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それは幻想の一夜ーー「Fantôme Iris 1st LIVE -C'est la vie!-」ライブレポート。眷属たちの目に映る,銀の百合咲き乱れし王国

 2021年5月5日。記念すべきこの日,東京のZepp Hanedaにて,Fantôme Iris初の単独ライブ「Fantôme Iris 1st LIVE -C'est la vie!-」が行われた。
 本ライブは新型コロナウイルス感染症対策の影響によって有観客での公演が延期となってしまったが,同時刻・同会場にて,無観客での配信が実施された。多くの眷属(Fantôme Irisファンの愛称)が見守るなか,彼らはどのような一夜を繰り広げたのか――その模様をレポートしていこう。

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これからも美しき幻想を奏で続けていくと,
この百合の花に誓おう――


 Fantôme Irisが“リアルバンド”として我々の前に初めて降臨したのは,2020年10月10日に行われた「ライブ・ロワイヤル・フェス2020」でのことだった(関連記事)。今でも,まるで夢の中のようなあの日の光景が胸に残っている人は多いだろう。当時の記事にも書いたが,筆者の心にも「Fantôme Irisは,たしかにそこに『いた』」という,強烈な印象が残っている。

 だが,今回のライブはその驚きをはるかに凌駕するものだった。開幕で演奏された「棺の中のセラヴィ」のFantôme Irisは,我々が何度も繰り返し,アプリ「アルゴナビス from BanG Dream! AAside」のゲーム内MVで見た,あの5人の姿そのものだったのだ。おそらくこの公演には,メンバー一人一人の見せ方,照明やセットも含めた演出,カメラワークなどすべてに緻密な計算とこだわりがあったのだろう。ステージにいる彼らの“説得力”はすさまじく,筆者はもはや,プロジェクトの存在やリアルバンド云々ということをほぼ忘れてしまった。「この夜会(Fantôme Irisのライブの愛称)に参加した我々は,これまでMVや音源で追いかけていた崇拝するバンドのライブを,ようやく観ることができた眷属である」という感覚に陥ってしまったからである。

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 続く「銀の百合」はFantôme Irisのアンセム曲だ。燕尾服の裾を翻し,激しくギターをかき鳴らすGt.LIGHT。ときに気だるく,ときに跳ね回り変幻自在さを見せるGt.ZACK。カメラアングルは犯罪級,女王たる存在感で魅了するBa.HARU。後方から4人を見守り,骨太なドラムで4人を支えるDr.D。そして彼らを統べるのは,吸血鬼の王・FELIX。この日の夜会を通して思ったのは,FELIXはどんなにハードでノイジーな音楽でも,決して高貴さを失わないということだ。「Into the Flame」では,FELIXとLIGHTが背中合わせになり,「解き放て」の歌詞でFELIXがLIGHTの背中をぐっと前に押す場面が胸熱すぎた。

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 今夜のライブは,この“東の地”で行われる初めての夜会だと言うFELIX。LIGHTが運んできたワイングラスで喉を潤した彼は,大切な仲間を一人ずつ紹介した。そして「刺激的で美しい,新たな曲を」と告げ,自己紹介での投げキスもセクシーだったHARUのベースソロから始まる新曲「狂喜のメロディ」を投下。激しくもメロディアスな楽曲を演奏したあと,彼らは次のカバー曲「ニルヴァーナ」で“光と影”に彩られる。ここではLIGHTとZACKがステージ前方の台に乗り,背中合わせで演奏する一幕もあった。先ほども述べたFELIXとLIGHT,FELIXとHARU,HARUとDといった組み合わせのアクションは,彼らの関係性をよく知る我々にとって,ひれ伏したくなるほど価値を感じる光景と言えるのではないだろうか。

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 眷属たちの情緒が揺さぶられまくったところで,今回初めて披露するカバー曲「ROSIER」が演奏された。個人的にこのカバーには思わずテンションがぶち上がってしまったのだが,さらにすごかったのが,HARUがマイクスタンドを蹴るパフォーマンスを披露したことだ(元曲ではベーシストがマイクスタンドを投げるパフォーマンスが定番)。こうしたところにも,この夜会のこだわりや楽曲へのリスペクトを感じ,拍手を送りたくなった。

