テストレポート
縦持ちの横スクロールは意外にアリ! スマホ向けアクションRPG「追憶の青」のインプレッションをお届け
また,イメージイラストを「ファイナルファンタジー」シリーズの天野喜孝氏,サウンドを「FINAL FANTASY TACTICS」「伝説のオウガバトル」の岩田匡治氏,シナリオを「テイルズ オブ」シリーズの田中 豪氏が担当するなど,非常に豪華な顔ぶれにも注目したい。
そんな本作では本日より事前登録の受付がスタートした。これに合せて,本稿では第1回クローズドβテストの簡単なインプレッションをお届けする。アクションゲームやRPGが好きな人はさっそくチェックしてみてほしい。
「追憶の青」公式サイト
ジャンプを取り入れた骨太アクション
基本操作は,スワイプで移動,タップで攻撃,フリックでステップというシンプルな形式。昨今のスマホ向けアクションゲームを遊んでいる人であれば,すんなり入っていける作りとなっている。
またこれらに加えて,上フリックによる「ジャンプ」が行えるほか,ジャンプ中にタップやフリックをすることで,空中で攻撃が行えたり,ダウン中の敵に大ダメージを与える特殊技「兜割り」を発動したりできる。
この手のゲームには珍しいジャンプが取り入れられているため,選択肢が多く少し複雑な操作性になっているが,その分,やりごたえも感じられる設計だ。
本作はシンプルな操作で爽快感を得られるだけでなく,プレイヤーのテクニックが必要となる要素も含まれている。チュートリアルを兼ねている序盤であれば,(極端に言ってしまえば)ただ画面をタップしているだけでもすんなりクリアできるのだが,先に進んでいくにつれ,しっかりと敵の動きを見極めなければ勝てなくなってくる。
本作では敵の攻撃範囲が表示されるのだが,攻撃発動までの時間はあまり長くなく,即座に反応して攻撃を避けることは意外と難しい。ただ,何度も戦っているうちに,どんな攻撃なのか,どこまで届くのかなど,敵の攻撃の特徴が分かってくる。そして,それらを踏まえた立ち回りができれば,クエストクリアが見えてくるはずだ。
スキルをつなげて敵を一網打尽にせよ
続いては,バトルのカギを握るスキルを紹介しよう。スキルは,画面左下のスキルアイコンをタップすれば発動できるのだが,それぞれを連続して発動することでコンボとなり,より効率的にダメージを与えられるのだ。
ただ,今回のバージョンではスキル(1)〜(3)が固定のものとなっていたので,スキルを付け替えたり,強化できたりすると,戦いや育成がより楽しくなりそうな気がした。
キャラクターの職業は,ナイト,ファイター,マジシャン,プリーストの4種類。主人公のフリオはナイトで,遠距離攻撃や対空攻撃,コンボ数の増加が見込める連続攻撃など,使いやすいスキルを多く持っている。火力も申し分ないため,前衛でガンガン戦わせたいキャラクターだ。
シングルプレイでは,3人1組のパーティでバトルを楽しめる。フィールドに出られるのは1人で,ほかのパーティメンバーのアイコンをタップすると,そのキャラクターに切り替えられるという形式だ |
本作は最大3人のプレイヤーによるマルチプレイにも対応している。今回はマルチプレイを試せなかったのだが,間違いなく面白いコンテンツになるはずだ |
キャラガチャやサポートキャラクターで戦力強化
ホーム画面からジャンプできるマチルダ酒場では,ガチャを回して新たな仲間を迎え入れたり,装備を入手したりできる。なお,装備はクエストの報酬で手に入ることもある。
ストーリーを進めていくことでどんどん新しい仲間が増えていくため,今回プレイした序盤であればガチャを回さなくともスムーズに進められた。もちろん,ガチャで高レアリティなキャラクターを仲間にできれば,よりスムーズに進められるのだが,最初のうちはガチャを回さなくとも遊べるバランスになっている。
キャラクターの育成は,クエストクリア時に得られる経験値でレベルを上げられるほか,育成素材を使って,HP,MP,攻撃力,防御力といった各種ステータスを個別に強化することも可能。ステータスアップの項目はツリー式になっているため,ある程度自分の好みに合わせた育成ができるのは嬉しいところだ。
クエスト前には,ほかのプレイヤーキャラを助っ人として借りられる。クエスト中は自分のキャラクターと助っ人キャラクターの2人が表示される(入れ替える形式ではない)ため,強力な助っ人を見つけておくことで,クエストクリアがグッと近付くだろう。
スマホ向け横スクロールアクションRPG
縦持ちは意外にアリ!
昨今のスマホ向け横スクロールアクションといえば,端末を横向きにしてプレイするものが多い印象だが,本作は横スクロールアクションなのに縦持ちという点が興味深い。
縦持ちのメリットと言えば,なんといっても片手操作で完結できる点だ。電車でつり革を掴んでいるときや,バッグで片手が埋まっているときなど,ちょっとしたスキマ時間に片手で遊べるのは嬉しい。
「縦画面だとキャラクターが密集しすぎて,窮屈に感じるかも?」という不安はあったのだが,非常にすっきりしたUIで,ピンチイン/アウトで画面を縮小/拡大できるため,そうしたストレスを感じることはなかった。
ジャンプの際にちょっと詰まる感じがするなど,手触りの面で改善の余地はありそうだが,シングルプレイのみを遊んでみての感想としては,十分な完成度であると感じた。また,肝心のマルチプレイが体験できなかったことは悔やまれるが,本日より第2回CBTが開始されたので,さっそく遊んでみたいと思う。
さて,そんな本作だが,冒頭でも紹介したように本日より事前登録の受付も開始されている。メールアドレスなどを登録しておくと,登録者数に応じて,有料アイテム「ダイヤ」や序盤で役立つ装備品などが本作の配信時に贈られるので,興味のある人はさっそく登録しておこう。
「追憶の青」公式サイト
(C)Wright Flyer Studios,inc.
(C)Wright Flyer Studios,inc.