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帰れぬ霧の先だけが人類に残された道――新作「雾境序列 MIST SEQUENCE」はレトロSFファンタジーのSRPG
タイトルは日本語で直訳すると,ムキョウジョレツ ミストシーケンス(あるいはブキョウジョレツ ミストシークエンス)。
世界観は“レトロなSFファンタジー”を意識した舞台で,システムはリアルタイムバトル系のシミュレーションRPGとなる。
レトロの意は,現地名称ではただしくは“復古”となり,定番SF世界に回帰する,あるいはイルカ星人が攻めてくるかのような「昔信じられたSF世界」を取り戻す,などの意味合いもあるかもしれない。
ゲーム自体は中国で2年近く前に発表されており,2021年9月に第1回クローズドβテストが行われ,8月16日から第2回CBTが予定されている。
前回CBTではスキル効果が派手,ビジュアルが明るすぎるという意見があり,全体的に神秘感を出すように暗めの色調を意識したとか。
さらに本CBTではメインストーリー第3章まで体験可能で,20名ほどのプレイアブルキャラクターを操作できるという。
いずれにせよ,CBT未経験者は現状だけ受け取れば支障なし。
物語の舞台は,長きにわたる戦争で人間一族だけが残された,神々に守られていたはずの不毛な大陸。そこは何千年もの浮き沈みののち,長らく四つの帝国国家や連邦州によって支配されていた。
ある日,帝国国境に巨大な霧災害が発生した。濃霧は壁となり,人々や土地を切り裂いた。霧に足を踏み入れた者とは通信がつながらず,また内部にいる者たちは狂気に犯され発狂した。そしてまもなく,霧のなかから現れた怪物の軍勢により,人類は危機に陥った。
災害から一か月後,残された人々は特殊機関「AUGE(霧境調査団)」を設立し,さまざまな分野のスペシャリストを集結させる。
彼らは「調査官(プレイヤー)」の指揮下で,濃霧の先を調査し,さまざまな問題を探り,壁の向こうからの脱出法を求めはじめる。
要するに「ヤバい霧からヤベエ敵が現れて人類が危ないから決死の調査団を送ってどうにかしよう」といった絵面だろう。
この世界の登場人物は帝国,王国,連邦などの国家体制に準じており,それぞれのパーソナリティに影響があるようだ。
例えば「金稼ぎに尽力する帝国の没落貴族」「奇跡を顕現する星の国家の騎士」など,陣営ごとの個性が分かりやすく色分けされている。
また敵陣営のキャラクターもモンスター的というか,魔術的というか,プレイヤー陣営とはまた異なるカラーで表現されている。
戦闘は,マス目で区切られたマップ上で移動・行動を選択する,オーソドックスなシミュレーションバトル。プレイヤーは二〜三頭身のSDユニットを動かし,リアルタイム進行で攻防を繰り広げていく。
敵味方のターン制ではないぶん,TD(タワーディフェンス)やRTS(リアルタイムストラテジー)の間の子と言えるかもしれない。
ユニットには7つほど「職業」があり,騎兵や捜査官などに応じてパラメータや特性,使用できるスキルに違いがある。
また「拠点に戻してHP回復」「物理ダメージの上昇マス」「高所からの一方的に射撃」など,マップ自体のギミックも豊富である。
マップサイズも8×8,9×9など広めに作っているとか。
「探索事件」というコンテンツでは,ダイスロールで進行が変わるTRPGのような遊びを楽しめる。ここでの戦闘はそれこそクラシックなRPG画面の構図で,「攻撃」「防御」「逃走」の正否をダイスの出目に委ね,事件解決をサイコロの神に祈る楽しさを味わえそうだった。
「図鑑システム」も単なるゲーム内用語の羅列ではなく,項目ごとにアドベンチャーパートのような会話シーンが展開し,選択肢を選びながら調べ物をして世界観に迫っていくユニークな作りだ。
また生産機能を担う建築基地「空挺」では,事件の委託を受けたり,資源を生産できたりする。育成面もキャラクターや職業の強化,拠点強化によるバトル配置メンバーの人数増加などがあるらしい。
ちなみに公式サイト(中国向け)では「SDキャラによる釣りアクティビティ」が見られたりと,サブコンテンツの充実が見て取れる。
このほか,今後はサービス展開に向けた宣伝や露出を強化し,コメディチックなアニメ風動画の公開,オフラインイベントでのグッズ販売などを押し進めていくとのことだ。
意欲的な世界観と,目を引くビジュアル面。日本向けの展開については言葉の端すら触れられる段階ではないだろうが,気になってしまったものは仕方ないため,このタイミングで知ってもらえたら幸いだ。
「雾境序列 MIST SEQUENCE」公式サイト(中国向け)
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