「龍が如く8」体験会開催，横浜もやっぱり熱かった。黒田崇矢さん，中谷一博さん，龍が如くスタジオの開発陣が振り返る“これまでの道のり”

　セガが2024年1月26日の発売を予定している「龍が如く8」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4 / Xbox One）。2023年10月から11月にかけて行われた全国5都市での体験会に続き，12月10日に横浜・ASOBUILD 2F YOKOHAMA COASTにて追加開催が行われた。


　会場は展示イベントや体験型コンテンツを開催できる多目的スペースだ。フロアには大勢のシリーズファンと関係者が集まり，どこか和やかな空気が漂っていた。

物販コーナー。「龍が如く7外伝」のプロデューサー・鈴木 誠氏に聞いたところ，「体験会の追加開催が決まったあと，すぐに会場先行販売商品を作り始めた」とのこと。すごいスピード感だ

　当日の14：00には「龍が如く8」の主人公・桐生一馬役の黒田崇矢さん，春日一番役の中谷一博さん，龍が如くスタジオ代表・制作総指揮の横山昌義氏，同作のチーフプロデューサーを務める阪本寛之氏，チーフディレクターの堀井亮佑氏がフォトスポットに集合し，ファンが見守るなか，囲み取材に応じた。


──よろしくお願いいたします。本日も盛況ですね。

堀井亮佑氏：
　急遽，追加の体験会を2回開催することになりましたが，こんなにもたくさんの方が来てくださってありがたい限りです。「龍が如く」の持つポテンシャルを改めて感じられる機会となりました。

横山昌義氏（以下，横山氏）：
　先月，池袋のイベントが終わったあたりで「おかわり」したいなと思いまして。12月に入ってからも「龍が如く8」への期待をさらに盛り上げたい，また「7外伝」をプレイし終えたお客さんの声を聞いてみたかったこともあり，会社に無理を言って開催したんです。
　ただ，人が来なかったらどうしようと，ここ2，3日は悪夢を見てうなされていました（笑）。


──それは意外でした。横浜と言えば，春日一番のホームグラウンドでもありますよね。

中谷一博さん（以下，中谷さん）：
　そうなんです。今日の会場は横浜ということもあり，この場のお客さんの熱気を文章で伝えてもらうにはどう言えばいいか分からないくらい，熱いものを感じています。本当に来てくださり，ありがとうございました！


黒田崇矢さん（以下，黒田さん）：
　桐生と言えば神室町ですけど，「8」ではこちらにも来るんですよ。私自身，横浜の街が好きですし，これだけの人が集まってくれたことに感謝しかありません。

阪本寛之氏：
　関東では2回目の体験会となりますが，全国からファンの方が集まってくださっていて，いろいろなお話を聞けました。「7外伝」が好評，その流れで「8」への期待も高まっているようで，願ったり叶ったりな状況です。

──今回も整理券がすぐなくなってしまったとか。

横山氏：
　僕のフォトセッションの分だけ，余ったらどうしようと思ってました。黒田さん，中谷さんはともかく，僕らのは整理券の対応じゃなくてもいいだろうと言ってたんですけど。
　ただ会場だけでなく，その周辺のことや，当日のオペレーションを考えると券を配る必要はありつつ，それで万事うまく回っているわけでもないので，より多くの方が楽しくイベントに参加できる形に見直していくつもりです。この場を借りて，皆さまにお詫びいたします。

──マナーを守りつつ，みんなが楽しめる場を提供していきたいということですね。ところで，12月8日に公開された「エンディングノート」の映像が話題になっていますね。


黒田さん：
　「龍が如く」シリーズに20年近く関わってきましたけど，毎回，次があるか分かりませんから，これが最後だと思って全精力を使ってがんばっているんですよ。もし本当にラストだったとしたら，寂しいとは思うんですよ。でもね，桐生も私も歳をとっていくんです。桐生のああいった気持ちはちょっと分かります。


中谷さん：
　作品とのお付き合いも想像していなかったほど長くなりましたし，ファンの皆さんのキャラクターへの想いも大きく育っていきましたよね。

横山氏：
　それこそ最初のころは，10人しか来ないサイン会とかもいっぱいやってたんですよ！（笑）　それもあって毎回怖いんです。イベントの数日前から，お客さんが来ない悪夢を見てしまう。その体験は忘れられないですよね。

中谷さん：
　こういう場でファンに声をかけていただくたびに，また一つ覚悟の段階が上がっていくというか，主人公を継承することへの思いが湧き上がります。

横山氏：
　……なんか全体的に終わった感が出てますけど，まだ分からないですからね！　たとえば黒田さんの「7外伝」の収録は，「8」の収録が終わってからお願いしているんです。終わったと思った矢先に，もう1本お願いしているという。

黒田さん：
　そこはエンディングノートのPVが効いているんですよ（笑）。


横山氏：
　中谷さんも継承とか言っちゃって，「8」の物語で死ぬのは一番かもしれないんだよ？　何が起こるか分からないのが「龍が如く」ですから。　

──まさに人生ですね（笑）。本日はありがとうございました。

「龍が如く8」公式サイト