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「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」のRTAイベント“Red Bull Break The Limit”をレポート
RTAとはReal Time Attackの略で,ゲーム全編および特定区間をクリアするまでのタイムを競い合う。限界に挑戦してタイムを縮めていく競技性とストイックさ,鍛え上げた走者(プレイヤー)が見せる巧みなプレイ,そしてレギュレーションによってはバグやグリッチ(不具合)といった特殊な現象まで研究活用するやり込みの深さが魅力だ。現在ではイベントの中継動画に多数の視聴者が集まるほどの人気を博している。
今回のお題は,この日発売された「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」の「コルネオ・コロッセオ」を25分以内で攻略するというもの。「FINAL FANTASY VII REMAKE」でRTAを行うつばささんがこの日のために提供したセーブデータを使い,ガチくん選手,Alelu選手,aMSa選手といったプロゲーマーたちが挑戦する。いずれも格闘ゲームやFPSで活躍する人物で,シリーズのプレイ歴は,Alelu選手が初見,aMSa選手は「兄弟のレベル上げを手伝うことが多かった」など様々だ。
●「Red Bull Break The Limit」出演者一覧
・実況
平岩康佑氏
・解説:
アジーンさん
つばささん(オンライン出演)
・走者(主な活動ゲーム)
ガチくん選手(『ストリートファイターV』)
Alelu選手(『Apex Legends』)
aMSa選手(『大乱闘スマッシュブラザーズDX』『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』)
コルネオ・コロッセオはメインストーリーのChapter 9で訪れる場所で,4つの戦いから構成されている。1回戦は「猛獣使い」と「ブラッドテイスト」2体と戦い,2回戦は罠が仕掛けられている中で8人を相手取り,3回戦は「カッターマシン」「スイーパー」といったメカ系の敵と戦い,そして最終戦では「ヘルハウス」との対決となる。
ポイントとなるのがヘルハウスだ。弱点属性が変化するうえ,無敵モードになるという厄介な相手だが,大技「クレイジードロップ」の最中にタイミング良く弱点属性の魔法を当てるとダウンして攻撃チャンスが訪れるなど,特性を理解して戦えばタイムを短縮できる。
加えて,用意されたセーブデータでのゴリ押しは不可能だ。使用できるのは17レベルのクラウドと18レベルのエアリスで,所持アイテムやギルも限られている。要は「最強キャラ」ではない状態なため,レベル差やアイテムの効果で押し切ることもできない。走者のプレイスキルがタイムに反映されるレギュレーションになっているというわけだ。
トップバッターのAlelu選手は,3回戦までを9分40秒ほどで難なく勝ち進む。FFシリーズは初見とのことだが,落ち着いたプレイはまさにプロゲーマーの貫禄だ。4回戦は弱点属性やMP管理というRPG的な概念が重要となるだけに,さすがに苦戦。ヘルハウスの属性と同じ魔法を当てて回復させてしまったり,クレイジードロップの際にMP不足で魔法を撃てなかったりといったアクシデントはあったものの,22分26秒というタイムで無事にクリアした。
続くaMSa選手は,キャラクターの切り替えを上手く使って攻撃チャンスを掴むなど,巧みなプレイで3回戦までを7分37秒という好タイムで突破。4回戦も,ヘルハウスの突進にクラウドでカウンターを取り,無敵モードの合間にしっかり攻撃を入れ,クレイジードロップでもしっかりダウンを取るといった巧みなプレイで18分20秒の記録を出した。
いろいろとドラマチックだったのがガチくん選手のプレイだ。小手調べのはずの1回戦と2回戦でクラウドがまさかのダウンを喫してしまうが,ここで崩れてしまわないのがプロゲーマーの底力。なんとか立て直して3回戦までのタイムを11分19秒に抑えることに成功した。注目の4回戦は,クラウドとエアリスが「おもてなし」で吸い込まれ,魔法の属性を間違えてヘルハウスを回復させてしまうという波乱の幕開け。しかし後半では調子を上げ,属性を切り替えるヘルハウスに正しい魔法を撃ち込み,クレイジードロップも撃墜,クラウドの「凶斬り」もしっかり決めてフィニッシュ。色々と混乱はあったものの,22分22秒のタイムでAlelu選手に逆転した。
放送では「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」の目玉である「FF7R EPISODE INTERmission」を平岩氏がプレイ。ユフィの軽快な忍者アクションに大喜びし,新たに追加されたフォトモードを使って写真を撮るなど,新作のプレイを満喫していた。
放送の最後ではつばささんのプレイ動画も放映されたが,ミスなく敵を撃破していくスピードに3人も驚愕していた。気になる人は公式のアーカイブをチェックしてみよう。
Red Bull Gaming Sphere Tokyoは,期間限定で「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」の舞台となる魔晄都市・ミッドガルを思わせる飾り付けがされている。「コルネオ・コロッセオ」やポスターが再現されているのに加え,レッドブルを使ったドリンク類も提供される。
特に注目なのが“ゲームに登場するカクテルをレッドブル的解釈で再現した”という「RED BULL SEVENTH HEAVEN」。レッドブルに,オレンジとマンゴーのピューレとすり下ろしたショウガを加えてハーブを添えたドリンクで,マンゴーとレッドブルの甘みにショウガの刺激が加わった独特のテイストを楽しめた。抽選に当たった人のみに一般開放されているので,気になる人は応募してみよう。
「RED BULL BUBBLE」の上には,良い香りのするバブルを作ってもらえる |
「RED BULL SEVENTH HEAVEN」は,レッドブルの甘みとぴりりとしたショウガの刺激が魅力 |
「FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE」公式サイト
(c)Jason Halayko / Red Bull Content Pool
- 関連タイトル:
FINAL FANTASY VII REMAKE INTERGRADE
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