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「THE KING OF FIGHTERS XIV」ストーリーの鍵を握るのは中国チームの「シュンエイ」。石澤英敏氏も登場したプレス発表会の模様をレポート
2010年に前作「THE KING OF FIGHTERS XIII」がアーケードで登場して以来,6年ぶりのシリーズ最新作となる本作。発表会では,本作の発売日が2016年8月25日であると発表されたほか,新ムービー(関連記事)の公開や,開発陣によるトークセッションなどが行われた。本稿ではそのトークセッションの模様と,開発の小田泰之氏,石澤英敏氏のコメントをお届けしよう。
発表会の冒頭で,SNKプレイモアの代表取締役・外山公一氏は,コーポレートロゴとコーポレートメッセージを本日変更することを明らかにした。新しいコーポレートロゴは,同社の前身である旧SNKと同一のもの。これは今一度原点に立ち返ってゲームを提供し続けるという,同社の意思の表れだという。コーポレートメッセージの「The Future Is Now」は,世界中の人々に魅力溢れる新たなゲームを創造していくという普遍的な意味が込められているとのことだ。
SNKプレイモアの代表取締役・外山公一氏 |
トークセッションには,アテナ役の声優・池澤春菜さんと,大の「KOF」好き声優として有名な市来光弘さんがMCとして登場。本作のプロデューサー小田泰之氏と,ゲームデザイナーの渡邉勇仁氏が彼らの疑問に答える形式で,セッションは展開された。
まずは「KOF」お馴染みの招待状の画面が登場し,今回の「KOF」は,謎の人物「アントノフ」からの招待状で物語がスタートすると小田氏は語った。そのアントノフがボスとして登場するが,さらにラスボスとして,別の新キャラクターが用意されているという。
キャラクターセレクト画面 |
また,今回のストーリーはこれまでの「オロチ編」「ネスツ編」「アッシュ編」とはまったく異なるシナリオが展開されるとのことで,タンフールー率いる中国チームの「シュンエイ」がそのカギを握っているという。アッシュ編のアッシュ・クリムゾンのように,彼を中心に物語が展開されるようだ。そのほか,やはり全員が新キャラクターの「異世界チーム」は,名作格闘ゲーム「サムライスピリッツ」からナコルル,パチスロ「ドラゴンギャル」からムイムイ,パチスロ「スカイラブ」からラブ・ハートと,別の作品からのゲスト出演者で構成されたチームとのことだ。
中国チームの「シュンエイ」 |
続いて,システム面の新要素が明らかにされた。まずひとつ目が,初心者でも楽しめる新機能「RUSH」だ。これはボタンを連打するだけで連続技を繰り出せ,上級者気分が味わえるというもの。「KOFマキシマムインパクト」にあったスタイリッシュアートに似ているが,さらに入力が簡単になっているという。
オンラインの新要素としては,トレーニングで上級者から技術指南をうけられるモードが導入される。指南を受けたい人と,初心者を指導したい人のニーズに応え,どちらからも喜ばれるシステムを目指すとのことだ。なお,オンラインの部屋は最大12人まで参加が可能とのこと。
さらにオンライン対戦時には,「ガヤSE機能」が採用される。これは他人の対戦を観戦する際に,文字や音声で応援などが可能になる機能で,ニコニコ生放送のコメントなどをイメージすると分かりやすいだろう。
初回特典として,「CLASSIC KYO」コスチュームが配信されることも明らかにされた。対象となるのはパッケージ版とダウンロー版両方で,KOFオロチ編(KOF ’94〜KOF ’98)の「草薙 京」のコスチュームが使用可能になる。さらに,本作のキャラクター設定資料や美術設定などを収録した「KOF XIV PREMIUM ART BOOK」が付属するが,こちらはパッケージ版のみとなるので注意しよう。
グラビアアイドルによるコスプレ衣装も披露された |
そのほか,本作対応のアーケードスティック(2016年8月25日発売予定/予価:1万6800円)の発売や,正式発表記念セール,スマホ向けタイトル「THE KING OF FIGHTERS ’98 ULTIMATE MATCH Online」とのコラボなど,さまざまな企画が用意されているという本作。8月25日の発売まで待ちきれないという人に向けて,最後に小田泰之氏と,リードゲームデザイナー石澤英敏氏のコメントを掲載する。NEO_Gこと石澤氏は,カプコンで「ストリートファイターIII」など数々の格闘ゲームを手がけてきた著名なクリエイターなので、その発言に注目したい
4Gamer:
SNKに移られて,本作では何を担当されているのでしょうか。
石澤英敏氏(以下,石澤氏):
僕が担当しているのは調整部分で,ゲームデザイナーの渡邉に「こういう風にしたら面白いよ」というネタ出しをして,彼が仕上げるという感じです。
そのほかでは新キャラクターの調整ですね。格闘ゲームとして楽しめる要素を僕が提案して,KOF風味に彼がアレンジするという形式でやっています。
4Gamer:
NEO_Gさんとして,これからも格闘ゲームはどんどん手がける予定ですか。
石澤氏:
今回はたまたま「KOFXIV」でしたが,アクションゲームとかもやってみたいと思っているんですよ。
4Gamer:
「メタルスラッグ」とか,「フライングパワーディスク」(データイースト製作のNEO・GEOタイトル)とかですか。「フライングパワーディスク」はSNKさんではないですが。
石澤氏:
あ、そうですね(笑)。もともとアダ名のNEO_GはNEO・GEOからきているので。まさかSNKさんのタイトルを手がけるとは思っていませんでしたが,新生「SNK」を復活させるつもりでこれからもどんどんやるつもりです。
4Gamer:
小田さんから,石澤さんにはどういったことをお願いしているのでしょうか。
小田泰之氏(以下,小田氏):
石澤さんには2月から参加してもらっているのですが,調整フェイズの最後の味付け部分をお願いしています。
4Gamer:
いよいよ発売日が決まった「KOFXIV」ですが,発売を待っている読者にメッセージをお願いします。
小田氏:
今回久しぶりのSNKブランドから発売のゲームとなるので,サービス精神を第一で考えています。これからどんどん面白くなるように仕上げていきます。
4Gamer:
当然,「XV」「XVI」も出るんですよね?
小田氏:
それはまだ分かりませんけど(笑)。ただ,僕らは出す気満々ですから。
4Gamer:
「月下の剣士」とか「餓狼伝説」などはどうでしょう?
小田氏:
それはもうどんどん出したいです(笑)。ほかのタイトルにも注目していてください。
左から第1スタジオの小倉栄一氏,小田泰之氏,渡邉勇仁氏,石澤英敏氏 |
「THE KING OF FIGHTERS XIV」公式サイト
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THE KING OF FIGHTERS XIV
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