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ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す
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印刷2019/12/14 00:00

テストレポート

片手で持てる筐体にRTX 2070を搭載した小さなゲームPCをチェック

ZOTAC MEK MINI

Text by 千葉大輔

 ゲーマー向けデスクトップPCといえば,ミドルタワーサイズ以上の大きめなPCが中心だ。その一方で,PCメーカー各社は,コンパクトなサイズの小型ゲーマー向けPCに挑戦してきた。かつては,排熱の問題からハイエンドのGPUやCPUを搭載するのが困難で,性能面ではいま一歩だった小型PCだが,消費電力あたりの性能に優れるプロセッサの登場により,いまではMini-ITXサイズ,またはそれよりも小さな筐体でも,高い性能を持つ製品が増えてきた。ZOTAC Technology(以下,ZOTAC)が国内で展開している小型ゲームPC「MEK MINI」もその1つに挙げられるだろう。

GM2070C701B-J-W2B
メーカー:ZOTAC Technology
実勢価格:27万2800円(税込,※2019年12月13日現在)
画像(001)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す

 今回は,MEK MINIシリーズの中から,ZOTACの日本法人であるゾタック日本からお借りした「GM2070C701B-J-W2B」を簡単に紹介したい。


Mini-ITX PCよりも小さなボディでどこにでも置ける


 MEK MINIにおける最大の特徴は,やはり「非常に小さな筐体」にあると言えよう。実測サイズは136(W)×261(D)×259(H)mmで,容積にして約9ℓは,一般的なMini-ITX仕様の小型PCよりも小さいほどだ。筐体内に電源ユニットを内蔵せずに,電源をACアダプター方式にすることで,このサイズを実現したのである。
 ただし,付属のACアダプターは,実測サイズが84(W)×168(D)×33(H)mm,重量が約790g,最大出力は230Wという大型のものだ。しかもMEK MINIでは,この大型ACアダプタを2つも使用する。2つのACアダプターだけでもそこそこスペースを取るため,設置にあたってはMEK MINI本体に加えて,ACアダプターの取り回しも考慮する必要がありそうだ。

MEK MINIでは容量230Wの大型ACアダプターを2つ使用する
画像(002)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す

 とはいえ,ACアダプターを考慮に入れても,MEK MINIは通常のデスクトップPCよりコンパクトであるのは間違いない。重量も,ACアダプターを除いた状態で約4.05kgと,片手で楽々と持てる。自室からリビングにPC本体を持っていくといった場合にも手軽に動かせるので,これからの時期,大掃除で家具を動かすといった場合でも安心だ。
 梱包に気を使うが,バックパックや小さめのスーツケースに入れて持ち運ぶことも可能だろう。MEK MINIであれば,LANパーティや出先でのデモなど,PCを外に持ち出す必要があるときにもそれほど苦労しないはず。実際,編集部でも本製品のテスト中,あちこちの会議室や机など場所を変えて使うことがたびたびあったが,移動に苦労しないのは本当に楽でよかった。


筐体各部に開口部を用意。内部の冷却に気を配る


 それでは製品の外観から見ていこう。MEK MINIは正面や側面に折り曲げ加工を施したパネルを採用しており,単純な直方体ではなく少し丸みを感じるシルエットになっている。

特撮ヒーローがかぶるマスクのようなフォルムのフロントパネル
画像(003)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す
海外イベントではカラフルなMEK MINIを参考展示していたことも。こう見ると余計に特撮ヒーローのように見えてくる
画像(021)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す

 本体前面にうっすらと見えるロゴとスリット付近の白い部分にLEDを内蔵しており,動作中に光る。LEDの発光色やエフェクトは,ZOTAC独自の設定ソフトである「Spectra」から設定が可能だ。

フロントパネルに内蔵したLEDは発光色の調整が可能だ
画像(004)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す 画像(005)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す 画像(006)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す
画像(007)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す 画像(008)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す 画像(009)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す

LEDの色や発光パターンの設定はSpectraから行う。Spectraは,ファンの回転数や,CPUおよびGPU温度の確認といった簡易的なシステムモニタ機能も備える
画像(010)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す

 MEK MINIの側面に目を向けると,中央付近の大きな開口部が目立つ。天面にも大きくスリットが入っており,内部の冷却に気を配っていることがうかがえる。

左右のサイドパネルの中央に大きな開口部を設ける
画像(011)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す 画像(012)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す
画像(013)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す
天面全体に大きなスリットが入っており,2基のファンを内蔵していることが分かる
画像(014)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す
底面にも吸気用の開口部を設けるここにもファンを搭載する

