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そうだ アニメ,見よう:第166回は「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。女性主人公×学園×百合で新たなファン層の獲得を狙う新生ガンダム
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印刷2022/10/13 11:00

連載

そうだ アニメ,見よう:第166回は「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。女性主人公×学園×百合で新たなファン層の獲得を狙う新生ガンダム

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 2022年秋アニメがいよいよスタートした。「艦隊これくしょん -艦これ-」のような変則的なスケジュール(11月3日放送開始)の作品もあるが,多くのアニメファンは第1,2話を視聴したうえで,今期の“覇権アニメ”談義に花を咲かせていることだろう。今期も多数の新アニメが登場しているが,早くも話題を独占しそうな作品がある。
 というわけで,「そうだ アニメ,見よう」第166回は,5年ぶりの新作シリーズとなった「機動戦士ガンダム 水星の魔女」。製作はバンダイナムコフィルムワークス(旧サンライズ),シリーズ構成・脚本は「コードギアス 反逆のルルーシュ」や「プラテネス」の大河内一楼氏,監督は「屍者の帝国」や「スプリガン」(関連記事)などを手掛けた小林 寛氏が務めている。なお,多少のネタバレを含んでいるため,本編を未試聴の人は注意してほしい。


機動戦士ガンダム 水星の魔女


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 A.S.(アド・ステラ)122――。数多の企業が宇宙へ進出し,巨大な経済圏を構築する時代。モビルスーツ産業最大手「ベネリットグループ」が運営する高等教育機関「アスティカシア高等専門学園」に,辺境の地・水星から一人の少女が編入してきた。彼女の名は,スレッタ・マーキュリー(CV:市ノ瀬加那)。学園での新生活に胸を躍らせるスレッタは,到着間近,宇宙を漂う一つの影を発見する。

 スレッタはMS「ガンダム・エアリアル」を操り,宇宙服のままの少女,ミオリネ・レンブラン(CV:Lynn)を救助するが,彼女からはお礼どころか「邪魔しないでよ!」と文句を言われる始末。わけが分からないスレッタは,彼女の「責任取ってよね!」という言葉にうなずくしかなかった。

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 待ちに待った授業が始まり,スレッタはミオリネが同級生であったことを知る。そんな中,MS「ディランザ」を駆るグエル・ジェターク(CV:阿座上洋平)が“決闘”を始めてしまう。この学園では,生徒間の争いごとの是非を,すべてMSでの“決闘”によって決定するというのだ。お金,権利,謝罪,そして結婚相手まで。
 ミオリネは父親であるベネリットグループ総裁,デリング・レンブラン(CV:内田直哉)の命令で,決闘システムで最も優秀な生徒にのみ与えられる称号“ホルダー”の持ち主の花嫁になると決められていたのだ。

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 ホルダーであるグエルは,その権利をかさにミオリネに横暴なふるまいを始める。それを見かねたスレッタは,グエルに“決闘”を申し込んだ。果たしてスレッタは勝利をもぎ取れるのか?


今度のガンダムは“学園もの”?


 水星から来た一人の少女,スレッタ・マーキュリーが主人公となる本作。ガンダムのTVシリーズとしては初の女性主人公となるわけだが,それに加え,いわゆる“学園もの”であることから,シリーズの中でもかなり特殊な作品と言えるだろう。
 物語の舞台もシリーズの主流である宇宙世紀(U.C.)とは異なるアド・ステラ(A.S.)であり,前作「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」のような別の世界設定であることが示唆されている。

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 登場するロボットの総称はおなじみのモビルスーツだが,スレッタの駆る「ガンダム・エアリアル」はちょっと特殊な機体の模様。この世界には,パーメットなる特殊な鉱石が存在し,それを利用した身体機能拡張技術「GUND(ガンド)」が活躍しているという。その技術を軍事転用したシステムを「GUNDフォーマット」と呼び,これを搭載したモビルスーツは「GUND-ARM」と称されている。
 ガンダム・エアリアルはGUND-ARMであり,スレッタの両親はかつてこの研究に携わっていた。このエピソードは前日譚「PROLOGUE」で確認できるので,気になる人は動画配信サービス(ガンダムチャンネルなど)でチェックしてほしい。

