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人気ストリーマー「Ninja」とコラボした,大胆なデザインのPCケース「H700i Ninja」をNZXTが国内発表。実機は完成度がかなり高い
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印刷2018/08/20 10:55

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人気ストリーマー「Ninja」とコラボした,大胆なデザインのPCケース「H700i Ninja」をNZXTが国内発表。実機は完成度がかなり高い

 2018年8月20日,NZXTは,米国在住のプロストリーマーで,主にバトルロイヤルゲームの配信において圧倒的な人気を集めるNinjaことTyler Blevins(タイラー・ブレヴィンス)氏とのコラボデザインとなるゲーマー向けミドルタワーPCケース「H700i Ninja」(型番:CA-H700W-NJ)を発表した。24日にメーカー想定売価3万4800円(税込3万7584円)で発売予定だ。

H700i Ninja
NZXT

 4Gamerではそれに合わせ,その実機を入手することができたので,細かなスペックは後述するとしつつ,極めてインパクトの大きい見た目をしたその筐体を写真メインで紹介してみたいと思う。

4Gamerに届いたH700i Ninja。製品ボックスからしてNinjaコラボモデル感満載だ。中にはロゴとアイコンのシールも入っていた
NZXT NZXT

NinjaのYouTubeチャンネル(英語)



とにもかくにも強烈な外観


 製品ボックスから取り出したH700i Ninjaは,Ninjaというストリーマーを知らない場合はいろいろ理解に苦しむ事態になりそうなほどに,コラボモデル感が極まっている。鮮やかな青色で塗装された本体正面向かって左側面のほぼ全体を占める強化ガラスには「NINJA」のロゴが,右側面にはアイコンのカスタムペイントが入り,さらに前面には縦書きで「忍者」だ。

NZXT
本体左側面。強化ガラスにNINJAのロゴが刻んである。ガラスの厚みは実測約4mmだった
NZXT
本体右側面はアイコンのカスタムペイント入り。公称本体サイズは230(W)×494(D)×516(H)mmとなっている
NZXT
オープンベイのない平らな前面パネルはゲーマー向けPCケースにおける最近の流行だが,忍者と書いてあるPCケースはなかなかない。なお,NZXTロゴも目立たないながら一応入っていた

 ちなみに上面のデザインは前面とほぼ同じ感じのフラットで,最前面のところに正面向かって右からATX電源ボタンとUSB 2.0 Type-A×2,USB 3.1 Gen.1 Type-A×2,3.5mmミニピン×2(※ヘッドフォン出力,マイク入力各1)が並ぶ。

本体上面。こちらも真っ青だ。前面部のインタフェースは標準的だが,USB 3.1 Gen.1 Type-Aポートが紫色というのはちょっとユニークである
NZXT NZXT

 底面は電源ユニットを搭載して底面給気する仕様になっているため,本体正面向かって後方よりにスライド式の防塵フィルターを搭載するのが目を惹くところだ。
 底面吸気の効率を上げるため,四隅に置いてある脚の高さが実測約25mmと大きめなのにも注目しておきたい。

NZXT
本体底面。写真では右が前面側で,右に見える大きめの隙間は前面カバーを外すときに使うものだ。防塵フィルターとは別に長めのスリットも開いているのも確認できる
NZXT
電源ユニットによる吸気時の埃(ほこり)対策となる防塵フィルターは本体後方に向かって引き出せる仕様だ。斜めから見ると脚がけっこう大きいのと,貼ってあるゴムシートが相応に厚いのも分かる

NZXT
 本体背面側はかなりの部分をパンチ穴が占めてある。背面に標準搭載された140mm角排気ファンの位置は,スリットを利用することで変更できるようになっており,また好みに合わせて120mm角ファンへ交換することもできるようになっている。事実上の「120mmラジエータ搭載の簡易液冷クーラー用」だろう。
 ちなみに搭載するファンの回転数は1000rpm±200rpmで,公称風量68.95CFM,公称騒音レベル29dBA。接続端子は3ピンだった。


「見た目勝負ではない」とばかりによく錬られた内部構造


 H700i Ninjaは,強化ガラス部の手回しビス4個を取り外すと,正面向かって左側面から内部へアクセスできる。

左側面の強化ガラスパネルを取り外すと,内部構造へアクセスできる
NZXT NZXT

 内部構造で何よりもまず目に留まるのは,明るい橙色をした折り曲げ加工済みの金属プレートだと思うが,これはNZXTのPCケースシリーズであるHx00iシリーズに共通する意匠としての「Cable Management Bar」(ケーブルマネジメントバー)だ。単なる装飾品ではなく,強化ガラス越しに見たときに筐体内のケーブル配線を隠すための板として機能するようになっている。