 小型筐体ながら,豊富なインタフェースを備えているのもMEK MINIの見どころだ。フロントの上部には,USB 3.0 Type-C×1,USB 3.0 Type-A×1,3極3.5mmミニピンヘッドホン出力,3極3.5mmミニピンマイク入力×1,フルサイズのSDカードスロットが並ぶ。珍しいのはSDカードスロットで,筆者のようにカメラで撮影した写真や動画をPCに取り込む頻度が多いような場合,非常に重宝する。また,キャプチャデバイスの中には,SDカードへの録画に対応する製品もあるので,そうしたデバイスを使うときも何かと便利だ。
 一方,背面インタフェースは,左側にUSB 3.1 Type-A×4とGigabit Ethernet対応有線LANポート(RJ-45)×2,無線LAN用アンテナの取り付けプラグを備える。背面右側には,グラフィックスカードのブラケット部分が見えており,DisplayPort 1.4×2,HDMI 2.0b×1,Dual-Link DVI-D×1,,USB Type-C×1(VirtualLink用)が並ぶ。

背面の左側にUSB 3.1ポートと有線LANポート,無線LAN用アンテナの取り付けプラグを配置。右側には映像出力端子が並ぶ
画像(015)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す
MEK MINIの動作時に上から見ると,赤丸でかこった本体右側部分が光っている。これはグラフィックスカードが内蔵するLEDの光だ
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ギュッと詰め込まれたシステム内部

メインメモリとストレージは換装が可能


 続いて内部をチェックしよう。背面のロックを外して,正面から見て右側のサイドパネルを後方にスライドさせると,筐体内部にアクセス可能だ。ざっと見ただけでも,限られたスペースにコンポーネントを詰めていることが分かる。

右側のサイドパネルを外すと内部にアクセスできる。マザーボード上に隙間があまりなく,かなり詰め込まれているという印象だ
画像(017)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す

 本製品の仕様をまとめたものが表1だ。6コア12スレッドCPUの「Core i7-8700」と,GPUに「GeForce RTX 2070」を搭載したミドルレンジ上位クラスのゲーマー向けPCといえる。メインメモリ容量は16GB。ストレージ構成は,容量240GBでPCI Express(以下,PCIe) 3.0 x4接続のM.2 SSDおよび,容量2TBでSerial ATA接続の2.5インチHDDといった具合に,必要十分なものとなっている。

表1 MEK MINIの主なスペック
CPU Core i7-8700(6C12T,定格3.2GHz,最大4.6GHz,共有L3キャッシュ容量12MB,TDP 65W)
チップセット Intel B360
メインメモリ PC4-21300 DDR4 SO-DIMM 8GB×2
GPU GeForce RTX 2070
ストレージ SSD(容量240GB,M.2/PCI Express 3.0 x4接続)+HDD(容量2TB,Serial ATA 6Gbps接続)
無線LAN IEEE 802.11ac(Rivet Networks「Killer Wireless AC 1550」)
Bluetooth Bluetooth 5.0
有線LAN 1000BASE-T×2(Rivet Networks「Killer E2500」,Realtek(型番不明))
外部インタフェース DisplayPort 1.4×2,HDMI 2.0b×1,DVI-D×1,USB Type-C(VirtualLink用)×1,USB 3.1 Type-A×4,USB 3.0 Type-A×1,USB 3.0 Type-C×1,1000BASE-T(RJ-45)×2,3極3.5mmミニピンヘッドホン出力×1,3極3.5mmミニピンマイク入力×1,SDカードスロット×1
電源 ACアダプタ(容量230W)×2
公称サイズ 136(W)×261(D)×259(H)mm
公称重量 約4.05kg
OS Windows 10 Home
実勢価格 24万8000円(税込27万2800円)

 このうち,右側面パネルを開けて確認できるのはメインメモリとストレージ,無線LANモジュールだ。メインメモリとストレージは,ユーザーが交換することもできる。装着可能なメモリモジュールは,DDR4-2666MHzのSO-DIMMモジュールで,最大32GB(16GB×2)まで増設可能だ。
 基板右上にあるM.2の空きスロットは,ユーザーマニュアルによると「Optane memory slot」とのことだが,Optane memory専用スロットというわけではなく,通常のPCIe対応M.2スロットと変わらないので,M.2 SSDを増設したいときに使用できる。

