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アポカリプス後のアフリカを描いたSFアドベンチャー「Beautiful Desolation」の最新トレイラーが公開
「Beautiful Desolation」は,“不可能図形”としてだまし絵で良く用いられる「ペンローズの三角形」の形状をした巨大なモノリスが,1980年代の地球に忽然と現れたことによって,時間の流れを大きく乱されてしまった仮想史がテーマになっている。
人類は,このモノリスを研究調査する中でリバースエンジニアリングに成功し,難病の治癒からアンドロイドの生産,さらには瞬間移動まで成功させるなど高度な文明を発展させていた。しかし,ゲームの舞台となる時代では,文明はなぜか衰退してしまっており,朽ち果てた過去の文明の痕跡がところどころに点在する中,人々は原始的な部族社会に舞い戻ってしまっているという設定だ。
プレイヤーが操作するマーク・レズリー博士は,事故にあって車いすでの生活を余儀なくされている。以前は活発なライフスタイルだったが,今はコンピューターモニターの前にずっと座っているような生活を送っている人物だ。
そんな中,有能な戦士として知られた兄のドンが行方不明になってしまい,愛犬ロボットのプーチとともに,大自然に飲み込まれてしまったアフリカの大地を旅することに。その旅路では,過去の出来事の真相を確かめたり,未来世界の在り方までを変えたりすることになるという。
どこか「Fallout」風のアートワークになっており,ターン制のバトルと豊富なバトルが用意されているとのことだが,「RPG」とは規定されていないために,プレイヤーキャラクターの能力向上といったことはかなり制限されたゲームシステムになると思われる。
「Beautiful Desolation」の開発を行うThe Brotherhoodは,ケープタウンに在住のニック(Nic)とクリストファー・ビスチョフ(Christopher Bischoff)氏が2015年に設立したスタジオで,2017年にはF2P型のアドベンチャーゲーム「Cayne」をリリースしている。
また,クリストファー氏は環境アーティストとしてinxile Entertainmentの「Wasteland 3」の開発にも参加しており,本作ではゲーム世界をリアルに表現できるフォトグラメトリーなどの手法も取り入れられた野心的な作品になっている。
本来なら2019年中にリリース予定だったので,そろそろ正式な発売日がアナウンスされてもいい頃だが,2019年12月には「We Happy Few」のアンクル・ジャック役を務めたジュリアン・ケイシー(Julian Casey)さんら声優陣の紹介が公式サイトで行われているなど,もう少し時間が掛かりそうな気配だ。
アポカリプス後のアフリカにスポットライトを当てるという珍しい作品だけに,その続報を楽しみにしておきたい。
「Beautiful Desolation」公式サイト
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Beautiful Desolation
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