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次世代群体遠隔操作兵器システム「ガンビット」


 GUND-ARMは,個体ごとに情報を共有するパーメットの性質を人体に流入したもので,おそらく義手や義足の延長のような感覚でMSを操れるのだと思われる。しかし,全長20メートル近い巨人とのリンクは,人体と精神にかなりのダメージを与え,PROLOGUEでは4歳のスレッタだけがこれに耐えられていた。

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 GUND-ARMの攻撃方法は,ガンダムファンにはおなじみの,いわゆるファンネルのような分離攻撃。ガンダム・エアリアルは,次世代群体遠隔操作兵器システム「ガンビット」で構成されたシールドを装備し,これを分解,個別に飛ばして攻撃する。
 かなりチートめいた攻撃方法なので,見ていて爽快感があるが,PROLOGUEでは脳波(?)を遮断する対応策がちゃんと用意されていた。これにスレッタがどう対処するのか,今から楽しみである。



“百合”も当たり前な世界設定


 第1話はガンダム・エアリアルの華々しいデビュー戦,そして「女性同士の結婚がわりと普通に存在する」という世界設定が注目を集め,つかみは十分という印象だ。巧みなCGワークに迫力のあるバトルも,さすがメカものに定評のあるサンライズを前身とするバンダイナムコフィルムワークスといったところ。
 設定だけでなく,オープニングテーマにYOASOBI「祝福」を採用するなど,新規ファンを意識した作品であることが明言されている。ガンダムファンだけでなく,新たなファン層も開拓していきそうで,今後が楽しみな作品だ。
 なお,「祝福」のために大河内氏が書き下ろした原作小説「ゆりかごの星」が公式サイト(リンク)で公開されている。PROLOGUEと第1話をつなぐエピソードとなっているので,合わせてチェックしておこう。


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「機動戦士ガンダム 水星の魔女」公式サイト

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」公式Twitter


放映データ
2022年10月〜
キャスト
スレッタ・マーキュリー:市ノ瀬加那
ミオリネ・レンブラン:Lynn
グエル・ジェターク:阿座上洋平
エラン・ケレス:花江夏樹
シャディク・ゼネリ:古川 慎
ニカ・ナナウラ:宮本侑芽
チュアチュリー・パンランチ:富田美憂
デリング・レンブラン:内田直哉
サリウス・ゼネリ:斧アツシ
ヴィム・ジェターク:金尾哲夫
ニューゲン:勝生真沙子
カル:小宮和枝
ネボラ:沢海陽子
ゴルネリ:斉藤貴美子
ラジャン・ザヒ:花輪英司
ラウダ・ニール:大塚剛央
フェルシー・ロロ:高田憂希
ペトラ・イッタ:広瀬ゆうき
セセリア・ドート:山根 綺
ロウジ・チャンテ:佐藤 元
スタッフ
企画・制作:サンライズ
原作:矢立 肇/富野由悠季
監督:小林 寛
シリーズ構成・脚本:大河内一楼
キャラクターデザイン原案:モグモ
キャラクターデザイン:田頭真理恵/戸井田珠里/高谷浩利
メカニカルデザイン:JNTHED/海老川兼武/稲田 航/形部一平/寺岡賢司/柳瀬敬之
チーフメカアニメーター:久壽米木信弥/鈴木勘太/前田清明
副監督:安藤 良
設定考証:白土晴一
SF考証:高島雄哉
メカニカルコーディネーター:関西リョウジ
設定協力:HISADAKE
プロップデザイン:絵を描くPETER/えすてぃお
コンセプトアート:林絢雯
テクニカルディレクター:宮原洋平
美術デザイン:岡田有章/森岡賢一/金平和茂
玉盛順一朗/上津康義
美術監督:佐藤 歩
色彩設計:菊地和子
3DCGディレクター:宮風慎一
モニターグラフィックス:関香織
撮影監督:小寺翔太
編集:重村建吾
音響監督:明田川仁
音楽:大間々昂
製作:バンダイナムコフィルムワークス/創通/MBS
主題歌 OP:「祝福」YOASOBI
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