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印刷2023/12/22 08:00

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「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023 プレイオフ」Day2レポート。DetonatioN FocusMeが最終10戦目までもつれる激戦を制する

 2023年12月17〜18日,カプコンの対戦格闘ゲーム「ストリートファイター6」PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4)を用いたプロリーグ戦「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」のプレイオフが行われた。

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 18日に実施されたプレイオフDAY2では,リーグ本節を2位で突破したDetonatioN FocusMe(以下,DFM)と,前日に行われたプレイオフDAY1で魚群を下したSaishunkan Sol 熊本(SS熊本)が激突した。

●ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023 プレイオフ 出場選手
※敬称略。()内は使用したキャラクターと操作スタイル

DetonatioN FocusMe
板橋ザンギエフ(マリーザ/クラシック)
ナウマン(ケン/クラシック)
竹内ジョン(ラシード/クラシック)
ふ〜ど(ディージェイ/クラシック)

Saishunkan Sol 熊本
ネモ(JP/クラシック)
Shuto(マリーザ/クラシック)
ひぐち(ガイル/クラシック)
かべ(ケン/クラシック)


DetonatioN FocusMe。左から板橋ザンギエフ選手,ナウマン選手,竹内ジョン選手,ふ〜ど選手
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Saishunkan Sol 熊本。左からカベ選手,ひぐち選手,Shuto選手,ネモ選手
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ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023 プレイオフのルール
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 試合は1巡目,アウェー側のSS熊本が出した先鋒ネモ選手,中堅ひぐち選手,大将Shuto選手というオーダーに対し,先鋒ふ〜ど選手,中堅板橋ザンギエフ選手,大将竹内ジョン選手がぶつかるマッチアップでスタートした。

 先鋒戦をふ〜ど選手が,中堅戦をひぐち選手が手堅い立ち回りで勝利して10ポイントずつを分け合い,五分の状態で両チームの選手がこの日のキーマンとして挙げていた,Shuto選手が登場する大将戦に突入する。

 しかし,この大将戦でShuto選手以上に存在感を見せたのは,DFMの竹内ジョン選手。イウサールを絡めた崩しや要所でのジャストパリィが光り,Shuto選手を撃破。値千金の20ポイントを獲得した。

出場したすべての試合でイウサールからの崩しが機能していた竹内ジョン選手のラシード
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 2巡目に入っても竹内ジョン選手の勢いは止まらない。先鋒戦でひぐち選手を2-0で下し,合計30ポイントを1人で獲得し,明確なリードをチームにもたらす。

 竹内ジョン選手の活躍で流れに乗ったDFMは,続く中堅戦の板橋ザンギエフ選手対ネモ選手という因縁の戦いも,完勝に近い内容で勝利する。これで合計50ポイントとなり,大将のふ〜ど選手が勝てばプレイオフ進出決定というシチュエーションを作り出すことに成功する。

 だが,ここで踏ん張ったのは,SS熊本のShuto選手。試合後のインターバルのたびに動きがアップデートされるふ〜ど選手に被せるように対応すると,最後はふ〜ど選手のミスを逃さず突いて,エース対決を制した。

試合前にはSFLファンならおなじみ(?),「ザンギエフ」にまつわるトラッシュトークが展開された板橋ザンギエフ選手対ネモ選手。この日は「全ザンギエフ使いのために」勝利を誓った板橋ザンギエフ選手が“マリーザ”でネモ選手に勝利した
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 Shuto選手の快勝で息を吹き返したSS熊本は,続く3巡目の先鋒戦でも,ひぐち選手がふ〜ど選手を撃破。負ければ敗退決定だった状況から一転,再びShuto選手に大将戦を任せられる体制を整える。

 3巡目中堅戦,負けると次の大将戦がプレイオフ突破を決める試合になってしまうDFMは,この日最も調子がいい竹内ジョン選手を投入する。ここでも竹内ジョン選手の攻めは冴え渡り,かべ選手に対し2-0で勝利し,3巡目大将戦,4巡目先鋒戦(最終戦)のいずれかで勝てばいいという優位な状況を作り出した。

 後がなくなったSS熊本は,本節からチームを引っ張ってきたShuto選手にすべてを託すことを選択する。Shuto選手は3巡目の大将戦,この日初出場となるナウマン選手を3-1で退けることに成功し,トータルスコアを60-60の五分に戻し,最終戦の4巡目先鋒戦に望みをつないだ。

自身の堅い守りとマリーザの火力を生かし,負ければ終わりの大将戦を2度制して決定戦まで持ち込んだShuto選手
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 最終戦となった4巡目先鋒戦。SS熊本のShuto選手に対し,DFMが長めの作戦会議の末に送り出したのは,チームリーダーの板橋ザンギエフ選手。世界最高峰のマリーザ使いと目されるShuto選手に同キャラ戦を仕掛ける奇策とも言えるオーダーだったが,いざ試合が始まるとペースを握ったのは板橋ザンギエフ選手だった。

 Shuto選手が空振った技への差し返し,大胆な前ジャンプを通す読み,ゲージを温存しつつラウンドを取る冷静さなどでShuto選手を圧倒。ミラーマッチをストレートで勝利し,板橋ザンギエフ選手がDFMにグランドファイナル進出をもたらした。

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 なお,本稿で取り上げたストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023 プレイオフの模様は,Day1のSS熊本対魚群の試合も含めてZAIKOでアーカイブが配信中。後日YouTubeのCapcomFightersJP公式チャンネルでも配信が予定されているようなので,各試合の内容が気になる人は,そちらをチェックしてみてほしい。

DetonatioN FocusMe囲みインタビュー


画像集 No.014のサムネイル画像 / 「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023 プレイオフ」Day2レポート。DetonatioN FocusMeが最終10戦目までもつれる激戦を制する