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 FELIXが「histoire」を歌い始め,ZACKがアコースティックとエレキの2本のギターで華を添える。これはFantôme Irisにとって大切な,別れと始まりを歌った一曲だ。愛する地から旅立った彼らを思うと,涙がこみ上げてくるような歌なのだが,この日の印象は少し異なるように思えた。その旋律には,悲しみだけではなく,とても熱い血が通っているように感じられたのだ。そして次の「un:Mizeria」は,新曲だというのが信じられないくらい耳に“なじむ”,その高い完成度に大いに驚かされた。

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 FELIXが一度ステージから捌けると,4人の楽器隊によるインスト曲が披露される。まずはHARUが,客席を指差して指ハートでノックアウトし,Dの力強いドラムに支えられながらソロを披露。代わってLIGHTとZACKが2人で台に上がり,お互いを指差し合いパフォーマンスする。3人がDの元へと集まって音が収束していくと,FELIXが再び登場。そのまま曲は「ザクロ」に突入する。客席の“ヘドバンの波”が目に浮かんでくるこのナンバーは,いつか有観客で聴ける日が実に楽しみな一曲だ。次のカバー曲「浸食 -lose contorol-」は,意外ながらも個人的には非常にしっくりくる選曲だった。この曲でのステージの上の光景は絵画のように美しく,変拍子の複雑かつ暴力的なリズムとメロディで,Fantôme Irisならではの世界が展開されていたように感じた。

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「眷属たちよ。この長い旅路に,最後までついてきてくれることを心から願う。踊ろう,この愛が続くかぎり」FELIX

 我が愛しき眷属たちへ,と捧げられた本編最後の曲は「Janus」。フロアを震わせるようなDのドラムと,細かく刻まれるHARUのベース。互いの音がぴったりとシンクロしたLIGHTとZACKのギターソロ。彼らの支えを背に,願いや祈りを込めるように歌うFELIX。とてつもない存在感と,圧巻の演奏を繰り広げたステージには,我々がよく知るFantôme Irisの“リアルバンド”という言葉だけでは片付けられない,唯一無二の熱量が生まれていたように思う。

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 アンコール一曲目は,カバー曲の「ヴァンパイア」。ステージを血の色の光に染めるこの曲は,あまりにも彼らによく似合い,“大人”なFantôme Irisの持つセンシュアルな魅力が溢れていた。歌い終えたFELIXはアンコールへの礼を述べると,見守る眷属たちに向けて最後にメッセージを届けた。

「この先どんな困難に見舞われようと,我らFantôme Irisの旅は終わらない。これからも美しき幻想を奏で続けていくと,この百合の花に誓おう。そしていつの日か霧が晴れたら,再び共に咲き誇ろうか」FELIX

 そうして最後に届けられたのは「銀の百合」。無数の真っ赤な花びらが舞うなか,LIGHTとZACK,HARUが前に出てFELIXと並び立つ。

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 この曲は耽美な雰囲気でありながら,「変わりたい誰か」を後押ししたいという想いが込められた曲でもある。観客は画面越しでしか今日の彼らに会うことはできなかったが,この曲の印象のせいか,夜会の終わりには寂しさだけでなく,希望をも感じられたように思う。FELIXは最後に百合の花を手に取ると,それをステージの中央にそっと置く。そして,画面の向こうの眷属たちにキスを贈り,ステージを後にした。誓いが込められたあの百合の花は,FELIXたちの「必ずまた会える」という,約束の証でもあったのかもしれない。

 そう遠くない日,薄暗い霧は晴れるだろう。彼らと彼らの愛する眷属たちが,共に美しく咲き乱れるときを,心から願っている。

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Photo:西槇太一


◆公演名
Fantôme Iris 1st LIVE -C'est la vie!-
◆日程
2021年5月5日 (祝・水)開演18:00
◆出演
Fantôme Iris
Vo.ランズベリー・アーサー/FELIX
Support Member
Gt.冬真
Gt.YOUSAY
Ba.Sato
Dr.KENZO

https://argo-bdp.com/live/fantome1

◆セットリスト
01.棺の中のセラヴィ
02.銀の百合
03.Into the Flame
04.狂喜のメロディ
05.ニルヴァーナ(Cover)
06.ROSIER(Cover)
07.histoire
08.un:Mizeria
09.ザクロ
10.浸食 -lose contorol- (Cover)
11.Janus
En1.ヴァンパイア(Cover)
En2.銀の百合

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