさ」「戦闘のスピード感や展開の速さ」「正しい選択と判断」という形でメイジシーカーに落とし込んだという。

サイラスの通常攻撃は,拳による軽い攻撃と鎖を使った重い攻撃の2種類。“巨大な鎖によるパワフルな攻撃”の再現だ
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LoLでの“E-逃亡/拉致”のようなモーションもゲーム内に実装されている。サイラスの“鎖を使った独自の機動力”として表現された。
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 サイラスの最も大きな特徴である“魔法を奪う”という要素は,ゲームプレイの核となる部分として再現されている。
 メイジシーカーには属性の概念があり,サイラスは魔法を奪うことで自身の属性を切り替えられる。敵によってそれぞれ有効な属性が違うので,戦闘中は奪う魔法(つまり自身の属性)を次々に切り替えながら戦うのである。
 “誰からアルティメットスキルを奪えば一番効果的か”というLoLにおけるサイラスのゲームプレイが,うまくアクションの世界に融合したカタチだと言えるだろう。

画像では雷を発する敵から魔法を奪っている。適切な属性を扱えるかどうかで,かなり戦闘の難度は変わってくる
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属性は全部で6種類だという。画像内にも炎と氷らしいエフェクトが確認できる
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 また,サイラスは敵から魔法を奪うだけではなく,自身も魔法を扱えるようになるという。これはサイラス自身のマナ(有限なコスト)を使うシステムとなっているようだ。
 他にもエレメンタルコンボという,後述する“アウトロー”という味方キャラクターを連れていくことによって使えるようになる攻撃方法もある。敵の魔法,自分の魔法,味方の魔法……と,複数の要素を組み合わせることによって,本作独自の新たなゲーム体験ができるようになっているとのことだ。

画像集 No.011のサムネイル画像 / リーグ・オブ・レジェンドのスピンオフ「メイジシーカー」は,主人公サイラスによるデマーシアへの叛逆の物語

 そしてなんと,本作には“サイラス自身のアルティメットスキル”も存在する。
 その名も“アンチェインモード”。状況を一変させるような圧倒的な力であるとのことで,そのモード中のサイラスは前述の難しいコンボなども考えなくていいぐらいには強力であるとのこと。
 LoLには無かった,サイラスとしてのアルティメットスキル。「ぜひとも,LoLファンに味わっていただきたい」とSara Costa氏も語っていたので,ぜひその力を体感していただきたい。

アンチェインモード中は,背中に片翼の羽根のようなものが生える。これらの意匠がサイラスにとってどういった意味を持つのかは,しっかりとゲーム中での説明があるとのこと
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 メイジシーカーでは,もちろんサイラス以外のデマーシアに縁あるチャンピオンなどが多数登場するとのこと。
 LoLではゲームバランスのためにもさまざまな表現が控えめだったが,メイジシーカーでは正に“伝説”と呼べるような力を持って表現されるとのことだ。各チャンピオンを象徴するようなアルティメットスキルも,圧倒的なスケール感で描かれるとのこと。

サイラスの仇敵である“ガレン”ももちろん登場する。彼のアルティメットスキル“デマーシアの正義”は本来サモナーズリフトすら真っ二つにするレベルの大技であり,本作の演出も,そんな彼のアルティメットを最大限表現できるように注力したそうだ
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ドラゴンフォームになった巨大な“シヴァーナ”。LoLではエルダードラゴンの半分ぐらいの大きさであったが,本来彼女はこれぐらいの大きさになれるのだとか
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“モルガナ”も周囲を取り囲むような闇の炎を生み出し,LoLで見るよりもさらに強力な存在として描かれていることが分かる
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 バトル以外の要素として,メイジシーカーには“隠れ家”という拠点モードも存在する。隠れ家は,サイラスとその仲間である革命軍の根城であり,ここで装備を整えたりや魔法をセットしたりすることができるようだ。
 “アウトロー”と呼ばれるデマーシアに排斥されたメイジたちを仲間にすることによって,物語はどんどん進んでいく。同時に拠点も発展していき,装備や魔法の強化,味方のトレーニングなど,さまざまな要素が追加されていくとのことだ。


 サイラスが戦っている間,仲間にしたアウトローたちをサブミッションに派遣することもできるとのこと。いわゆる“遠征”のような要素である。これにより得たリソースで,装備や魔法の強化を行っていくシステムになっているようだ。

拠点内にある円卓では,革命軍の作戦会議が行われる。ここで誰を連れて行くのか,サブミッションに誰を派遣するかなどを決めることができるとのこと
画像集 No.016のサムネイル画像 / リーグ・オブ・レジェンドのスピンオフ「メイジシーカー」は,主人公サイラスによるデマーシアへの叛逆の物語

 戦闘にアウトローたちを連れていくことも可能で,その場合連れて行く仲間によってサイラスができるコンボアクションが変化する。前述の“エレメンタルコンボ”というシステムだ。
 Javi Gimenez氏は,アウトローによるエレメンタルコンボの組み合わせは無限大なので,ぜひ自分だけの組み合わせを見つけて欲しい,と語っていた。

 これにてプレスカンファレンスのプログラムは終了となったのだが,最後にRowan Parker氏から,日本のファンに向けての感謝の言葉が送られた(それもなんと日本語で!)。

 「日本のLoLファンの皆さんにまず一言。長年にわたりサポートしていただき,ありがとうございます。メイジシーカーでは,いつもと異なる目線からLoLの世界やチャンピオンたちを,違うジャンルでぜひ楽しんでいただきたいと思っています。そして操作はかなり早いアクションなので,コントローラで遊ぶことをオススメします。発売日はもうすぐなので,楽しみに待っていてください!」

 コメントは非常に流暢で,通訳をしてくれていたKo Kento氏も「同じ社内なのに教えてくれなかった(笑)」と思わず笑顔に。Riot Forgeのクリエイティブディレクターによるサプライズな日本語による挨拶で,本プレスカンファレンスはとてもよい幕引きとなった。

 メイジシーカーは日本時間の2023年4月19日に発売する。デラックスエディションには,ゲーム内で使えるさまざまなアイテムが付属している。強力な魔法を序盤から使えるようになる“奪われた呪文パック”も同梱しているので,ゲームプレイに不安がある方などは購入を検討してみてもいいだろう。
 本プレスカンファレンスに登壇したRowan Parker氏は日本語でのコミュニケーションもOKとのことなので,本作をプレイした感想を氏のTwitterなどで投げかかけてみてはいかがだろうか。

「メイジシーカー:リーグ・オブ・レジェンド ストーリー」公式サイト

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