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「テクノロイド ユニゾンハート」が2022年初旬にリリース。コンセプトも明かされた発表会をレポート
サイバーエージェント,エイベックス・ピクチャーズ,Elements Gardenは2021年11月6日,各社が共同で手がけるメディアミックスプロジェクト「テクノロイド」プロジェクト発表会にて,スマートフォン向けアプリ「テクノロイド ユニゾンハート」(iOS / Android)の最新情報を発表した。「テクノロイド ユニゾンハート」公式サイト
発表会には,制作に携わった上松範康氏,RUCCA氏,田中宏幸氏が登壇し,プロジェクト情報の公開や,作品キャストによるトークコーナー,そして現地取材メディアからの囲み取材などが実施された。
またトークコーナーでは,キャスト陣の浦 和希さん,渋谷 慧さん,峯田大夢さん,kaytoさん,萩谷慧悟さん,大塚剛央さんら6名が登壇。他キャストからの応援VTR鑑賞を交えながら,本作への印象や演じたキャラクターへの想いを語り合った。
「テクノロイド」は,大規模な気候変動によって世界各地が水没する中で,太陽の下で娯楽を味わえなくなった人々が集う超巨大エンターテインメントタワー「バベル」で披露されるパフォーマンスが,アニメ,ゲーム,音楽を通して描かれていくメディアミックスプロジェクト。
そんな本プロジェクトの一端を担うスマホ向けアプリ「テクノロイド ユニゾンハート」は,「kokoro」を育むパズルアドベンチャーと題された作品で,プレイヤーはバベルのライブステージへ挑戦し,パズルを組むことによってパフォーマー達をライブ成功へと導いていくことになる。
本稿では,発表会で明らかになったプロジェクト概要に加えて,新たに告知された「テクノロイド ユニゾンハート」のリリース情報などをお届けしていく。
プロジェクト発足の経緯が明らかに
発表会の冒頭では,音楽制作ブランドElements Gardenの代表を務める上松範康氏,作詞家のRUCCA氏,本プロジェクトのプロデューサーを担当する田中宏幸氏が登壇。
3名の登壇後,キャラクター原案のLAM氏が手掛けたキャラクタービジュアルが初公開された。制作陣はキャラクタービジュアルへのコメントを交えつつ,プロジェクト発足の経緯を語っていった。
まず3名が作品制作などで,以前から関係があったことを語るなか,上松氏が「音楽モノの企画原作をずっとやりたいと話していましたので,いよいよ願いが叶って嬉しく思います」と心中を明かした。
続いてRUCCA氏は「物語を作らないかとチャンスをいただいたのが,おそらく4年ちょっと前でした」とプロジェクト発足の時期について語りつつ,RUCCA氏自ら「アンドロイドが歌う物語を描くのはどうですか?」とプロジェクトの根幹を成す部分を提案したことを語った。
キャスティングに関しては,田中氏が歌と芝居の両面でオーディンションを実施して,先に制作されていたキャラクター像に合うかどうかで決定していったとのこと。
また,作曲や編曲を担当する菊田大介氏からコメントVTRが寄せられており,制作陣が出演していたステージ上で公開された。
菊田氏からは,キャラクターがアンドロイドである側面に基づいたコンセプトがあったことで「楽曲も有機的,アコースティックな感じよりは,機械的なアンドロイド感が出るように」といった曲調にしたことが語られた。
制作陣によるコメント後には,キャストの渋谷さん,浦さん,kaytoさん,峯田さんらが登壇。4名が演じるキャラクターのプロジェクト内ユニット「KNoCC(ノックス)」の概要とともに,各キャラクターの特徴が紹介された。
ノックスは,アンドロイドのクロム,コバルト,ネオン,ケイら4人によるユニットで,ムードメーカー的存在のコバルトを軸に,作中の物語においてバベルの頂点を目指して奮闘していくそうだ。
