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モンハンライクなオンラインアクション「Dauntless」プレイレポート。F2Pスタイルながら,ベヒモスとのガチバトルが止まらなくなる一作だ
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印刷2019/07/04 16:00

プレイレポート

モンハンライクなオンラインアクション「Dauntless」プレイレポート。F2Pスタイルながら,ベヒモスとのガチバトルが止まらなくなる一作だ

 「Dauntless」PC / PS4 / Xbox One)という作品を聞いたことがあるだろうか。「Mass Effect」のBioWareや,「League of Legends」のRiot Gamesの開発者達が立ち上げたPhoenix Labsがリリースした本作は,モンスターハンターシリーズに影響受けたと思われるアクション性が高い三人称視点の“狩りゲー”だ。

 基本プレイ無料(Free-to-Play)で気軽に始められるうえに,PS4とXbox OneとPCのクロスプレイに対応しているという意欲作となっており,2019年5月21日に正式版がローンチされて以来,1週間で600万人のプレイヤーがゲームに参加するなど,今Dauntlessは世界的にも勢いがある一作となっている。

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 筆者も実際にプレイを始めてみたところ,想像以上にハマってしまい,その評判に違わぬ作品であると実感できた。
 先に断っておくと,本作は国内のコンシューマ機向けにはまだ配信されていない。PC版はEpic Gamesストアからダウンロードできるが,プレイする場合は(デフォルトなら)英語環境になってしまう。しかし,そういった点が気にならないほど楽しい作品に仕上がっているのもまた事実だ。そんなわけで,今回はPC版のプレイレポートをお届けしよう。

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新人スレイヤーとして,浮遊島を闊歩する「ベヒモス」を倒すのだ


 本作の舞台は「シャッタード諸島」(Shattered Isles)と呼ばれるファンタジー世界だ。極寒や灼熱などさまざまな環境の島々が空に浮いているこの世界は,「ベヒモス」(Behemoth)と呼ばれる巨大なモンスターが我が物顔でうろつく危険な場所となっている。
 プレイヤーはそんなベヒモスを狩る「スレイヤー」(Slayer)のひとりとしてゲームに参加し,街を拠点としながらクエストをクリアしたり装備を整えたりして,ベヒモスハントに邁進していくことになる。

 ゲームを始めてまず行うのは,自分の分身であるスレイヤーの作成だ。性別や肌の色といった基本的な項目を設定し,ベースとなる数種類の中から顔を選んだあと,見た目や髪型を微調節していく。全体的なキャラのテイストはトゥーンレンダリングで若干アメコミチックだが,意外といじれる範囲は広い。今のところ体型や身長の調節はまではできないようだが,見た目の変更はチュートリアル終了後の街の中でいつでも可能だ。

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ベースとなる顔を選択し,性別や肌の色,顔の微調節やフェイスペイントなどを設定していく。ちなみにキャラメイクは,街に戻れば本当にいつでも再実行できるのであまり悩む必要はない
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 キャラクターの作成が終わると簡単なデモが始まり,基本操作を学ぶチュートリアルに突入する。前述のように日本語化はされていないので,会話や物語を理解するには英語を聞くか読むしかないが,そもそも重厚なストーリーが展開される……といった作品ではないため,スルーしてしまっても問題ない。
 後に引き受けることになるクエストも,「敵を倒す」か「何かを集める(何か作る)」が条件のものがほとんどなので,はっきり言ってしまうと会話自体は読み飛ばしてしまっても大丈夫だ。移動や攻撃といった操作を学び,弱い最初のベヒモスを倒したところで,今後の拠点となり,一種のロビーともいえる「ラムズゲート」(Ramsgate)の街に到着する。

新人スレイヤーとして教官にしごかれる……と思いきや,搭乗する飛空挺がトラブルに見舞われ,いきなり実戦に。とはいえチュートリアルなのでとくに苦労するところはなく,小型のベヒモスを倒すと街に到着し本格的な冒険が始まる
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 ラムズゲートはこの世界に降り立ったプレイヤーの本拠地となる場所であり,狩りにいくための前線基地だ。ここには先輩スレイヤーやショップを運営するNPCが何人も常駐していて,クエストを引き受けたり,戦利品を利用して装備の作成や強化をしたりできる。
 狩りに出かけたいときは,街に設置された掲示板にアクセスして狩りたいモンスターを選択するのだが,これ自体はメニュー画面からも行えるのが嬉しいところ。