「CrystalDiskInfo 」(Version 8.3.2)の実行結果。SSD自体の容量は256GBとなっている
画像(020)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す
吸気用ファンの横にあるM.2の空きスロットにもSSDを搭載可能だ
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 基板右下に搭載する無線LANモジュールは,IEEE 802.11acに対応するRivet Networks製のKiller Wireless AC 1550だ。なお,MEK MINIには2つの有線LANコントローラを搭載するが,1つはRivet Networks製のKiller E2500で,もう一方はRealtek Semiconductor製(型番不明)となっている。Killer E2500とKiller Wireless AC 1550にを組み合わせて,有線LANと無線LANを同時に使用して,ゲームなど優先度の高いアプリにネットワークの帯域を割り当て,マルチタスクにおける通信の安定性を高める「Killer DoubleShot Pro」もサポートしているという。

「K」マークが付いている下側のポートがKiller E2500,上側がRealtek製コントローラを使用するポートとなる
画像(019)ZOTACのゲーマー向け小型PC「MEK MINI」フォトレビュー。小さいのにRTX 2070搭載のパワフルなPCを試す

 CPUやグラフィックスカードを搭載する筐体左側も見てみたいのだが,こちらは右側と違って,簡単にパネルを取り外しできない構造となっている。パネルを外すこと自体は可能だが,保証の対象外となってしまうので止めた方がいいだろう。


性能面では満足だが,ファンの音と内部の熱が気になる


 ゲームプレイにおける実力はどうだろうか。今回は「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」をプレイしてみた。画面解像度は1920×1080ドットで,「グラフィック」の設定は「ウルトラ」プリセットを選択すると,降下時以外は概ね80〜120fpsとなった。「高」プリセットで100〜150といったとこだ。120Hzや144Hzといった高リフレッシュレートのディスプレイを使う場合は,「高」プリセットの方がいいだろう。
 4Kのような高解像度かつ,より高い画質設定を求めるという場合でなければ,MEK MINIは文句なく快適にゲームプレイが可能だ。

特に問題も発生せずに快適にゲームを楽しめた
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この写真は,別の企画でMEK MINIを使い,PC版「Red Dead Redemption 2」をプレイしている様子。RTX 2070はさすがに高性能で,解像度2560×1080ドットの高いグラフィックス設定でも,60fps以上を余裕でキープできていた
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 ゲームプレイ中に気になったのは,風切り音が意外と耳障りなことだった。小さなPCにありがちな問題ではあるのだが,思った以上の音量だった。FPSであれば密閉型のヘッドセットを使うことが多いので,気にならないケースが多いと思われるが,スピーカーで音を聞くようなときや,実況配信用の本格的なマイクで喋るような場合は,少し注意が必要になるだろう。

 ファンノイズが大きいとき,筐体内部の温度はどうなっているのだろうか。そこで,「3DMark」のTimeSpyテストを30分実行したときのCPUおよびGPUのパッケージ温度を,「HWiNFO」(v6.20)で計測した。すると,アイドル時のCPU温度が39℃,GPU温度が33℃のところ,高負荷時ではそれぞれ60℃,54℃まで上がった。ただ,ファンがフル回転しているのと,開口部の多い筐体のおかげか問題になるような発熱にはなっていない。


省サイズと高性能を高いレベルで両立したゲームPC


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 ハイミドルクラスのゲームPCとして十分な性能を持つMEK MINIだが,ネックとなりそうなのは,やはり価格だ。ZOTACのWebサイトにおける税込価格は27万2800円となる。一般的なゲーマー向けBTO PCで似たようなスペックにすると税込20万円前後といった価格なので,割高感があるのは否めない。そうは言っても,このサイズの筐体にこれだけのスペックを詰め込んだ製品は,ほかに見当たらないのは事実で,この点は他にはないMEK MINIならではの魅力と言えよう。
 
 最近はゲームの実況配信を行うゲーマーも多いが,机の上にはPCやキーボード,マウスだけでなく,カメラやマイク,ミキサーといったデバイス類が所狭しと置かれることもあるだろう。その点,設置スペースを取らないMEK MINIは,実況配信者にも便利だろう。
 高価ではあるが,「小さい」というところに価値を感じる人,あるいはノートPCよりも持ち運びやすく,かつパワフルなゲームPCがほしいという人にとって,MEK MINIは好適の製品と言えるのではないだろうか。

ZOTACのMEK MINI製品情報ページ

  • 関連タイトル:

    ZOTAC GAMING(旧称:ZOTAC Gaming)

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