強化ガラスを外した状態で正面向かって左側面に正対したところ。Cable Management Barに注目すると,上のほうでケーブルをうまく隠せているのが分かる。前面に多くの空きスペースがあるため,長尺グラフィックスカードに対応できる点も注目だ。413mm長の製品まで搭載できるという
NZXT

 ケーブル配線の話が出たので続けると,H700i Ninjaでは,いわゆるマザーボード裏配線への配慮がなかなか豪勢である。

本体背面向かって左上のプッシュ式ボタンを押すと正面向かって右側のイラスト入りパネルが外れ,マザーボード裏配線を行えるようになる。右の写真で,マザーボードを取り付ける金属板がかなり奥まった場所にあるところも要注目
NZXT NZXT

 最近のミドルタワーPCケースではマザーボード取り付け板と本体右側面カバーとの間に十分なスペースを設け,電源ユニットやストレージ,ファンからのケーブルを這わせやすくしてあるのが主流で,一部製品では標準でケーブルを束ねるストラップが付いていたりするのだが,H700i Ninjaではそれに加え,ケーブルを這わせやすくするためのガイドがそこかしこに用意してあるのだ。

本体正面向かって右側面の内部。ガイドやマジックテープ式のストラップが用意してあり,標準でケースファンなどの配線が束ねられているが,ガイドにはなお余裕がある
NZXT

 NZXTはこのケーブルマネジメント機構に「Cable Routing Kit」(ケーブルルーティングキット)という名を与えているのだが,わざわざマーケティングネームを用意するほど,この機構の使い勝手には自信があるのだろう。

NZXT
マザーボード取り付け用金属板には,CPUクーラーを取り付けるための大きな空間が設けられているが,その周囲にはプラスチック製のケーブルガイドがある
NZXT
本体前面寄りのところには長い複線型ケーブルガイドが2系統ある。いずれも本体点面部のインタフェースやファンのケーブルで“片側車線”は塞がっているが,もう1レーンは自由に利用可能だ
NZXT
2系統の複線型ケーブルガイドを伝わるケーブルの端子はおおむね本体下部寄りにまとまっている。このまま使ってもいいが,マザーボードの電源端子に合わせて配線し直すのも,もちろんアリ
NZXT
PCケース内で持てあまし気味になることの多いファンケーブル用だと思われるが,NZXT製のヘッドセット&ヘッドフォンケーブルマネジメント機能付きハンガー「PUCK」風なガイドもあった

 ケーブル配線と言えば,その先にあるストレージトレイにも触れないわけにいかないが,ここまで掲載してきた写真から推測できるように,H700i Ninjaのそれは各所に散っている。
 まず,2.5インチHDD互換トレイは,マザーボード取り付け用金属板の裏に2基あり,さらに電源ユニットを囲む籠のところに3基ある。前者は手回しビスによる固定式なのに対し,後者はツメで籠に固定する仕様になっていて,トレイ側面を押し込むと外せるというのが異なる。
 付け加えると,籠の天面部はパンチ穴が開いており,この穴を使うとストレージトレイを好きな場所で固定できる。

NZXT
マザーボード取り付け用金属板の背面にある2.5インチHDD互換トレイCable Routing Kitと一体化している印象だ。ここにも複線型ケーブルガイドがあり,Serial ATAおよび電源ケーブルを通せる
NZXT
トレイは手回し式ビス1本で固定されている。ビスを外したらトレイを上へ引き出すようにすると4か所のツメが外れて出てくる仕掛けだ
電源ユニットを囲む籠部分にも2.5インチHDD互換トレイが3基ある。天面側はパンチ穴を使うことで好きな場所,好きな向きに固定できる
NZXT NZXT
籠側の2.5インチHDD互換トレイ3基は側面を押し込んで引くと取り出せる
NZXT NZXT

本体前面には標準で120mmファンが3基あり,一番下のファンが3.5インチHDD用トレイに外気を送ることができる。ファンの詳細は後ほど
NZXT
 3.5インチシャドウベイは2基で,本体下部,電源ユニット用の籠の前あたりにある。最近のゲーマー向けPCケースは3.5インチHDDの肩身が狭くなっていて,「もう使わないでしょ?」とばかりに設置場所が僻地へ追いやられ,ほとんどエアフローの当たらないような設計になっていたりすることも多いのだが,H700i Ninjaの場合は,本体前面に標準で3基搭載する120mm角ファンのうちの1基によるアクティブ空冷が可能になっている。ここは実によい。