 基本的には「狩りに出る → ベヒモスを倒す → 街に戻り戦利品を材料にしてキャラの強化を目指す」というのが主な流れになる。クエストをクリアすれば,更なるアイテムやお金を入手できるし,そうやっていると新たなベヒモス(エリア)が開放されて,より強力な敵に挑めるようになる……という仕組みだ。

 ちなみにクエストは頭上に「!」が表示されたNPCから引き受けられ,かつ引き受けるだけなら何のデメリットもなく掛け持ちも可能。「とりあえず全部引き受けておく」のがおすすめだ。
 別に内容がわからなくても,メニューのクエストログからいつでも具体的に何をすればいいのか確認できるので,(勝手にクリアしていることもあるが)気になったら後でチェックすればいい。

仲間を募って狩りに出かけたり,クエストを引き受けたり,クラフトをおこなったりと,基本的に“ハンティング以外”のことは街で行うようになっている
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 街の中でとくに重要な施設が,武器や防具を作ってくれる鍛冶屋だ。材料と幾ばくかのお金を持ち込めば,選択可能な範囲で任意の装備を作れる。
 本作の武器はスタンダードな「ソード」(Sword),敵を気絶させやすいが部位の切断ができない「ハンマー」(Hammer),攻撃が速く特殊アクションで移動にも使える「チェインブレイド」(Chain Blades),溜め攻撃に特化した「アックス」(Axe),突きだけでなくなぎ払いもできる「ウォーパイク」(War Pike),少しゲームを進めるとアンロックされる二丁拳銃タイプの遠距離武器「リピーター」(Repeaters)に分かれており,作成さえできれば好きな装備で戦いに出ることが可能だ。

 これらは攻撃の方法や速度,コンボつながり方も異なるほか,それぞれに特殊アクションが用意されており,プレイフィールも大幅に変わる。戦うベヒモスとの相性もあると思うが,個人的には好みの部分がかなり大きいと感じたので,一通り試して何が自分に合っているのか探るのをおすすめしたい。
 参考までに,クセの少なさや扱いやすさで言うと,ソードやウォーパイクが安定していて,逆にハンマーやアックスは操作感が独特だったりモーションが遅めだったりと,慣れるのに時間が必要そうだと感じた。基本操作もおぼつかない間は,まずはソードで戦っておいて,慣れてきたら別の武器を試してみる,という流れがスムーズかもしれない。

装備の作成やアップグレードには,材料とお金が欠かせない。とはいえ最初はお金に困ることはないと思うので,「足りない素材探し」に奔走することになる
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二丁拳銃の「リピーター」は武器屋(鍛冶屋)ではなく,街の中心部から少し離れた場所にいる「Janek Zai」という男のところで作成する。操作感自体もほかの近接武器と違って独特だが,強化自体もパーツごとに分かれていたりと,ほかの武器との違いが大きい
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 戦闘に少し慣れてきたら,装備の「属性」にも注目していく。武器や防具には「炎」(Blaze)や「電撃」(Shock)といった属性が付いているものがあり,武器にはその追加効果が発生し,防具はその属性の攻撃を低減する。
 そして当然のことながら,ベヒモスにも属性が設定されているものが多々おり,その属性に合わせた装備をしていくことにより,戦闘がより有利に進められるというわけだ。例えば炎属性のベヒモスには氷属性の武器と炎属性の防具で挑み,同様に電撃属性のベヒモスには大地(Terra)属性の武器と電撃属性の防具を用意しておく,といった感じだ。

 属性を持ったベヒモスは無属性(Neutral)のタイプより強力な攻撃を仕掛けてくるものが多く,装備のレベルやパーティによってはかなり苦戦することもある。装備を作ったり強化したりするには,その属性の「オーブ」(Orbs)を集める必要があり,それなりに手間がかかるが,それぞれの属性装備を一式集めておくと,狩りがよりはかどるはずだ。

 ただ序盤は,比較的簡単に作成できる無属性の装備をとにかく限界まで鍛えて狩りに挑む方が良いと感じた。下手に弱点を狙った弱い武器を量産するより,純粋に能力値が高い装備の方が戦闘では有利に働くことが多い。最初からいろいろな武器を作ってみたものの,強化に必要な材料が手に入らず,中途半端なところで止まってしまい困り果てる……という筆者の二の舞は避けておこう。

