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男の夢を実現した「東京ハーレム」。開発の経緯から女の子のモデリングの話まで,スタッフにインタビューしてみた
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印刷2016/02/17 00:00

インタビュー

男の夢を実現した「東京ハーレム」。開発の経緯から女の子のモデリングの話まで,スタッフにインタビューしてみた

1クールアニメのように山場を考えたストーリー展開


4Gamer:
 23人の女の子を中心に衣装をどんどん増やし,またストーリーも展開していくということですが,24人め以降の女の子は登場しないのでしょうか。

画像集 No.009のサムネイル画像 / 男の夢を実現した「東京ハーレム」。開発の経緯から女の子のモデリングの話まで,スタッフにインタビューしてみた
平岡氏:
 登場する可能性はあります。ですが,まずはいまの23人を出してからですね。

倉田氏:
 23人を中心としたストーリーをアニメでいう1クール内で収める,というのが一番分かりやすいかもしれませんね。

森田氏:
 東京23区制圧編,みたいな感じですね。その後は,ある意味,プレイヤーさん次第となるかもしれません。

4Gamer:
 と,言いますと?

森田氏:
 メインストーリーがなんとなくずっと続いていくよりも,山場に向けてキャラクターが集まり,お話を盛り上げていく。そこまでやってお客さんが認めてくれたら,そこから先はそのとき考えればいいかな,と。

4Gamer:
 なるほど。ひとつのエピソードをしっかりと描ききってから,その次を考えるわけですか。実はストーリードリブンな作品なんですね。

森田氏:
 そう言えるかもしれませんね。いまソーシャル系ゲームは,出てはすぐに消えていくという厳しい状況じゃないですか。僕らもそれで苦労してきた面もあります。それなら出し惜しみをしてもしょうがない,全力でお客さんが飽きないように展開していこうと。

4Gamer:
 先ほどアニメで例えていましたが,ストーリーは定期的に,例えば1,2か月に1話くらいのペースで追加されていくのでしょうか。

倉田氏:
 ペースはT-MEDIAさんと相談させていただきながらになると思いますが,大体そのようなイメージです。オープン直後は下北沢攻略の前編までしかプレイできませんが,もうしばらくしたら後編を実装する予定です。お客さんのプレイも早いので,タイミングを見ながらの導入になると思います。

4Gamer:
 分かりました。ところで,本作の有料要素にはどんなものがあるのでしょうか。プレテストでは,どれが有料なのかは分かりませんでしたが。

平岡氏:
 いわゆる衣装,ドレスコードをガチャで出していただくのがメインになると思います。ガチャには,有料コインで回せるもののほかに,キャンペーンや特典で手に入れたチケットで回すものと,ゲーム内で得られるコインで回せるものの3タイプがあり,基本的には同じ衣装が排出されます。ガチャ以外にも,ゲーム内外のイベントやCDの付録など,衣装を手に入れる方法はいくつかご用意しています。

4Gamer:
 プレテストを遊んだ感覚ですと,ゲーム攻略という面では最上級のSR衣装以外の選択はないように思えました。最終的にはSR衣装一辺倒になってしまうのではと思うのですが,衣装とは別にアバター要素を追加する予定はありますか。

倉田氏:
 もともと,そういった意見があるだろうと思っていたので,“手に入れた衣装で使えるスキルは,ほかの衣装に着替えても使える”ように調整しています。SR衣装を育ててスキルを開放すれば,ほかの衣装でも攻略はできると思います。

4Gamer:
 なるほど,衣装を着替えるとそのスキルが使えるではなかったんですね。

倉田氏:
 はい。衣装とスキルを紐付けてしまうと,強いスキルを持つ衣装しか使われなくなってしまいますから。俺はバスタオルをずっと着させていたいのに! という人もいるので,そういうこだわりは出せるようにはしたいと思ってます。

4Gamer:
 分かりました(笑)。ほかに有料要素はあるのでしょうか。

平岡氏:
 派遣からすぐ戻ってこられるアイテム「オカエリーナ」や,シャワーをすぐに終わらせるアイテム「もこもこ石鹸」を安価で提供させていただきます。

4Gamer:
 シャワーというと,シャワールームのカーテンを任意で変更できましたが,その柄が有料ということは?

