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[TGS2023]手助け一切なしの事件調査ゲーム「Scene Investigators」。華麗な推理に必要なのは,ひたすら地味な証拠集め
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印刷2023/09/23 02:24

プレイレポート

[TGS2023]手助け一切なしの事件調査ゲーム「Scene Investigators」。華麗な推理に必要なのは,ひたすら地味な証拠集め

 東京ゲームショウ2023のインディーゲームコーナーに,EQ Studiosが2023年内の発売を予定している「Scene Investigators」がプレイアブル出展されている。ゲームシステムがプレイヤーを手助けしない,かなり本格的な事件調査ゲームとなっている本作を体験してきたので,本稿で紹介しよう。

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 デモ版でプレイするのは,5人の参加者によるパーティーで起こった殺人事件の調査で,5つある質問にすべて回答することでゲームが終了し,採点が行われる。

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 特徴的なのは,事件解決のヒントはもちろんのこと,メッセージログや人物リストといった,この手のゲームならたいてい用意されている機能がまったくないことだ。
 プレイヤーは自分で証拠を探し,メモを取り,推理して事件時の状況や犯人を導き出さなくてはならない。

 まず行うのは,パーティー会場となった部屋での証拠探しだ。引き出しの中にある手紙,カレンダーの書き込み,テーブルに置かれた食器などを調べていく。重要なもの,または動かせたりするものが光るような便利な機能はないので,まさにしらみつぶしでクリックしていく必要がある。

事件現場。テーブルの上だけでも,重要な証拠がいくつもある
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中にはいかにもな証拠もあるが,間違った推理の入口にもなる
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真相を知った後だと「なるほどねー」となるカレンダーの書き込み
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 当然だが,証拠をすべて揃えたからといって事件が解決するわけではない。本作は「事件を理解する証拠の70%は現場に残されているかもしれないが,残りの30%は見つからないかもしれない」という「70/30の法則」という考えのもとに開発されているため,その30%はプレイヤーが仮説を立てて埋める必要がある。

 そうやって導き出した自分の回答を,テーブルに置いてあるPCで送信する。当然ながら選択肢など表示されないので,キーボードでの入力が必要だ。実際に試したわけではないが,1字違っただけでも誤答だろう。

 筆者のプレイは5問中3問正解という結果だった。どの問題に正解したのかも表示されなかったので,ブースにいたEQ Studiosの人に事件の真相を聞いてみたところ,証拠をいくつも見逃しており,最も重要な殺人犯を間違えていたことが分かった。70/30どころか,いいところ50/50ぐらいだったので,間違えるのも当然という感想だ。あれだけ探したのに……。

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 しかし,これが本作の面白さの要素でもある。思い込みというのは怖いもので,証拠を見つけられなければ,間違った推理がどんどん展開されていってしまう。多くの人は回答後に,「俺はとんでもない思い違いをしていたのかもしれない」という,推理物でよく聞くセリフが頭に浮かぶだろう。プレイした人同士で話し合うと,同じ証拠からまったく違う推理をしていたことが分かったりして,盛り上がるかもしれない。

 本作の攻略は,徹底した証拠集めで70/30の70を作ることが重要となる。テーブルの下や本棚の陰といったところばかり探していると,これ見よがしのものを見逃したりするので,視野の切り替えも大切だ。
 そしてとにかくメモ。役に立つかどうか分からない情報をメモするのは面倒なのだが,そこでサボって書き損ねた情報が重要だと目も当てられない。最後に物を言うのは地味な作業だ。

 ここまで説明して,「試遊台でそんなにじっくりプレイできるの?」と思うかもしれない。確かにその通りで,これまでPAX EastやBitSummitなど,国内外の大きなイベントに出展してきたが,制限時間を設けていなくても,ほかに予定があったり,後に列ができたりで,だいたいのプレイヤーは20分ほどでプレイを終えてしまうという。それもあって,全問正解者はほとんど出ないそうだ。

 Steamでデモ版が配信されているので,そちらをじっくりプレイしてもいいが,自分の推理力に自信がある人なら,ゲームショウでの全問正解を狙ってほしい。
 本作についてさらに詳しく知りたい人は,開発コンセプトなどが書かれているKickstarterのプロジェクトページを確認するといいだろう。


「Scene Investigators」Kickstarterプロジェクトページ

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