氷属性のベヒモスと戦うために,炎属性のソードをクラフトして挑んでみた。見てわかるように炎上による追加ダメージが見込めるが,根本的に武器が弱い場合はほかのメイン武器を持ち込んだ方がいいことも。ちなみにこの場合に防具を用意するなら,敵と同じ氷属性のものだ
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 装備にはさらにスロットが用意されており,そこには「セル」(CELL)と呼ばれる強化パーツを装着できる。セルは「コア」(Core)と呼ばれる封印されたアイテムを,街にある祠のような「コアブレイカー」(Core Breaker)で破壊することで入手可能。コアのグレードによって品質は異なるものの,一種のガチャ要素になっている。コア自体は,クエストのクリアなどによって手に入る。

 セルも街のNPCを利用することによって購入や売却,合成ができ,こちらもスレイヤーの重要なパワーアップ要素となっている。最初はレベルを上げて装備を強化するだけでもどんどん強くなれるが,装備は強化するほど必要な材料やお金が増えてくるので,そちらに手間取るようになったらセルの組み合わせにも意識を向けるようにしていきたいところだ。

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一定の条件で手に入るコアを破壊し,中のセルを入手する。各装備ごとにセルが装着できるので,お気に入りのものが手に入らなくても,とりあえず手元の何かをはめ込んでおくほうがいいだろう
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ワンボタンでマッチングを済ませ,狩りに出かけよう。狙うはターゲットのベヒモスのみだ


 前述のように街中の掲示板かメニューの「MAP」を選択すると,本作のメインコンテンツである狩りに出かけられる。最初は「追跡」(Pursuit)しか選べないが,その後に「パトロール」(Patrol)がアンロックされるなど,徐々に狩りの選択肢が広がっていく。追跡は固定されたベヒモスのみと戦うことになるが報酬が控えめで,逆にパトロールは一定の種類の中からランダムで選ばれる分,多少報酬が多い。
 ただ,追跡にせよパトロールにせよ,出てくるベヒモスの属性は選べるので,装備のチョイスは万全に行っておくといいだろう。

 狩りの対象を決めると即座にマッチングが始まり,しばらくすると自動でパーティ(Co-op)が組まれる。ほかのプレイヤーが集まるまでは若干の時間がかかるが,その間は自由に街を移動できるので,アイテムのクラフトやクエストの受注を行っておくと,待ち時間が無駄にならずにすむ。
 ちなみに狩りは,ソロでも行けるので,あえてひとりで楽しんだり,新しい装備を試してみたり,基本動作を実際に操作しながら確認したりしたいときは,「Private Hunt」を選ぶといい。

マップから狩りに行きたい場所を選んで決定すると,自動的にマッチングが始まる。メンバーが集まりきるまでは装備を変更できるし,親切に登場予定のベヒモスに対する有利と不利な属性が表示されるので,ロードアウトから変更しておこう
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 マッチングが終了し準備画面を経て地表に飛び降りれば,楽しい狩りの始まりだ。選択したエリアによって周りの風景や入手出来る(地表に落ちている)アイテムは異なるが,やること自体は大きく変わらない。まずは「ベヒモスを探す」ことからだ。

 狩り用のフィールドはかなり広いが,基本的にはベヒモス以外のザコ敵はおらず,プレイヤー達はそれぞれ自分が怪しいと思う場所に進んでいき,ベヒモスが生息している場所を探す。すぐ近くにいて,開始直後に見つけられることも結構あるが,場合によってはかなり探し回る必要もあったりするので,プレイヤー達が散り散りになってしまうことも珍しくない。

 なのでベヒモスを発見したら,エモートから「フレア」を打ち上げて,ほかのプレイヤーに場所を知らせ,逆にフレアが打ち上がってるのを確認したら,そちらに向かっていくようにしたい。フレアが打ち上がると音がするし,画面上部のコンパスにもオレンジのアイコンが表示される。ミニマップが存在せず遠くの戦闘音も聞こえない本作では,フレアはとても重要な存在だ。

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 ベヒモスに出会ったら即座に戦闘開始となるが,基本的に1マップに1体の敵しかいないことからも想像できるように,(極端にこちらが強いとかでなければ)ベヒモスは結構手強い。
 スレイヤーの攻撃方法は主に弱攻撃,強攻撃,特殊アクションの3種類でシンプルだが,4人全員で連携してコンボ攻撃を当て続けてもなかなか倒れないし,ベヒモスごとに強力な技や特殊な防御方法をとったりするので,かなり手こずることも珍しくない。

 例えば炎属性のベヒモスは火炎放射やマグマ攻撃などで強力な炎上ダメージ与えてきたり,逆に氷属性のベヒモスはボディの広範囲を氷で覆ってこちらの攻撃を長時間無効化してきたりと,個性豊かな能力を発揮してくる。
 ほかにも突進,透明化,竜巻攻撃など種類ごとに本当に多彩なアクションを見せてくるので,なかなか厳しい戦いを強いられることになるが,プレイヤーとしては歯ごたえのあるバトルを楽しめるだろう。

