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カプコンがチーム対抗のeスポーツ大会「ストリートファイターリーグ」を通じて行う地域活性化。eスポーツ担当者が登壇した講演をレポート
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印刷2022/07/06 17:24

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カプコンがチーム対抗のeスポーツ大会「ストリートファイターリーグ」を通じて行う地域活性化。eスポーツ担当者が登壇した講演をレポート

 2022年6月29日から7月1日かけて,東京都にある国際展示場,東京ビッグサイトでは「Japan Event Week」が開催された。こちらは,イベント・ライブ・エンターテイメント・eスポーツに関する製品やサービスが出展される総合展示会となっている。

 本イベントでは,展示の他にも各分野における様々なセミナーや講演も目玉となっており,特設セミナー会場ではeスポーツに関するセミナーが連日にわたって開催されている。

 本稿では6月30日に行われたセミナー「『ストリートファイターリーグ』から見るeスポーツの未来 2022年の新たな取り組み」についてレポートする。

画像集#001のサムネイル/カプコンがチーム対抗のeスポーツ大会「ストリートファイターリーグ」を通じて行う地域活性化。eスポーツ担当者が登壇した講演をレポート

これまでの大会の歴史,コロナ化での運営を盛り上げる施策


 本セミナーの講師を務めたのは,カプコンのグローバルeSports事業部長である田渕哲也氏だ。まずは,35周年を迎えた「ストートファイター」シリーズの大会の歴史を簡単に振り返った。

 本シリーズは1987年にアーケードで登場し,1991年にリリースされた「ストリートファイターII」の大ブレイクが格闘ゲームの盛り上がりに大きく貢献。1992年には両国国技館で全国大会も行われた。また,2013年にはカプコンU.S.A.が主催する世界大会“CAPCOM CUP”,2014年には“CAPCOM Pro Tour”がスタートする。

画像集#002のサムネイル/カプコンがチーム対抗のeスポーツ大会「ストリートファイターリーグ」を通じて行う地域活性化。eスポーツ担当者が登壇した講演をレポート

 そして2018年からは,日本と北米においてチームによるリーグ戦,“ストリートファイターリーグ”を展開。これは,同年に発足した日本eスポーツ連合(JeSU)による国内環境の整備を受けて,カプコン日本法人がeスポーツの専門部署を立ち上げて取り組んでいる大会だ。

 前述したCAPCOM CUP,CAPCOM Pro Tour,そしてストリートファイターリーグはいずれも大きな盛り上がりを見せていたが,コロナ禍の影響を受けてオンライン開催を余儀なくされる。

 オンライン開催では,実況や解説がコロナ対策を行っている別のスタジオでの収録となり,自宅から参加する選手には大会用のバーチャルスタジオを背景に合成し,様々な演出によって大会を盛り上げた。

 演出の面では,スポンサー企業をどのようにアピールしていくかという点に気をつけていたという。例えば,対戦前の選手が表示されるタイミングでアイキャッチのようにスポンサーロゴを表示したり,バーチャルスタジオの背景にスポンサーロゴの飛行船を飛ばしたりしている。実際に観戦したことがあれば,大会の映像に違和感なく,それでいてしっかりとスポンサー名が表示されているシーンを目にしたことがあるだろう。また,ゲーム画面の背景にスポンサーロゴを取り入れるといったゲームならではの演出もあり,リアルのスポーツと同じような感覚でスポンサー名を確認できる。

 また,ストリートファイターリーグは長期的な大会となるため,視聴者をいかにして飽きさせずに取り込めるかも大きな課題だと語る。その対応策として取り入れているのが,“ホーム&アウェイ事前オーダー制”だ。

 このルールは,アウェイチームが試合前に先鋒・中堅・大将の選手と使用キャラクターを提出するのに対して,ホームチームは試合ごとに選手と使用キャラクターを選べるというものだ。これにより,ホームチームは戦況や選手の相性を考えながら戦略を練られるため,観ている側はどのような展開になるのかという点で注目する。一方で,アウェイチームの選手は,不利な状況でいかにして戦っていくのか,チームの強さの見せ所や支持するファンの応援といった点で,大会全体が盛り上がる演出につながっているとのことだ。
 2021年のシーズンは決勝となるグランドファイナルのみ,オフラインの有観客で行われ,来場したファンと共に会場を盛り上げたという。

リーグ運営とともに取り組むさまざまな活動


 続いて,今年開催される「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2022」に参戦する8チームのオーナー企業と所属メンバー,さらに各社によるeスポーツ向け商品の開発や,地域活性化,チャリティ大会といった各チームの取り組みが紹介された。そして,こうした活動を踏まえたうえで,カプコンがリーグ運営に取り組む理由が説明されている。

画像集#003のサムネイル/カプコンがチーム対抗のeスポーツ大会「ストリートファイターリーグ」を通じて行う地域活性化。eスポーツ担当者が登壇した講演をレポート

 田渕氏によると,選手個人にファンが付きチームが盛り上がっていけば,選手のタレント化によってグッズ制作や広告などを使った製品のアピールといった展開につながり,より大きな経済活動が生まれるようになる。さらに大会シーンが大きくなって長期運営となれば,eスポーツ選手が継続的に活躍する場を創出できるという。

 また,カプコンが考えるその先の挑戦として,地域との持続的な取り組みが挙げられた。各地域のチームや出身選手がいれば,それぞれの地域で注目が集まり,スポンサーへのアピールとなる。また,応援するファンが増えていくことで,各地域での集客にもつながっていく。

 地域に根付いた取り組みの事例として,リーグスポンサー・JTBコミュニケーションデザインが運営する「e-Travel」とコラボした「ストリートファイター×e-Travel in熊本」が紹介された。この取り組みは,オリジナル番組の制作・視聴権の販売と,オリジナルグッズ販売を実施し,熊本県の魅力を発信するというものだ。
 この番組には,熊本県を拠点に活動している“Saishunkan Sol 熊本”のネモ選手とShuto選手が出演。カプコンはキャラクターのビジュアルを提供するなどのサポートを行って,地域活性化への貢献に取り組んでいるという。

 サッカーや野球といった歴史の長いスポーツは,各チームと密接なつながりを持つ地域のファンが,スポーツ全体の盛り上がりにも大きく影響している。
 ストリートファイターリーグの歴史はまだ浅いものの,地域活性化を目標に挙げ,出身選手によるチーム編成など,地域に根差した活動をしている。メジャースポーツと同じように,さらに広範囲の地域を取り込むeスポーツになる可能性を秘めている。
 今後開幕戦として,8チーム32人全員が参加する個人戦が行われ,その後ストリートファイターリーグの本節がスタートする。ストリートファイターリーグのさらなる盛り上がりに期待したい。

「ストリートファイターリーグ」公式サイト

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    ストリートファイターV チャンピオンエディション

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