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「ダブエス」ストーリー紹介&解説連載。第2回は,長崎からやってきた元気印スカバンド“風神RIZING!”を語る

 ブシロードとDeNAの共同企画によるスマホ向けリズム&アドベンチャーゲームアプリ「アルゴナビス from BanG Dream! AAside」iOS / Android。以下,「ダブエス」)のストーリーを紹介する連載の第2回は,長崎からやってきた元気印スカバンド,風神RIZING!を取り上げる。

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Vo.&Sax. 神ノ島風太
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Gt. 椿 大和
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Ba. 早坂絋平
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Tb. 若草あおい
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Dr. 五島 岬
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サクタロー(?)

 本連載ではバンドストーリーを中心に,メインストーリーでの活躍やイベントストーリー,各メンバーについても詳しく紹介していく。なお,記事にはストーリーや設定のネタバレが含まれる場合があるので,気になる人は注意してほしい。

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「アルゴナビス from BanG Dream! AAside」公式サイト



風神RIZING!の結成〜現在までの歩み


楽しいがイチバン! 騒いで叫んで俺たちバンザイ!
風神RIZING!(フウジンライジング)

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 まずはアプリ内のヒストリーなどをもとに,バンドの結成から現在までの歩みを簡単におさらいしていく。参考となるストーリーも合わせて紹介するので,全体の流れの参考にしてほしい。

<上京前>

風神RIZING!結成
 楽しいことがしたい風太に,絋平がバンドを提案。幼なじみのあおいや岬とともにバンドを結成する。バンドの提案は風太,あおい,岬が高校1年生のとき(絋平は大学1年生),結成と初ライブはその1年後の模様。当時のギターは軽音部の友人が担当していた。

受験のためギター担当が脱退,大和が加入。現在の構成に
 結成から1年後(風太たちが高校3年生のとき),ひょんなことから知り合った,風太たちと同い年の大和が助っ人として加わる。地元のスカイベントへの参加を経て,正式メンバーに。
→参考:バンドストーリー第1章〜第3章

ディスティニーロックフェスに参加
 LRフェスの前哨戦と言われる大型フェス「ディスティニーロックフェス」に参加するため,北海道に赴く。
→参考:TVアニメ「アルゴナビス from BanG Dream!」(第11話〜)

<上京後>※一部順不同

吉祥寺のシェアハウスで共同生活開始
 吉祥寺にある駄菓子店「はなまる商店」の2階(木造)で共同生活を始める。上京に伴い,メンバー全員が東京にある鴨川大学に編入。
→参考:イベントストーリー「俺たち風神RIZING!」(2021年2月開催)

スターティングライブ出場
 LRフェスの出場順を決めるスターティングライブでは,主要5バンド中2位という大健闘を見せる。しかし同じころ,九州時代のエピソードに尾ひれがついた悪い噂を何者かに流されてしまう。
→参考:メインストーリー第1章〜第3章

曲作りを行う
 各メンバーをフィーチャーした楽曲が作られる。
→参考:楽曲ストーリー「夜明けまで、オイTension!!」「それがアニキ!」「“ただいま”を言える場所から」「がむしゃらにRun and Run」

東京観光に行く
 六本木で迷子になった大和を手分けして探していた風太は,εpsilonΦの鞍馬唯臣に声をかけられる。
→参考:バンドストーリー第4章

 次の項からは,バンドストーリーと楽曲ストーリーの内容を紹介する。


風神RIZING!のバンドストーリーを語る



――バンドストーリー
あらすじ(第1章〜第4章)――

 LRフェス開催の1年前。ライブを終えた風神RIZING!は,対バン相手と言い争いになっていた。その一部始終を見ていた椿 大和が両バンドにキツいダメ出しをするが,大和を気に入ったボーカル&サックスの神ノ島風太は,次のイベントでギターの助っ人として彼をスカウトする。その後,肩慣らしとして出演したライブでは演奏がバラバラになってしまったものの,5人はぶつかり合いを経て結束を固め,イベントに挑むのだった。そうしてある日,LRフェスへの誘いを受けたメンバーは,全員そろって上京することになる。

 スターティングライブでは良い結果を残したものの,何者かによって悪い噂を流されてしまったフウライ。気分転換のためみんなで六本木へ出かけるが,方向音痴の大和とはぐれてしまい,手分けして探すことに。そんななか風太は,εpsilonΦの鞍馬唯臣に声をかけられる。唯臣は,風太がいつも抱えているサックスの「サクタロー」に興味を持ったようで……。



