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モチーフは「風雲!たけし城」!? BitSummit Gaidenで配信された,バトルロイヤルゲーム「Fall Guys:Ultimate Knockout」の紹介番組をレポート
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この番組は,ソニー・インタラクティブエンタテインメント(以下,SIE)によって実施されたもので,同社のインディーズ イニシアチブ 代表を務める吉田修平氏が進行を担当。本作のデベロッパで,イギリスのロンドンを拠点とするMediatonicのジェフ・タントン氏とジョー・ワルシュ氏がゲストに迎えられ,「Fall Guys:Ultimate Knockout」のプレゼンテーションを行った。
![]() 左から吉田修平氏,ジェフ・タントン氏,ジョー・ワルシュ氏 |
本作は,最大60人のプレイヤーが“フォールガイ”となり,複数のミニゲームを通して競い合うバトルロイヤル形式のオンラインゲームだ。各ミニゲームでは約5〜6人がふるい落とされる仕様になっており,ランダムに選ばれていくミニゲームで熱戦を繰り広げながら,生き残りを目指してくことになる。
ローンチ時には25種類以上のミニゲームが用意されているそうで,毎回異なる体験が可能。また戦いの中には,ドタバタ劇のようなコメディー要素もあるとのこと。
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一風変わったシステムを持つ本作だが,企画前の段階では,Mediatonic内にバトルロイヤルゲームを敬遠する声も多かったそうだ。
競合タイトルが多く,市場が飽和していたことが理由なのだが,そんな中,ワルシュ氏が,テレビのバラエティ番組や障害物レースをモチーフにしたバトルロイヤルゲームの企画を提出。小さい頃,テレビで日本の「風雲!たけし城」を見て育ったタントン氏は,「素晴らしい!」と思い,即座に開発することを決めたそうである。
また,本作の開発を進めるうちに,世界各国にも「風雲!たけし城」のような番組があることを知ったタントン氏。それらの中には,かなりワイルドな内容のものがあり,とても刺激を受けたようだ。
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番組では,ゲーム中に登場するミニゲームもいくつか紹介された。「ドアダッシュ」は,横一列に並んだフォールガイが無数の扉を走り抜けるという,「風雲!たけし城」でもおなじみのもの。
壊して通り抜けられる扉がある一方,通れない扉もあり,その場合はフォールガイが一度倒れてから再び立ち上がり,次の扉を目指すことになる。
2つのチームに分かれて行う「フォールボール」は,2つの巨大なボールを使ったサッカーのようなゲームで,意外性のある展開が期待できるという。
これらのミニゲームは,参加した誰にでも勝つチャンスがあるが,勝率を上げるためには運を引き寄せたり,リスクを回避したりと,生き残るための戦略をもって臨む必要がある。
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それらの中で,吉田氏が最も注目したのは,フォールガイ同士で“1つの尻尾”を奪い合い,最後に持っていた人が勝者となるミニゲームだ。ワルシュ氏によると,子ども達が公園で楽しんでいる遊びからインスパイアを受けたもので,同じような観点で取り込んだミニゲームも多数収録しているとも話していた。
また簡単で親しみやすくしたいため,各ミニゲームは3つくらいの言葉でルールを説明できるくらいシンプルな内容にしているそうだ。
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プレイヤーの分身となるフォールガイのデザインだが,こちらは,元ネタのバラエティ番組に出てくる人達が,あまり運動が得意そうではなかったことから,それを参考にアスレチックな動きに対して不釣り合いなものにされている。
転んで笑いを誘うことを目指したそうで,よろめいたり顔面から倒れたりといった面白いシチュエーションが生まれるよう,あえて足が短く重心が高くなっているのだが,ぶつかってもあまり痛みを感じさせないように,ポヨンとした体型になっていることも特徴だ。
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なお,フォールガイはカスタマイズが可能で,上半身と下半身のコスチュームが選べるほか,模様や色などを変更できる。これらのコスチュームは,ゲーム内の成績に応じて得られるポイントを使ってアンロックが可能で,さらにコスチュームはシーズンごとに新しいものが追加される予定。現在はコスチュームのデザインコンテストが開催されている。
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番組の途中で,2005年に設立されたMediatonicの話題にもおよんだ。当初はFlashゲームの開発やテレビ番組の企画を手掛けていたと語るタントン氏だが,中でも強く記憶に強く残っているのは「はーとふる彼氏」(PC / PS4 / PS Vita / iOS)のリマスターを担当したことだという。
またワルシュ氏は,スタジオの雰囲気が非常にポジティブで,とくに「Fall Guys:Ultimate Knockout」のミニゲームの開発においては,職種を問わず皆でアイデアを出し合っていると話していた。
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世界のさまざまなゲームイベントに出展されている本作だが,子ども達や家族連れ,コアゲーマーなどの反応から,誰もが一緒に楽しめるゲームに仕上がったという手応えを感じているというワルシュ氏。中には,親子で初めて一緒にゲームを楽しんだという人もいたそうで,タントン氏はそういったケースを増やしていきたいと意気込みを見せていた。
2020年夏のローンチ予定しており,近日には詳細の発表も行われる「Fall Guys:Ultimate Knockout」。ワルシュ氏とタントン氏は,「マルチプレイでカラフルでユニークな体験をできるので,ぜひ期待してほしい」「バトロワが苦手な人でも,ぜひ試してほしい」と話し,番組をまとめた。
「Fall Guys:Ultimate Knockout」公式サイト
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