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 なお余談だが,武器には耐久度や切れ味のような消耗度はなく,ひたすら攻撃を続けても大丈夫だし,灼熱地獄や極寒の雪山のような環境でもステータスに影響はない。前述のリピーターの弾丸も無制限だったりするので,細かいことは気にせず狩りに集中できるシンプルなゲームバランスとなっている。

 また上でも少し触れたが,Dauntlessのベヒモスには破壊可能な部位が用意されており,例えば尻尾を切断すれば見た目に大きな変化が発生するほか,これらの部位は討伐完了後に貴重なクラフトの材料になったりする。
 前述のように選んだ武器によってはそもそも部位の破壊ができなかったり,ベヒモスの動作や大きさの問題で攻撃しにくかったりすることもあるが,できれば優先的に狙っておくと報酬が充実する可能性が高まるわけだ。

 さらに画面右上には,パーセンテージで表示される一種の時間制限である「デンジャーメーター」が存在し,時間経過や受けたダメージなどによって,数値が加算されていく。これが100%になると仲間を復活させられなくなり,受けるダメージも大きくなるので,できればその前にカタを付けておきたいところだ。

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画面左上にある水色ゲージは,武器の特殊アクション用のものだが,これ自体も武器ごとに見た目や機能が大きく異なり,そもそも「溜めるゲージではない」ものもある。例えばソードは,攻撃を当てると溜まっていき,満タンになると強力な攻撃がゲージがゼロになるまで発動できる
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 回復手段は大きく分けて2種類となっており,1つはアイテムスロットに必ず最初から装備されている5個の回復薬で,プレイヤーが任意のタイミングで使用できる。使用時のスキも比較的少ないので,恐らくメインの回復方法となるはずだ。
 もう1つはベヒモスの近くに存在する「エーテル噴出口」(Aether Vent)で,これを一定時間インタラクトすることで,回復できる。回復薬が切れるとこれに頼ることが多くなるが,使用可能回数に制限があり,しかもパーティ全体で共有することになるので,できればピンチになるまで温存しておきたい。

 ちなみにベヒモスは,一定程度ダメージを与えると別の場所に逃げるタイプが多い。逃げ切られてしまうことはないが,再度「ベヒモスを探す → 集まって戦闘再開」という流れを繰り返すことになる。この時も体力が自動回復したりはしないので,体力や回復薬の残量をチェックしておいて,まだ強気に行けるのか,回避を優先した方がいいのかなど,その後の戦術を考えておくのもいいだろう。

エーテル噴出口から回復している様子。画面のようにベヒモスが遠くにいる場合はいいが,近くにいる時は当然落ち着いて回復するのは難しい。安全に使えるタイミングを見計らいたい
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 さて,強力なベヒモスと対等に戦うには,前述のように装備を強化したり弱点属性を突いたりが基本となるが,それ以外にもスレイヤー達には使える手段がある。それは,アイテムスロットに装備できる,攻撃用の「グレネード」や回復・補助用の「トニック」といった消耗品と,特殊装備である「ランタン」だ。

 トニックやグレネードは,フィールドに自生している植物や,クエストの報酬でもらえるアイテムを街のショップで調合すると入手できる。トニックは,攻撃力や攻撃速度を高めたり,前述のような少ない回復手段を補ったりできるし,グレネードは遠距離攻撃ができない武器でも遠くからダメージを与えたり,ベヒモスの種類に合わせて属性攻撃を行ったりが可能だ。
 機能としては全体的に地味で,使わなくても大丈夫なことが多いが,苦戦しそうなら事前に用意しておくと保険になる。

 ランタンは,武器や防具とは別のスロットに装備するアイテムで,これもクラフト経由で入手する。ダメージ防ぐシールドを張ったり,直接的にベヒモスに属性ダメージを与えたりと,種類によって効果はまったく異なる。
 具体的には戦闘中に敵に攻撃を当てたり,前述のエーテル噴出口を利用すると溜まるランタンゲージを,消費して使用する形だ。瞬間的に発動できるインスタントと,長押しで発動するホールドの効果を任意のタイミングで利用する。