ノックスの紹介後には,プロジェクト内ユニット「STAND-ALONE(スタンドアローン)」所属のライトを演じる萩谷さんが登壇し,キャラクターへの印象を語った。
スタンドアローンは,冷たい言動とは裏腹に熱い情熱を持ったカイトを中心に,圧倒的なダンスパフォーマンスをもって,バベルの最上層で活躍している人気ユニットだ。
萩谷さんは「パフォーマンスに対して,ライトはすごく純粋な気持ちを持っているなと感じまして,ノックスのみんなを応援しながらアドバイスをしてあげるようなことがありました」とライトが作中で見せていたスタンスについてコメント。
さらに「メカニカメタリカ」の紹介とともに,アウルを演じる大塚さんが壇上に現れ,ユニットの概要やメンバーに関する情報が公開された。
メカニカメタリカは,ジン,ラナ,アウル,シルバらの4人組ユニットで,人を笑顔にするという目的を持って,バベルでのパフォーマンスに挑戦していくそうだ。
大塚さんはアウルを「個性的なユニットメンバーに振り回されて,ことあるごとに家に帰りたいと発言するようなキャラクターです」と紹介。
その一方で「アウルはユニット自体に興味がないわけではなく,比較的冷静で常識人なので頭脳担当でもあるのかな」と,ポジティブな側面もあることを評した。
アニメ放送に先行してアプリのリリースが決定
発表会の終盤には,「テクノロイド ユニゾンハート」が2022年初旬にリリースされることが発表された。ワンダープラネットが開発と運営を担当し,2021年11月6日から事前登録受付が開始される。登録は公式Twitterフォロー,LINE友達追加から可能だ。
合わせて,動画工房の制作のもと,2022年内のアニメ放送が決定したことも発表。詳細は追って公開予定とのことだ。
さらに,各種SNSにおける公式アカウントのオープンが告知された。Twitter,Instagram,YouTube,TikTokといった4種類のSNSにて,公式アカウントがオープン。TikTokでは出演声優の情報がノックスを中心に公開されていくそうだ。
制作陣自ら答えた舞台設定やユニットコンセプト
各種情報の告知後に発表会が締めくくられると,現地に駆けつけていたメディアから制作陣への囲み取材が実施された。
囲み取材では,まず舞台設定に関する質問が寄せられ,上松氏は「単純に未来都市を描くよりも,アンドロイドに人権がある世界では人間が生きにくくなっているのではないかと思い,そこから東京水没というテーマが出てきました」と回答。
このほかに挙がった質問は,ユニットコンセプトについて。上松氏はユニット名がそれぞれ持つ意味に関して答え,各メンバーのイニシャルがノックスの「KNoCC」という5文字に込められていることを語った。
さらにアンドロイドであるユニットメンバー達が,人間の心に触れていく,他者の心をノックするという意味もあるそうだ。また,イニシャルに「C」のつくメンバーが2人いることから,ノックではなくノックスという複数形の読みになったとのこと。
スタンドアローンについては,機械が独立して動く意味からも名づけられているが,言葉が持つ無敵という意味も加味して命名されたそうだ。
最後にメカニカメタリカは,所属メンバーが金属の元素記号に関連していることから着想を得て,メカニックとメタリックをかけたユニット名になったという。
制作陣への囲み取材で明らかになったプロジェクトのコンセプトなどは以上となる。音楽を題材としたメディアミックスながら,世界各地が水没し,アンドロイドがパフォーマーとして活躍する舞台設定など,独特な魅力が詰まった「テクノロイド」。
今後,スマホ向けに配信予定の「テクノロイド ユニゾンハート」で,どこまでプロジェクトの魅力に迫れるのだろうか。
「テクノロイド ユニゾンハート」公式サイト
(C)芝浦アンドロイド研究室/TECHNO-OM Project
(C)芝浦アンドロイド研究室/TECHNO-UH Project