平岡氏:
 カーテンによって,シャワーの時間が短くなるといった特別効果はとくにありません。有料アイテムではなく,イベントやキャンペーンなどで手に入れられるようにしたいと考えています。最初はベージュのカーテンだけですが,いずれプレオープンで使用できたピンクやブルーの透けるカーテンも出していきますので,もうちょっとお待ちください。

画像集 No.018のサムネイル画像 / 男の夢を実現した「東京ハーレム」。開発の経緯から女の子のモデリングの話まで,スタッフにインタビューしてみた

4Gamer:
 透ける……微妙に半透明なカーテンがありましたね。縞模様が良い仕事をしていましたけど。

画像集 No.010のサムネイル画像 / 男の夢を実現した「東京ハーレム」。開発の経緯から女の子のモデリングの話まで,スタッフにインタビューしてみた
倉田氏:
 ええ(笑)。実は当初,シャワーを選ぶと女の子が服を全部脱いでから,カーテンが下りるという演出だったんですよ。このとき,後ろ姿ではありますが,キャラクターの全身が見えていたんです。そしたら,平岡さんから「お尻が直接見えるのはダメです!」と初めてレーティングでダメ出しをされました。

4Gamer:
 さすがに裸体はアウトでしょう(笑)。

倉田氏:
 唯一のレーティング的なダメ出しだったという記憶がありますね。

4Gamer:
 そういえば,シャワーや遠征に行っている女の子達が,書き割りの看板になっている表現が面白かったです。最初見たとき,思わず吹き出しました。

画像集 No.019のサムネイル画像 / 男の夢を実現した「東京ハーレム」。開発の経緯から女の子のモデリングの話まで,スタッフにインタビューしてみた

森田氏:
 普通のカードゲームなら,カードの横にシャワー中ってマークを付ければいいのですが,今回はホーム画面に3Dのキャラクターがいるので,ここをどうするかネタにしてほしいと無茶ぶりが来まして。僕がレタッチしてあのイメージを作ったら,思いのほか現場にウケて……。

ゆーげん氏:
 あれ,いいですよね。良い意味でギャグっぽいというか。

4Gamer:
 しかも,それぞれセリフが違っていて意外に芸が細かい。

平岡氏:
 看板にしてTSUTAYAに置きたいですよ。

4Gamer:
 あの3Dモデルがそのまま使えそうですね(笑)。

倉田氏:
 あの看板の誕生は,僕の中では非常に大きな出来事でした。というのも,本作は3Dキャラクターがメインのゲームなので,3Dキャラクターの止め絵でキャラクターをどうアピールするか悩んでいたんですよ。そこに看板に吹き出しという表現が生まれたことで,今後の目処が立ちましたね。

4Gamer:
 もうひとつプレテストで気になったのですが,本作はほかのプレイヤーとの協力や対戦といったコンテンツが薄い印象がありました。それらの拡充の予定はありますか。

倉田氏:
 今のところはバトルの協力でキャラクターを借りるだけですね。基本的にプレイヤー同士を争わせるといった案はありません。

平岡氏:
 T-MEDIAとしては,そういうコンテンツを作れないかというオーダーは出しています。ほかのハーレムマスターと戦うハーレム戦争という題材なので,自分のハーレムと相手のハーレムを,何かしらの形で戦わせたらなと。

森田氏:
 イベントという形で展開していけたらとは思ってますが,まだ構想の段階ですね。

4Gamer:
 女の子同士が殴り合うのも何ですし,例えばイチャイチャで競い合うようなものが実現できると面白そうですね。

森田氏:
 どちらがよりイチャイチャを稼げるか,みたいなPvPになれば,愛がこもっていていいですね(笑)。ほかのゲームではできない面白さが表現できるかもしれません。

4Gamer:
 そう言えば,初めてイチャイチャモードを触ったときに,なんでカメラアングルが4つもあるのかと思いましたよ。

画像集 No.020のサムネイル画像 / 男の夢を実現した「東京ハーレム」。開発の経緯から女の子のモデリングの話まで,スタッフにインタビューしてみた

森田氏:
 すごくプレイしづらいけど,見た目はこっちのほうが俺は好きだ,みたいな選び方ができるようにしているんですよ。

4Gamer:
 クリアするだけなら全身が映って画面が固定されたアングル1択なのですが……ロマンを求めるとほかのカメラも捨てがたいですね。

倉田氏:
 あれは最後の最後まで,弊社の名越自らカメラを調整して決めた,こだわりの角度なんですよ。「これでいこう!」というカメラ角度がなかなか決まらなかったようで……。

4Gamer:
 社長自らですか?