◆注目したいポイント
 風神RIZING!のバンドストーリーは,前述のように第1章から第3章までが上京前(現在軸から1年前)の物語で,第4章は上京後(スターティングライブ終了後)の物語だ。したがって第4章以降のストーリーは,メインストーリー第3章までを踏まえた上での展開となる。以下では,バンドストーリーに登場する注目ポイントや気になるセリフを挙げていこう。

大和による序盤のフウライ評
バンドストーリー第1章第1話より
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 初対面の大和がフウライにダメ出しをする場面。その内容は,ドラム(岬)に対しては「テンポがむちゃくちゃ,リズムをキープしろ」,ベース(絋平)は「暴走をおさえるフタにしかなってない」,トロンボーン(あおい)は「周囲に流されすぎている」,ボーカル(風太)は「すべての混乱の原因はお前の自由さ」……といった具合なのだが,指摘は音楽性についてのはずなのに,メンバー同士の関係性における各“弱点”を突いているようにも見えるのが興味深い。フウライは一見とても平和に見えるバンドだが,その実,ある種の危うさを抱えるバンドでもある。こうした指摘ができるのは,大和がいわば“異分子”であるからのように感じられる。

「泣いたあおい」
バンドストーリー第2章第3話より
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 好き勝手な演奏でケンカになった風太と大和に,「誰も笑わないまま終わるライブなんてフウライじゃない」と泣いて抗議したあおい。このシーン,グッときた人も多いのではないだろうか。このあと紹介する楽曲ストーリーでも「泣いたあおい」という風太の言葉が登場するが,これはもしかすると童話「泣いた赤おに」をもじったものだろうか。「泣いた赤おに」は,人間に避けられていた赤鬼と,それに手を差し伸べた青鬼の物語だ。勝手な想像ではあるが,風太とあおいは保育園からの付き合いなので,「泣いたあおい」の由来もそこにあるのかもしれない。

スカという音楽
バンドストーリー第2章第4話より
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 フウライは「スカ」という音楽ジャンルのバンドだ。スカとは,「1950年代にアメリカのR&Bなどの影響を受け,ジャマイカで生まれた音楽。いわゆる“裏拍”のリズムと,バンドの構成にブラス(金管楽器)が加わるのが特徴」である(※筆者調べ)。思わず体が揺れるような,聴く人を笑顔にするスカは,フウライそのものを表しているようにも感じる。

ツンデレの様式美?
バンドストーリー第3章第2話より
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 各メンバーについては後述するが,ここまでのバンドストーリーにおける岬の見どころはここではないだろうか。迷子になった大和を探しに行くことになったシーンで,風太に「仲間思いやね」と言われた岬が返すこのセリフは,まさにツンデレの様式美というか,テンプレというか……。さらにこのあと,携帯を持っていなかった大和を発見し「ホレ見ろっ! 俺の言ったとおりじゃねぇか!」と笑顔を見せるところも,とてもいい。岬の男気と,表に出さない優しさも感じられる場面だ。

風太と大和がつないだ手
バンドストーリー第3章第3話より
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 大事なイベントの当日,迷子になってしまった大和に風太が手を差し出すシーン。実はバンドストーリー第1章第2話でも,風太が迷子の大和に「手でもつなぐね?」と声をかけており,大和は「必要ない」と答えていた。だがこのときの大和は,「分かった」と言って――おそらくはその手を取って一緒に走り出す。当初は「楽しくやるつもりはない,(バンドに加入したのは)自分の目的のためだ」と言っていた大和が,仲間たちとぶつかり合って理解を深め,居場所を見つけたからこその答えなのだと思う。このシーンは個人的に,ここまでのバンドストーリーきってのエモポイントである。

これが「フウライ」
バンドストーリー第3章第4話より
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 バンドストーリー第3章で,第1章と対になるシーンがもう1つある。前述した「大和のフウライ評」では,大和が各メンバーに対して辛口の言葉を投げかけていた。しかし,ここでの大和は一人一人に目を向けながら,メンバーがどう音楽を作り,楽しませたいのか「みんなの考えていることが分かる」と独白する。そして自分もまた,今はそのなかにいると感じている,と。このとき,「風神RIZING!」が本当の意味で結成されたと言ってもいいのではないだろうか。なお,第3章で第1章と対になるシーンは,このあとの大和の「レフティ演奏シーン」にもある。

「ホントに文学部かこいつら……」
バンドストーリー第4章第1話より
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 あおいが言った「好事魔多し」という言葉を,「工事魔王多し」や「小鹿の帽子」と聞き間違える風太と大和。あおいも思わず「ホントに文学部か?」と漏らすが,おっしゃるとおりである。なお,ほかのメンバーは,あおいが文学部,岬が経済学部,絋平が工学部だ。岬はともかく,怪力で家電をよく壊す絋平が工学部なのもなかなか……。

