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「HPSC ESPORTS LAB」は,日本スポーツ振興センター(JSC)が東京の北区で運営しているトレーニング施設「ハイパフォーマンススポーツセンター」(HPSC)内に開設された,eスポーツプレイヤーの支援を目的とした研究施設だ。
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発表会では,この施設の内部がメディアおよび一般向けに初めて公開され,HPSCのセンター長を務める久木留 毅氏のほか,JeSU共同代表理事副会長の越智政人氏,スポーツ庁競技スポーツ課 課長補佐の関口直樹氏らが登壇。施設の設立経緯や設備の紹介を行った。
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続いて,実際にHPSC ESPORTS LABの内部に案内され,写真撮影などが行われた。
ここでは,2026年9月に行われる第20回アジア競技大会の「ぷよぷよeスポーツ」部門に出場するゆうき(栗原悠輝)選手と,同「eFootball」部門に出場予定のTess(貴田英貢也)選手も登場し,集まった取材陣の前でそれぞれの競技での練習風景を披露。
アイトラッキングや心拍数を可視化するモニター,録画した対戦映像にタッチペンで書き込みながら振り返る感想戦など,同施設の設備を活用したトレーニングのデモンストレーションが行われた。
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この日,施設を初めて利用したというゆうき選手とTess選手は,とくに視線の可視化が新鮮だった様子。
ゆうき選手は「最近落ちた気がする凝視力(対戦中に相手の盤面を見て情報を得る技術)が鍛えられそう」,Tess選手は「自分はドリブルが得意なのでボールホルダーに視線を合わせていたが,パスサッカーが得意な選手なら違う結果が出たと思う。そういった差をデータ化したら面白いのでは」と,それぞれ感想を述べていた。
ちなみに今後追加してほしい機能を両名に聞いてみると,ゆうき選手は「プレイヤーが何を考えていたか分かる機能」,Tess選手は「パッドを操作する指の動きの表示」との回答だった。どちらも感覚に頼ってきた部分が,定量的に可視化されることに面白みを感じているようである。
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両選手の練習のあとは,JeSU強化委員会 副委員長の福田真澄氏と,HPSCセンター長の久木留氏に話を聞くことができた。
両氏は,発表会に先んじて行われた合宿について振り返りつつ,「HPSC ESPORTS LABのおかげで,これまで選手個々人に任せていた練習や食事,体調管理などに,チーム全体で取り組めるようになった」(福田氏),「スポーツ医科学の基本中の基本を学んでもらったが,選手からは非常に好評だった」(久木留氏)とコメント。
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さらに久木留氏は過去2回の合宿を通して得られた知見として,適度に心拍数を上げてからプレイしたほうが,ゲームでも良いパフォーマンスが得られるというデータが出たことを挙げた。氏としてもこれには驚いたそうで,「腿上げなどをして心拍数を上げると,ゲームに集中しやすいようだ」と話していた。
なお当面,本施設の開放は2026年9月のアジア競技大会の出場選手,およびチームに限定されるものの,大会終了後は各種世界大会に出場する日本人選手に向けて,競技タイトルを問わず広く門戸を開く予定だという。
久木留氏としては,eスポーツから得られた知見が,オリンピックやパラリンピック,さらには普通の人の日々の生活(ライフパフォーマンス)に還元されることを期待しているという。
氏は最後に,「将来的には,オリンピックとパラリンピック,eスポーツのアスリートが本施設を一緒に利用して,寝っ転がって自分たちのプレイをモニターで見ながら話しあえる……そんな光景が生まれるのが理想です。そうなれば,スポーツとeスポーツの本当の融合が始まるでしょう」と語り,この取り組みが持つ可能性への期待を滲ませつつ,イベントを締めくくった。
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