倉田氏:
 はい。この角度だと見えそうで見えない! この角度だと見えなさすぎだ! と延々と弄っていましたね。

一同(笑)

ゆーげん氏:
 実は,先ほど“2つの衣装をデザインした”という話をしましたが,下着姿を含めると3つなんですよ。普通の衣装を着ていると下着は見えませんが,デザインもモデルもちゃんと作ってあります。

平岡氏:
 丸見えでは趣がないので,見えそうで見えないラインを狙ってください! とこちらからオーダーしました。

4Gamer:
 シャワーといい,下着モデルやカメラの角度といい,レーティングの問題じゃなくて,フェチ的な話なんですね……。

森田氏:
 フェチというより,ロマンやワビサビでしょう。

平岡氏:
 そういったところも,プレイヤーさんに伝えていきたいと考えています。


コミカライズも決定。ファンと共に世界を作り上げていく「東京ハーレム」


4Gamer:
 では,今後のロードマップや,コラボ,メディア展開についても教えてください。

平岡氏:
 先日,エイベックスさんから主題歌CDが発売されましたが,CDの購入特典として,ジャケットに描かれている女の子達の衣装のダウンロードコードが封入されています。

4Gamer:
 そのダウンロードコードで手に入るキャラはランダムですか。

平岡氏:
 いえ,1人だけですが,選ぶことができます。ランダムですと,その子の衣装が入手できるまで買いつづけるなんてことになりかねないので,きちんと女の子を選べるところに落ち着きました。

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4Gamer:
 ちょっと安心しました(笑)。欲しい人は6枚買っちゃいそうではありますけど。

平岡氏:
 確かに,6枚買ってもらえれば全員分揃いますが,お客さんがこの6人のうち好きになるのは,1人か2人だと思うんですよ。
 またCDだけでなく,TSUTAYAのダウンロードサービス「ミュージコ」で配信も行われていて,そちらではスマホ用の壁紙が特典に付いてきます。2月28日にはメインキャラ5人の声優さんを招いてオフラインイベントを開催しますし,もっともっと盛り上げていきますよ(関連記事)。

倉田氏:
 そのほかに,白泉社さんの「ヤングアニマル嵐」で,コミカライズを予定しています。

4Gamer:
 もうコミカライズまで決まっているんですか。連載スタートはいつごろですか。

平岡氏:
 第0話が3月売り号に掲載される予定で,5月売り号から本連載がスタートとなります。

4Gamer:
 もうすぐですね。ちなみにストーリーはゲームに沿った内容に?

平岡氏:
 大まかなストーリーラインはそうですね。ここから漫画としてどうキャラクターが掘り下げられて展開していくのかは,僕らも今から楽しみです。
 エンドカードも単純に立ち絵を描いてもらうだけでは面白くないので,作家さんにシナリオを渡して,そこから連想されるイラストをお願いしているんです。

4Gamer:
 キャラクターの意外な一面が見られたりするのかもしれませんね。気になるのは,主人公像というか,ゲーム中では主人公=プレイヤーで,どうしてもキャラクターの影は薄くなりますよね。秋葉原編で幼馴染みの神田美緒が登場して,ようやく浮かび上がってきたという感じでしたけど。

倉田氏:
 主人公のキャラクター像として,語らせるのがいいのか,無言のままでいくのが良いのかは,社内でも何度か話し合いました。それこそ,サクラ大戦であれば,プレイヤーとなる大神が物語を動かせていたんですけど,ああいう風に人気が出るのも珍しい例なので,参考にするのはちょっと難しいんですよ。

4Gamer:
 サクラ大戦の大神の話で思い出しましたが,女の子達とのトークでは,例え結果が変わらないとしても選択肢があっても良かったのではと思うんですよ。そういう,遊びの部分の導入予定はありますか?

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森田氏:
 システム的には選択肢を入れられるように設計しているので,女の子達ともうちょっと深い会話をするようになったら,そういう楽しみも出てくるかもしれません。

倉田氏:
 最初のころはトークも1対1ですが,トークが開放されていくと2人や3人との掛け合いが見られるようなったり,チーム全体としてのまとまりや確執も描かれるようになったりします。

4Gamer:
 確執,があるんですか?

森田氏:
 あるのかなぁ,まだ明かせないですね(笑)。神田さんばっかり贔屓されてない? なんてギスギスがあるかもしれませんよ?