3.5インチHDDトレイは工場出荷状態で本体天板部のインタフェース用ケーブル置き場兼ネジなどの入った小箱置き場になっていた
NZXT NZXT NZXT
というわけでトレイがこちら(左,中央)。トレイは2基まとめて管理するのかと思ったら,1基ずつに分離することもできた。分離できることのメリットはあまり感じなかったが……。右はマニュアルにあった「もう1つの3.5インチHDDトレイ」。底面に直接取り付けられるようだが,振動や,電源ユニットのケーブル取り回しを考えるとあまり現実的ではないように思う
NZXT NZXT NZXT


上面&前面カバーの扱いにくさは残念ながら,簡易液冷クーラーとの相性は抜群


 以上,冷却が最重要で,長期的に使ううえではストレージの拡張性も重要になるゲーム用途に向けて内部構造は非常にスマートと言えるH700i Ninjaだが,それと比べると古さが否めなかったのが上面と前面カバーの扱いにくさである。いずれもプラスチック製のプッシュピンで筐体に固定してあり,開けるときはプッシュピンを少しずつ緩めたうえで最後は力任せに引くという「おいおいここだけ20世紀か」という仕様なのだ。

いまをときめくNinjaコラボで,ほかの要素もイマドキのH700i Ninjaだが,上面と前面のカバーはプッシュピン固定式。これはイケてない
NZXT NZXT

前面カバーを取り外した例(※公式のCG)。防塵フィルターを取り外すのにいちいち前面カバーのプッシュピンが壊れる心配をしなければならないのは残念だ
NZXT
 上面カバーは液冷ラジエータを取り付けるときくらいしか使わないかもしれないが,前面カバーは防塵フィルターの洗浄にあたって必ず取り外さねばならないので,この手のPCケースで過去何度もプッシュピンを破壊してきた筆者としては,今回も着脱を繰り返すことでプッシュピンが壊れてしまわないか大いに不安がある。

 ただ,フォローするわけではないが,拡張性と応用性は文句なしだ。とくに,上面部で,140mm角×2または120mm角×3のファンを固定できるファンマウントがビス留め式となっていて着脱に対応しているのは素晴らしい。

ファンマウントを取り外すことで,筐体の上面はほぼ骨組みだけにできる。多コアのCPUを効率よく冷却する前提に立つと,この仕様は極めて重要だ
NZXT

 よく知られているように,最近はCPUのコア数競争がとくに「HEDT」と呼ばれるデスクトップPC向けのハイエンド環境で起こっており,空冷クーラーでは限界が見えつつある。そこで液冷が選択肢となるわけだが,筆者を含む多くのゲーマーにとって,ポンプにリザーブタンク,ラジエータといったパーツを単体で揃え,チューブでつなぐという本格液冷は難度的にもコスト的にもハードルが高いだろう。結果として簡易液冷クーラーを選ぶことになるが,簡易液冷クーラーは簡易であるがゆえに,ラジエータの取り回しに限界がある。

前面の120mm角ファンは回転数1200rpm±200rpm,公称風量50.42CFM,公称騒音レベル28dBAで3ピン接続。140mm角ファンに対応したファンマウントもあるので大型ラジエータも取り付けられるが,ファンマウントの取り外しは不可となる
NZXT
 一方で,ラジエータを冷却するにはどれだけ冷えた外気を取り入れるかがキモになるが,PCケースの上面に取り付ける場合は,筐体内で温まった空気を筐体外へ排出するか,新鮮な外気をラジエータで温めて筐体内へ送るくらいしか選択肢がなくなってしまい,いずれにしても効率が低い。最も効率よくラジエータ部の吸排気を行えるのは,ラジエータ部だけを筐体外へ出すことなのだ……と書くと,「上面カバー部のファンマウントを取り外せる」ことの意義が分かってもらえるのではなかろうか。そう,H700i Ninjaは,上面カバーとファンマウントを取り外してラジエータを本体上面に引き出すことで,筐体外吸気かつ筐体外排気という理想的なラジエータ冷却環境を構築できるのだ。
 この仕様はH700i Ninjaが初めてというわけではなく,市場に先行する製品がある点は注意が必要ながら,簡易液冷クーラーでCPUをしっかり冷却したい人が採り得る選択肢のほぼすべてに対応できるPCケースの1台であると言い切ってしまっても差し支えない。


機械学習式のファンコントローラとLEDストラップも搭載


 H700i Ninjaにはベースモデルとしての「H700i」があり,Ninjaコラボ周りを除くと,H700i Ninjaの仕様は通常版H700iと共通だ。そして,通常版H700iの実勢価格は税込2万8000〜3万円程度(※2018年8月20日現在)である。「確かによくできたPCケースかもしれないけど,高すぎない?」という疑問を持つ読者もいるだろう。