――グランドファイナル進出おめでとうございます。最後までもつれる激戦となりました。今日の勝因を聞かせてください。

ふ〜ど選手:
 2位でプレイオフに行けたので,相手より多く練習できる時間があったのと,Shutoに対して4人で戦えたというチームの総合力が勝因だったと思います。

板橋ザンギエフ選手:
 例えば最後のマリーザ同キャラ戦なんかは,向こうは準備できていなかったと思うので,自分に分があったのかなと。リーグ2位からのプレイオフ,ホームでスタートできる流れを作り上げてくれたみんなのおかげで,最後になんとか競り勝てました。

――DFMとしては試合がもつれることがあったら,Shuto選手にマリーザ同キャラ戦を仕掛けるつもりだったと。

板橋ザンギエフ選手:
 ちょっとだけは。

ふ〜ど選手:
 2位抜けだからできた。手が回ったみたいなところはありますね。

板橋ザンギエフ選手:
 そうそう。3位か4位でプレイオフだったらできなかったよね。ほかにも2位抜けだったからリソースを割けたってことは多くて。そういうこともあっての勝ちだったので,感慨深いですね。

ナウマン選手:
 ぼくは今日勝てなかったので,次はとにかく勝ちたいっすね。早く練習して強くなって,グランドファイナルでは活躍したいと思っています。

竹内ジョン選手:
 俺はナウマンさんと比べてめっちゃ勝てたので,すごく気持ちいいですね(笑)。

ナウマン選手:
 おまえ!(笑)。

竹内ジョン選手:
 今回はかなりいい動きができて満足はしているんですけど,このままの動きだとバチバチに対策されて,FAV gamingに挑んでも勝てないと思うので,さらに修業を積みたいと思っています。

――今日の試合はチーム戦の妙というか,オーダー決めが勝敗に大きく左右したのかなと思いました。例えば3巡目は今日調子がよかった竹内ジョン選手を大将に持っていって,ケン同キャラ戦で結果を残しているナウマン選手を出すのかと思ったのですが。

板橋ザンギエフ選手:
 その世界線(ナウマン選手対かべ選手のケン同キャラ戦)もだいぶあったんですけど,ジョンであればより強く当たれると思ったので。よりいい状況で戦えるほうを選んだ感じですね。

ふ〜ど選手:
 向こうは(プレイオフ1日目に戦った)魚群にケンがいるので,ケン対策はやってるはずなんですよね。でもジョンのラシードは,1日目に勝たないとそもそも戦えないじゃないですか。だからあまり対策をやれないんですよ。そういうのもあって,勝率の高そうなほうを選びました。

――3巡目の中堅戦に勝ったことで,大将戦で負けても4巡目のチャンスが残ると。

ふ〜ど選手:
 そうですね。3巡目の中堅戦を勝つことで,4巡目に目を残すっていうのはかなり意識したオーダーではあります。

ナウマン選手:
 (ジョン竹内選手に)安心してケン戦は任せられたし,自分もワンチャン,マリーザ戦はやれると思っていたので。

板橋ザンギエフ選手:
 普段からこういう話ができていたので,本番でもうちらの十重二十重な戦略が生きましたね。とはいえ最後がまさかこうなるとは思わなかったですけどね(笑)。面白いもんだなと。

――負けてインターバルを取った側のチームって,次の試合はほぼ確実に勝っていますね。インターバルはやはりかなり重要なのでしょうか。

板橋ザンギエフ選手:
 ストリートファイター6は情報量がほんとに多いゲームで,そのうえ展開もかなり速いので,一旦落ち着いて情報を整理する時間が大切なんです。

ふ〜ど選手:
 確かにインターバルの作戦時間はフルに使ってましたね。

板橋ザンギエフ選手:
 言われてみると,そこで立て直せてるのはうちらのいい所なのかもしれないですね。

ふ〜ど選手:
 普段から話しながら練習しているので,リカバリーが早かったのかもしれなかったです。

――試合直後のインタビューで,最終戦に板橋ザンギエフ選手が出たのは「会議室(スパーリングパートナーの立川選手)が激推ししたから」という話が出ていましたが,できればその理由を教えていただけますか。

板橋ザンギエフ選手:
 (立川選手を見ながら)しゃべる? しゃべりたいからここにいるんでしょ?(笑)

立川選手:
 こっちはマリーザ同キャラ戦を想定していたけど,Shutoはおそらく対策をしていないというのと,Shutoのプレイスタイル的に,ザンギさんのグラディウスが噛み合うんじゃないかなと思って。現場の4人は試合に入りこんでいるので,外から見えたことを言った感じです。

板橋ザンギエフ選手:
 自分の意見を強く言えるのが立川のいいところなので。

ふ〜ど選手:
 現場と会議室で見るものが違うんだよっていうのが,いい面で出たかなと。

立川選手:
 ちなみにもうひとりの会議室の人はマジで反対してました(笑)。

全員:
 (笑)

板橋ザンギエフ選手:
 終わったあとはみんな「よくやった!」って迎えてくれたのに。結果厨だからなあ(笑)。

――グランドファイナルで当たるFAV gamingへの対策で考えていることはありますか。

板橋ザンギエフ選手:
 やっぱりボンちゃんをどうするかですね。大将戦が20ポイントというルールの性質上,ボンちゃんに勝てる人がいないとチームとして絶対に優勝できない。なのでボンちゃんを止めることが必須になってくる。一番のポイントはそこですよね。けっこう強気なコメント,「俺が一番強いだろうな〜」みたいなことを言ってるので,鼻を明かしたいっていうモチベは高いですね。

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