お気に入りタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

最近記事を読んだタイトル/ワード

タイトル/ワード名(記事数)

LINEで4Gamerアカウントを登録
本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう
特集記事一覧
注目のレビュー
注目のムービー

メディアパートナー

印刷2020/06/27 12:00

プレイレポート

本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

 インディーズゲームの祭典「BitSummit」初のオンラインイベントとして2020年6月27日,6月28日の2日間開催されている「BitSummit Gaiden」。その出展タイトルである「Nanotale - Typing Chronicles」(以下,Nanotale)を紹介したい。

画像集#001のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

 Nanotaleは,ベルギーのデベロッパFishing Cactusが手掛けるアドベンチャーRPGだ。現在Steamにて,アーリーアクセス版が配信されており,2020年の10月に正式版の配信が予定されている。

 主人公は,新米記録官(アーキビスト)のロザリンド。彼女は世界に存在する植物のサンプルを集めるべく,壮大な冒険へと旅立つ。
 本作は,タイピングをメインに据えたゲームシステムを採用しており,NPCとの会話やモンスターとのバトルなどをすべて,キー入力で行うのが特徴だ。

色鮮やかながらも怪しい世界を冒険するNanotale。英語をはじめとして11の言語に対応しており,日本語のローマ字入力も選べる
画像集#002のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

 タイピングゲームといえば「ひたすらに表示されている文字を打ち込んでいく」というものを想像するかもしれないが,本作はマップ内を自由に探索できるため,一般的なタイピングゲームとは一味違う印象だ。
 また,道中に配置されているオブジェクトを使用した謎解き要素なども多数用意されており,プレイヤーを楽しませてくれる。

ただひたすらに文字を打ち込んでいくのではなく,マップを探索しながら進めていく
画像集#003のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

赤いオブジェクトを破壊すると,爆発して周囲のものを燃やす。青いオブジェクトを破壊すると,水を発生させて近くの草を生い茂らせる
画像集#004のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう 画像集#005のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

生い茂った草はモンスターから身を隠すのに使えるほか,赤いオブジェクトと併用すると火が移り,遠くのものを巻き込んで燃やせる
画像集#007のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう 画像集#006のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

 モンスターとの戦闘も単純にタイピングの速度だけが求められるのではなく,敵が近づいてきたら一旦入力をやめて距離を取るなど,間合いの管理を丁寧に行うことも重要になってくる。
 よほどタイピングに自信がある人でないと一度に処理しきれないくらいに大量の敵が現れる場面もあるので,敵との距離関係はしっかり把握しながら戦いたい。

敵と接触する前に距離を取れば,ダメージを受けるのを防げる。もちろんタイピング速度に自信のある人はゴリ押してみるのもいいだろう
画像集#008のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

 物語をある程度進めると,モンスターやオブジェクトを攻撃する際に「ビーム(BI-MU)」「押す(OSU)」「ビッグ(BIGGU)」などの単語を先行して入力することが可能になるのだが,これによって放つ魔法の形を変えたり,特殊な効果を付与できるようになるのも面白い。
 例えば,「ビーム(BI-MU)」と入力してから攻撃すると,直線上の敵やオブジェクトを攻撃するビーム状の魔法が放て,「ビッグ(BIGGU)」と入力してから攻撃すれば,通常より攻撃範囲の広い魔法が放てる。状況に応じて使い分けると,戦闘を有利に進められるわけだ。

直線的な攻撃が有効なときは「ビーム(BI-MU)」を,広範囲を攻撃をしたいときは「ビッグ(BIGGU)」を活用したい。キー入力の数が増えてしまうため,ひたすら単語を打ち込んでいく方がいい時もある
画像集#009のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう
画像集#010のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

「押す(OSU)」「引く(HIKU)」は攻撃が当たったものの吹っ飛ぶ方向が変えられるワード。ただ,翻訳ミスのせいか「押す」と「引く」の効果が逆になっている
画像集#011のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

ロザリンドは世界中に生息する植物を調査していくことでレベルアップする。その際には,魔法にノックバック効果を付与するスキルや,ダッシュ速度を上げるスキルなどを選択して獲得できる
画像集#012のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

 気になった点は,日本語ローカライズの部分だ。上記のキャプションのとおり,「押す」と「引く」の効果が逆になっていたり,「ふ(Fu/Hu)」や「しゃ(Sha/Sya)」といった入力方法が複数ある文字の設定が個別にできないどころか,1つの単語に訓令式とヘボン式が混在して使われていたりするなど,国産のタイピングソフトと比べると物足りない点が見られる。この辺りは正式版に向けて改善していってほしいところだ(海外のタイピングソフトが日本語入力に対応しているだけでもすごいと言えばすごいのだが)。

 ともあれ,タイピングという遊びに本格的なRPG要素を加えることによって,システムには深みが出ており,タイピングを練習しながら楽しめるゲームとしてはかなり面白いと言える。また,6月26日から7月11日までクラウドゲームプラットフォームUtomikでは一部のゲームが遊べるようになっている。本作も対象なので,気になった人は公式サイトやSteamストアと合わせてチェックしてみよう。

日本語だけでなく英語のタイピング練習などに使ってみるのも面白そうだ
画像集#014のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう

Utomikは,本来7日間の無料期間が終わると,自動延長で有料のプランへ切り替わるが,BitSummit Gaiden期間中は特別なプロモーションの一環として無料期間終了後は自動解約される。気になった人はこちらの特設ページを見てみよう
画像集#016のサムネイル/本格的なRPG要素を盛り込んだタイピングゲーム「Nanotale」を紹介。入力した文字によって変わる魔法を打ち分けよう



Utomik内のBitSummit Gaiden特設ページ

「Nanotale - Typing Chronicles」Steamストアページ

「Nanotale - Typing Chronicles」公式サイト

  • 関連タイトル:

    Nanotale - Typing Chronicles

  • この記事のURL:
4Gamer.net最新情報
プラットフォーム別新着記事
総合新着記事
企画記事
スペシャルコンテンツ
注目記事ランキング
集計:04月18日〜04月19日