 その理由は,Cable Management Barの奥に隠れている。ここにあるファンコントローラ兼LED制御デバイス,その名も「Smart Device」(スマートデバイス)は,ファンを接続するための4ピン端子が3つと,LED制御用の端子,電源供給用のSerial ATA電源端子,そしてマザーボードと接続するためのUSB端子を持っており,マザーボードと接続すると,NZXTが独自に開発したPCおよびモバイルデバイス用アプリケーション「CAM」から制御できるようになっているのだ。

Cable Management Barを取り外すと,その奥に箱が見つかる。これがSmart Deviceだ
NZXT NZXT

CAMのスクリーンショット
NZXT
 CAMはPC内にある各コンポーネントの動作クロックや負荷状況,温度,ファン回転数,あるいはゲームのフレームレートといった情報をグラフィカルなユーザーインタフェースで一元管理でき,クラウドに保存したデータを利用して過去の状況とも比較できるツールだ。
 今回入手したH700i Ninjaは4Gamer 2018年夏の特大プレゼントで賞品となっているため,システムを組んだときに筐体内を傷つけてしまわないよう,静態のみでのチェックとなる。なのでCAMの挙動を確認することはできないのだが,最新版のCAMでは世界各地のユーザーがクラウドへアップロードした膨大な計測データを使ってサーバーサイドでの機械学習を行い,H700iシリーズに最適なファン回転数設定を日々求め続けているとのことだ。そのため,「自動設定」を行ったとき,冷却効率と静音性のベストなバランスを追求できるという。
 要するに,Smart DeviceとCAM,およびクラウドサービスの利用料がH700i Ninja(とH700i)にはあらかじめ乗っているというわけなのである。

CAMはモバイルアプリ版も利用可能。右はPC版CAMでGPUの動作クロック設定を行っている例だ
NZXT NZXT

 なお,Smart DeviceにはファンのほかにLEDストラップも標準で取り付けられており,通電時は強化ガラス越しに青く光る様子を見ることができるようになっている。

標準で取り付けられているLEDストラップ(左)。右はNZXTが公開している「LEDストラップが光るイメージ」のCGだ
NZXT NZXT


全体として完成度は高いと言えるH700i Ninja。コスト的に折り合うなら選択肢になる


 最後に,後述するとしておいたスペックをまとめておきたい。

  • 公称サイズ:230(W)×494(D)×516(H)mm
  • 公称重量:12.27kg
  • 本体素材:電気亜鉛めっき鋼板(SECC),強化ガラス
  • 対応フォームファクタ:ExtendedATX(※横幅272mmまで),ATX,MicroATX,Mini-ITX
  • 外部インタフェース:USB 3.1 Gen.1 Type-A×2,USB 2.0 Type-A×2,3.5mmミニピン×2(※ヘッドフォン出力,マイク入力各1)
  • ドライブベイ:2.5インチ×5,3.5インチ×2(※3.5インチ×2には2.5インチHDD互換ドライブも搭載可能,本体底面に3.5インチHDD×1を搭載可能)
  • 防塵フィルター:2(電源ユニット用,本体前面用)
  • 前面ファン取り付けスペース:140mm角×2もしくは120mm角×3(※120mm角ファン×3標準搭載)
  • 上面ファン取り付けスペース:140mm角×2もしくは120mm角×3
  • 背面ファン取り付けスペース:140mm角×1もしくは120mm角×1(※120mm角ファン×1標準搭載)
  • ファンコントローラ:4ピン×3(※分岐ケーブルにより4ピン×3+3ピン×6に標準で分岐済み)
  • LEDコントローラ:NZXT製LEDストリップ用4ピン×1(※LEDストリップ取り付け済み)
  • メーカー想定売価:3万4800円(税込3万7584円)
  • 発売予定日:2018年8月24日

 日本にもNinjaの「Fortnite」配信を好んで観ている人はけっこういると思うが,コラボモデルのPCケースが欲しいというほどまでに熱心なファンがどこまでいるかというと,正直疑問も残る。
 ただ,上面と前面のパネル着脱周りを除けば,非常によくできたゲーマー向けPCケースなのは確かだ。価格に「Ninjaコラボ代」「Smart Device+CAM+クラウドサービス代」が乗っていることに納得できるなら,検討に値するPCケースだと思うが,どうだろうか。あるいは2018年8月20日現在の実勢価格が2万6000〜3万円程度となっている通常モデルのH700iという選択もアリだろう。

NZXT

NZXTのH700i Ninja製品情報ページ

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