興味の矛先
バンドストーリー第4章第4話より
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 上京後の第4章から,フウライの物語はまた大きく動き出す。ここで登場したのが,εpsilonΦの鞍馬唯臣だ。彼は風太に興味を持ち,風太自身と,風太が何より大切にしているサックスの「サクタロー」を傷つけようとする。このときの風太の悲痛な叫びは,こちらの胸まで苦しくなるようなものだった。これ以上はもう何も起きないことを願いたいが,「まさかそこまでは」を超えてくるのがεpsilonΦ(メンバー全員ではないが)という気もする。今後の展開が大いに気になるところだ。

絋平の教え
バンドストーリー第4章第5話より
画像集#010のサムネイル/「ダブエス」ストーリー紹介&解説連載。第2回は,長崎からやってきた元気印スカバンド“風神RIZING!”を語る

 唯臣と風太(とサクタロー)の一件のあと,絋平が風太にかけた言葉。先ほど語った,第3章での風太が大和と手を取り合った話からも,絋平は,風太が小さいころからこう言い聞かせていたのかもしれない。風太とサクタローが,そしてフウライのみんなが,その手を離さずにいられるようにと願いたくなる。


風神RIZING!の楽曲ストーリーを語る


「夜明けまで、オイTension!!」/神ノ島風太
楽曲:G線上にY!?


―あらすじ―
 あおいがボツにした新曲を気に入った風太は,アレンジに挑戦することに。風太は岬と大和に協力してもらいながら,聴いたときに感じた“懐かしさ”を曲にたくさん詰め込もうと考える。


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 保育園のころからの付き合いだという風太とあおい。彼らはまだ大学生とはいえ,人生のほとんどを一緒に過ごしていると思われる。このストーリーであおいは,風太を「友達ができなくて独りぼっちの自分に話しかけてくれて,遊びに誘ってくれた」と語っている(余談だが,まさに「泣いた赤鬼」を思い出した)。
 彼にとっての風太は,幼なじみであると同時に恩人でもあって,だからこそ今でも大事にしているのかもしれない。ひと言では言い表せない相手への想いを,こうやって楽曲に昇華できるのは素直にすごいと思うし,それに無自覚で応えた風太との関係性にも胸が熱くなる。
 家族ではない他人との結びつきは,大人になればなるほど希少になる場合もある。喧嘩するほど仲が良いのは,ぶつかり合うことで相手を理解していくことなのだと思う。風太とあおいが,いや,フウライ5人には,叶うなら“いつまでも一緒に”いてほしい。

「“ただいま”を言える場所から」/若草あおい
楽曲:ダチフレンド


―あらすじ―
 最近よそよそしい様子のあおいは,風太と岬と大和に新曲のデモを渡すなり,長崎に帰ってしまう。3人はあおいが出ていったと思い込み,その理由を知るためにあおいの部屋を探りだす。すると絋平が現れて……。


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 このストーリーの個人的胸熱ポイントは,このときあおいが作った楽曲が,誕生日を迎える母に贈った曲であり,バンドのための曲でもあったところだ。ストーリー終盤では,あおいの今の両親は「養父」「養母」だと明かされており,あおいには(分かっている限りでは)血のつながりがある存在が周りにいないことになる。
 「ダチフレンド」と名付けられたバンドバージョンの曲の歌詞には,親友,仲間,家族,ブラザー,相棒,ソウルメイト……などの言葉がたくさん散りばめられていた。この歌詞はフウライのメンバーを表現したものではあるのだろうが,メンバーも両親も,あおいにとって「ただいま」「おかえり」を言えるかけがえのない存在なのだと思う。

「がむしゃらにRun and Run」/椿 大和
楽曲:ランガンラン


―あらすじ―
 ライブでミスをした大和は,メンバーに「武者修行に出たい」と相談する。路上でひたすらギターを弾くという修行でなかなか成果を出せない大和に,意外な人物が声をかける。


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 個人的にこの楽曲ストーリーには,大和の“尊い”ところが詰まりまくっていると思う。練習が足りないからと言って,武者修行(という名の路上ライブ)に行くところや,それが単なる路上練習になってしまうところは,彼の「まっすぐすぎるまっすぐさ」の表れだ。目指すものに向かってひたすらに突っ走れる,大和の力や勇気は相当なものだ。だからこそ必要なのは,間違いを正し,目指す道を照らすメンターのような存在ではないだろうか。本ストーリーではその役目をフェリクスが担うのだが,大和はそれによって得た気づきや成長を,フウライのために活かそうとするところにジーンとしてしまった。このストーリーを経て「ランガンラン」の歌詞を読むと,さらに心に刺さるのでぜひ。