ランタンも他の装備と同じクラフト対象だが,アンロックされるのは少し後。一見地味な存在だが,戦闘の選択肢を増やす重要なアイテムのひとつ
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フィールドで植物などの素材を集めておけば,後でトニックの材料になる。ベヒモスを探すついでにゲットしておこう
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 ランタンにせよトニックにせよ,最初はベヒモスにコンボを当てたり逆に攻撃を避けるという基本動作に必死で,恐らく「使うこと自体を忘れてしまう」ことが多いはずだ。ただ,慣れてくれば武器ごとのコンボも楽に出せるようになり,ベヒモスの攻撃パターンもある程度読めてくると思うので,タイミングを見計らって使えるようになるはず。
 とくにランタンは長時間戦っていると自然とゲージが溜まって何度も使えるので,活用しないのは正直もったいない。

 最初から装備している「Recruit's Lantern」は,ホールドでベヒモスの場所を探知できるという,戦闘には直接役に立たないものの初心者には嬉しい機能が付いている。発動は(ゲージがあれば)ランタンボタンを押すだけなので,まずは気軽に使ってみるのをおすすめしたい。


課金アイテムは主にスキンやエモートで,Pay to Win要素はなし



 冒頭でも書いたように,本作は基本プレイ無料のアイテム課金形式となっており,当然ながら有料アイテムが存在する。簡単にこの辺りの課金要素もまとめておきたい。

 本作のゲーム内通貨は「プラチナ」(Platinum)と呼ばれており,基本的にはリアルマネーで購入する形でしか入手できないが,ごく少量なら「ハントパス」(Hunt Pass)と呼ばれる期間クエストのクリアでも手に入る。
 ハントパスは指定された素材を集めることが目的となるが,ハントパス自体も「ベーシック」と「エリート」という2種類に分かれており,プラチナでエリートをアンロックすることで多くの報酬が得られるといった感じだ。とはいえハントパス自体が,あくまで条件達成で追加のアイテムを得られるマンスリークエストのようなものなので,ベーシックだと何かデメリットがあるというわけではない。

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ハントパスの報酬や,ストアのラインナップ。エモート以外にも武器や防具があるように見えるが,著者がプレイした範囲だと並んでいたのはスキン,つまり見た目を変えるだけアイテムばかりだった
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 実際の課金アイテムは多くが装備などのスキン変更,エモートや戦闘に関係ない着地モーションのアンロック,独特なフレアや装備の染料など,戦闘やキャラのステータスには直接影響がないものばかりだ。
 前述のハントパスなども含めて,いちおう報酬が加算されるものがあるが,それによってキャラクターが極端に強化されるようなことはないし,はっきりと「無料で十分すぎるほど楽しめる」と言ってしまってもいいだろう。


面倒な要素を取っ払った狩りゲーが「Dauntless」だ


 繰り返しになるがゲーム自体が日本語化されていない関係上,英語が苦手だとストーリーや装備の細かいパラメーターは分かりにくいし,チャットも日本語で行われることはほとんどないので,日本のプレイヤーには若干取っつきにくさがあることは否めない。
 キャラのグラフィックスも洋ゲー的であるし,日本人受けするような美男美女を作るのはちょっと苦労するかもしれない。また,マッチングに関しては,もうちょっと早いとテンポが良いのに,と感じることもあった。

「スパーン」といった感じでベヒモスの尻尾が切れると,また気持ちいいのだ。ただ,激しく尻尾を攻撃に使ってる個体などもおり,執拗に狙うのが正しいとは限らない
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 とはいえ,本作は基本的に街と狩り場を往復するシンプルさが特徴で,ゲームにログインしたら,すぐにメニュー画面から狩りに行けるという手軽さのおかげでリプレイ性も高い。入り組んだストーリーや難しい謎解きなどもないから,テキストが読めなくて困ることはほとんどないし,いったん狩りに出てしまえば文字を読む機会すらほとんどない。

 アクション性とキャラの成長はバランスが良く,苦労するベヒモスも素材を集めて装備を強化し,動きを覚えてから再挑戦すれば大概は楽に倒せるようになっている。この「ベヒモスを倒す → 装備を強化する → 更なるベヒモスに挑む」という展開がシンプルながら非常に面白く,ハマってしまうとなかなかやめるタイミングが見つからない。

 また,武器も種類によってアクションや特殊スキルが大きく違う個性的なものばかりなので,装備を変えるだけでもまったく違った感覚でプレイできるのも面白いところだ。さらにクロスプレイの影響もあると思うが,いつプレイしてもマッチングに困ることはなく,現状の人気の高さもうかがえた。

 前述のようにDauntlessは基本プレイが無料で,PC版はEpic Gamesのアカウントがあればいつでもプレイを開始できる。「日本語版がない」という点で身構えてしまう人もいるかもしれないが,ぜひ一度触ってみてもらいたい一作だ。

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