4Gamer:
 あー,なんか生々しい……。

平岡氏:
 ちなみに初期構想のなかには「機嫌」という,「ときめきメモリアル」の爆弾みたいな要素もありました。

4Gamer:
 そ,それは……。

森田氏:
 ずっとカーストの上に配置しておくと,だんだん図に乗ってくる……みたいな。

平岡氏:
 その結果,全員の爆弾が破裂して女の子との関係がダメになるのは怖すぎるので,女の子の衣装を着せ替えて楽しむ,愛でるというところをキーワードにして,ネガティブな方向の要素はいったんはシュリンクしました。

4Gamer:
 爆発したあとの女の子の対応が地味にくるんですよねぇ……。

倉田氏:
 一応,現状でも隠しパラメータで「機嫌」というものはあります。イチャイチャタイムするのにハートを溜める必要があるんですが,その溜まるスピードに影響してます。

4Gamer:
 なるほど。ただ,女の子達の確執は怖いので,今後もなるべく入らないことを祈ります。
 ところで以前,Tカードとの連動も発表されていましたが,そちらについてはいかがですか。

平岡氏:
 Tカードとの連携は,まだ構想段階ですね。個人的には,TSUTAYAに行ってTカードを使うと,ゲーム内でTSUTAYAの制服がもらえる,なんてことができたら面白いなと考えています。

倉田氏:
 我々としては,東京ハーレム専用というか,あの絵柄のTカードが欲しいです。

平岡氏:
 カードといえば,オリジナルの「黄金のシャワーカーテン」がもらえたり,抽選でオリジナルのウェブマネーカードがもらえる,ウェブマネーさんとのキャンペーンを実施しました()。先ほどのCDやイベントもそうですが,いろいろな手法で衣装やカーテンが入手できるようにしたいなと思います。

※キャンペーンは2月15日で終了

4Gamer:
 分かりました。では,今後のアップデート予定などはいかがでしょうか。

平岡氏:
 しばらくの間は,定期的に新しいシナリオとキャラクターを導入して,楽しんでもらえるようにスケジュールを調整しています。キャラクター紹介に載っている女の子達が全員揃うのは先の話になってしまいますが,彼女達の登場を楽しみにお待ちください。その先に投入するレイドイベントで,プレイを楽しみながら,さらなる世界の広がりを感じてもらえればと思います。レイドの詳細については,まだ詰めている段階なので,決まり次第お知らせします。

4Gamer:
 分かりました。ちなみに,新シナリオとキャラクターは,同時期に実装されるのでしょうか。

平岡氏:
 同じ時期に導入したいと思っています。お待たせしすぎるとゲームに対する熱量が下がるので,僕としては毎週入れたいくらいなんですが,現実的には2,3週間に1回という割合のアップデートになると思います。あとはシステム部分の改修や調整ですね。そのあたりを定期的に改善していく予定です。

4Gamer:
 先ほどお話ししていたオフラインイベントのようなものは,定期的に実施されますか?

平岡氏:
 確実にやりますとは言えませんが,ゲームとは別のところで楽しんでいただいたり,展開を広げるキャンペーンはやりたいと思っています。例えばですが,TSUTAYAの店頭を使って何かできたらいいですね。

4Gamer:
 キャラの看板も店頭にあれば,いいアピールになりそうですね(笑)。では最後に,プレイヤーに向けてコメントをお願いします。

倉田氏:
 キャラクターの魅力をいかに出せるかを考え抜いて,ここまでやってきました。1人でも多くお気に入りの女の子を見つけて,イチャイチャしまくっていただければと思います。

森田氏:
 東京ハーレムは,僕の夢,男の夢,そして皆さんの夢がぎっしり詰まったゲームです。TSUTAYA オンラインゲームの中では,かなり突出した雰囲気を醸し出しているのではないかと思いますが,決して色物ではありません。キャラクターも1人1人丁寧に描いて,それをどんどん膨らませていこうと思っていますので,末永くお付き合いください。

ゆーげん氏:
 キャラクターもストーリーも,そしてバトルも幅の広いゲームだと思います。ぜひ遊んでみてください。

平岡氏:
 東京ハーレムという,かなり尖ったタイトルをTSUTAYAオンラインゲームでリリースすることになりました。かなりの数のキャラクターがいるので,お気に入りのキャラを見つけて,愛でたり慈しんだりしていただければと思います。

4Gamer:
 本日はありがとうございました。

「東京ハーレム」公式サイト

 
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    TSUTAYA オンラインゲーム

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