「それがアニキ!」/早坂絋平
楽曲:夢見るBoy守るため


―あらすじ―
 メンバーみんなに頼りにされる存在の絋平。風太たちは恩返しのために,絋平のための曲を内緒で作ろうと考える。そんななか,普段は口にしない“辛口”のジュースを飲んでしまった絋平の様子がおかしくなり……。


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 絋平はプロフィールにも「辛いものを食べると人が変わってしまう」と書かれているが,実際は想像以上のインパクトであった。普段の絋平が「兄貴」のような存在ならば,辛口モードはまさに「アニキ」である(細かい違いだが,雰囲気は伝わるだろうか……)。大家さんが言うとおり,絋平は頼られるのが好きなのは本当なのだと思う。けれど,仲間たちが彼を「頼りがいがあって,気配りができて,安心感があってかっこいい」と言うのは,彼自身がそういう「みんなにとっての心強い存在」であろうとしているからにも感じられる。そういう意味で,絋平はみんなに“自分の弱さ”をさらけ出すことはできるのだろうか,とも思う。彼もまだまだ,「夢見るBoy」であっていいはずだから。


風神RIZING!各メンバーを語る


 ここでは,すでに紹介したストーリーに加え,それぞれのキャラストーリーを交えながら,各メンバーについて語っていこう。合わせて,筆者の好きなセリフもピックアップしていきたい。

神ノ島風太
キャラストーリー第2話「風太と蓮」より
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 これまでの数々のストーリーを読んでいると,誰にでも物怖じせず話しかけられる風太は,いわゆる“コミュ強”というよりも,感じたままを素直に口に出せる子どものような人なのだと感じる。中身は小さい男の子のまま,青年に成長しているような。その主張はときにわがままに映るかもしれないけれど,彼の行動の主軸はあくまでも「自分が楽しくあること」,そして何より「みんなも同じように楽しめること」という,周りに対する愛情だ。
 楽しいことをやりたくてバンドを始めて,今でも飽きずに続けていられるのは,きっとみんなの笑顔があるからなのだろう。だが,新たに公開される物語を読むたびに,それまでぼんやりとしていた彼の“危うさ”が,次第にはっきりと見えてきているのも事実だ。バンドのフロントマンだけでなく,フウライの「顔」,フウライそのものともいえる彼のすべてを知りたいような,それを知る日が少し怖いような気もしている。

若草あおい
キャラストーリー「あおいと凛生」より
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 このセリフは,Argonavisの桔梗凛生に,キーボードの腕を「小さいころから,相当練習しているんだろう」と言われたときのものだ。そんな風に褒められても,素直に受け止められず強がってしまうところがあおいらしい。フウライの「兄貴」が絋平なら,あおいは「次兄」という感じだろうか。しっかりしているが,こうやって素直になれなかったり,ときおり涙を見せたりする姿を見ていると,ひょっとしたら普段は“しっかりしようと頑張っている”人なのかなとも思う(それがフウライの「兄感」たるゆえんかもしれない)。
 あおいが強がったり,みんなへ小言を言ったりするほど,逆に,その心に秘めているみんなへの愛情や信頼が伝わってくるような気がするのは筆者だけではないだろう。ところで,この画像もそうだが,たまに見せる破顔というか,照れ顔の破壊力はかなりのものだ……。

椿 大和
キャラストーリー第1話「大和とフェス」より
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 大和に関しては,第1回の記事にも書いた「言い間違いシリーズ」もぜひオススメしたいところなのだが,セリフとしての格好良さを優先してこちらをピックアップしてみた。これ,胸に刻みたくなるようないい言葉ではないだろうか。このセリフは,絋平に「フェスに出場することに緊張や不安はないのか」と聞かれたときの答えで,彼の楽曲ストーリーでも描かれている,持ち前の「まっすぐさ」が表れているように思う。
 そんな大和は,Argonavisの五稜結人やFantôme Irisの洲崎 遵といったライバルバンドの相手に,「ギターを教えてほしい」と申し出た経緯がある(前者はキャラストーリー第2話「大和と結人」,後者は遵のキャラストーリー第2話「遵と大和」より)。頑固そうに見えるが,音楽に対してはすごく素直であるのも,近い将来の大きな成長を予感させてくれる気がしてならない。

五島 岬
キャラストーリー第2話「岬と深幸」より
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 何事も気合と根性で乗り切る口の悪いヤンキータイプと見せかけて,実はけっこう真面目なのが岬のいいところの一つだ(実際,口は悪いのだが)。キャラストーリー第1話では,こっそりと自主練していた岬のもとに絋平が現れるのだが,岬は「こっそり自主練とか,ガラじゃねーっつーか恥ずかしい」とこぼす。第2話では,同じドラマーであるGYROAXIAの界川深幸に出会った際,意識が高くてムカつく! などと思いながらも,心のなかでは純粋に尊敬の目を向けている。根の実直さが伝わるというか,素直に「いいやつだな!」と肩を叩きたくなってしまう。
 なお,岬に関してはFantôme Irisの洲崎 遵の楽曲ストーリー(「ヴァーチャル・リアリティー」)もぜひオススメしておきたい。心から尊敬する人に対する,岬の懐きっぷりに和めること間違いなしだ。

早坂絋平
キャラストーリー第1話「絋平とフェス」より
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 絋平を見ていると,「こんな人が自分の身近にもいてくれたらいいな」としみじみ思う。優しくて頼りがいがあって,そばにいてくれる安心感がすごい。フウライのメンバーも同じように思っているはずなので,彼の言葉や行動が,今のみんなにとっての重要な拠り所になっているのだと思う。キャラストーリー第1話で絋平は,「変わる必要などない」と言い,メインストーリーでも,「心配するな。このまま上手くいくさ。きっとすべてな」と口にしている(第3章第1話より)。けれど,彼だってまだほんの大学生だ。人の人生を背負って走るには,あまりにも若い。
 キャラストーリー第2話「絋平と涼」では,GYROAXIAの曙 涼に「絋平くんも,もっと自由になれるといいね」と言われている。いつか,彼が本当の意味で望むものを手に入れてほしいと思う。もちろん,みんなも一緒に。


風神RIZING!まとめ


 今回あらためて風神RIZING!のストーリーを読み返してみた感想は,「彼らは本当に,見る人を元気にしてくれるな」という晴れやかな気持ちが90%。残りの10%は「この幸せはいつまで続くのだろう」という,うっすらとした影のような感覚だった。

若草あおいキャラストーリー「あおいと憧れのアーティスト」より
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五島 岬キャラストーリー「岬とフェス」より
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イベントストーリー「俺たち風神RIZING!」より
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バンドストーリー第4章第2話より
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 バンドストーリー第4章でのあの衝撃は,その影をいっそう濃くしたような気がする。フウライの元に突如現れた唯臣の言葉は,そうした我々の胸騒ぎを「目に見える形」にしてしまったようにも思えたのだ。

バンドストーリー第4章第5話より
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 風太,あおい,岬,絋平の4人には,もはや他人とは言い難い家族のような絆がある。それはとてもあたたかくて居心地のいい場所だと思うけれど,その“巣”にどのくらい,住む人を守る強さがあるかは分からない。
 個人的な感覚だが,筆者はキーになってくるのが大和の存在のような気がしている。彼について印象的だったのが,フウライがこの5人になって初めて最高のライブができたとき,達成感と喜びに興奮する4人に対し,「自分はまだ満足していない」とつぶやくところだった。

バンドストーリー第3章第4話より
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 今でこそ大和もフウライの一員としての熱い繋がりを得たが,4人と過ごした時間が短いのはたしかだし,彼らが隠しているらしい「何か」はまだ知らないだろう。だからこそ彼はこの先,みんなが変わっていくための突破口を開けるかもしれないと感じるのだ。いつまでもずっと同じままでいたくても,いられなくなるのが「生きていく」ということだと思うから。

 聴く人を笑顔にする風神RIZING!は,知れば知るほど,その幸せを願わずにはいられなくなる。紆余曲折があったとしても,彼ら自身こそが笑顔でいられるように,その音がずっと続いていくように。みんなを照らす太陽が,この先もずっと陰ることのないようにと願っている。

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 第3回記事もお楽しみに!

■たまお(ライター)■

 エンタメ系フリーライター。音楽・ゲーム業界などでの社会人生活を経て,作品やキャラの素晴らしさを文章で伝えるためにライターへ転向。現在4Gamerにて「あんさんぶるスターズ!!」のストーリー解説記事を連載中。このほか追いかけ中のタイトルは「アルゴナビス」「スタマイ」「ツイステ」「ヒプマイ」「パラライ」「刀剣乱舞」「A3!」「まほやく」など。

Twitter(@tamao_writer)


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