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スマホならではのMMOJRPGを目指す「アルケミアストーリー」。LINDBERGが歌うテーマソングや,VR対応が明かされたメディア発表会をレポート
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「アルケミアストーリー」公式サイト
スマホで遊べるMMOではなく
“スマホならではのMMO”を目指して
今回の会場は,東京・池袋のサンシャインシティ ワールドインポートマートビルにある,「コニカミノルタプラネタリウム“満天”in Sunshine City」だ。発表会では天上の星々を投影するための360°ディスプレイを用いた,ユニークな内容で進められた。
最初は本作のプロデューサーである橋本和明氏から,「アルケミアストーリー」の簡単なゲーム紹介が行われた。
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4年もの期間をかけて制作されてきた本作は,スマホで遊べるMMOではなく,“スマホならではのMMO”を目指した,スマホ向けのMMOJRPGとなる。本格的なMMORPGではいろいろと重いゲームになってしまうことから,本作ではMMORPGの難しいイメージを払拭するべく,初心者でも簡単に遊べることをテーマにしているという。
戦闘はスキルを選んで戦うコマンドバトルとなり,画面をタップするだけで手軽に戦える内容だ。オートバトルも搭載しているため,複雑な操作をせずとも済む。MMORPGでは普遍的なリアルタイム制,あるいはインタラクティブ性のあるバトルシステムを採用していないのは,操作性を高めすぎないための判断だという。
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ゲームでは,ほかのプレイヤーと出会わずに遊べる「ソロモード」が搭載されている反面,オンラインプレイを推奨する仕組みとしての「ギルド」も存在する。ただし,ギルドといえども親密感が求められるクローズドなコミュニティではなく,“LINE グループのようなゆるいつながり”に留まっているとのこと。
また,ゲームスタート時や久々の復帰時にゲームの進行で困らせないようにするための「ナビ」機能も搭載している。このナビ機能を利用すれば,ボタンを押すだけでクエストなどの目的地にオートランで向かうことが可能だ。
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グラフィックスに関しては,ハイスペック端末でなくとも動作するようなレギュレーションを想定しているという。それでいてキャラクターや背景の細部は綿密に描き込む,“(手書きの)根性テクスチャ”なる開発チームの働きにより,ビジュアルの見栄えはグンと向上しているらしい。
プレイヤーキャラクターのカスタマイズも豊富で,身長・体重・鼻の位置・眉の位置などを細かく設定できる。スマホゲームでは用意されたアセットから選ぶ形式が多いので,これは他作品との大きな差別化になるだろう。橋本氏も「スマホゲームの中では,しばらくトップクラスのカスタマイズ性として挙げられると思います」と,その自信を語っていた。
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ストーリーのキャッチコピーは“僕らと世界の生きる意味”。作中では魔物が存在する世界の中で,人間とはなんなのか,生きるとはなんなのか,これらの問いをロードムービー風に展開しながら,その真意に迫っていくという。
また,橋本氏が大きな特徴して述べていたのが,「必ずハッピーエンドになる」「モブがほとんどいない」の2点だ。ストーリーでは展開に右往左往はあれども,最後は必ずハッピーな結末を迎えるという。
後者については,ゲームの登場人物には大体名前が設定されており,その他大勢に括るような,いわゆるモブキャラクターがほとんどいないということらしい。加えて,フィールドではほかのプレイヤーのキャラクターがNPCとして出現する仕組みを搭載するとのことだ。
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ゲーム内では,プレイヤーのパートナーキャラクターとなる「YOME」を作成できる。YOMEは冒険の同行者であり,合成などのサポートをしてくれるほか,レベルアップなどのガイドを行ってくれたり,戦闘では一緒に戦ってくれたり,簡単な会話もしてくれたりと,プレイヤーの絶対的な味方として自分好みに作り上げられるという。
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次はタイアップアーティストおよび楽曲提供に関する新情報として,本作でLINDBERGが歌う新曲「パレード」を使用することが明かされた。本楽曲は後ほど公開予定のPVをはじめ,ゲーム内の各所で使われる予定だ。
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さらに,本作が「VR」と「アナグリフ」に対応するとのこと。VRはゲーム全編ではなく,プレイヤーにちょっとした“遊び”を提供するためのものとして,アナグリフは映画館や大型アトラクションのように赤青めがねを着けることで,ゲーム画面を立体視で楽しめるものとして実装される。
そのほか,外付けのコントローラやキーボードなどへの一部対応も進めているとしていた。
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自分の担当キャラは,この場で知った
続いて新規の登場人物および担当声優として,プレイヤーのライバル的存在である「マナ」役に堀江由衣さん,人間になりたい魔物「紳士オーク」役に矢尾一樹さん,武器錬成でお世話になる鍛冶職人「スミナ」役に石上静香さんが起用されることが明かされた。また,会場ではこれらのゲストからの挨拶も行われることに。
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最初に登壇したのはLINDBERGのドラム担当,小柳“cherry”昌法さんだ。LINDBERGでは元々,男性陣がそれぞれ新曲を作っていたらしいが,「アルケミアストーリー」の楽曲提供の話が届き,ゲームの壮大さに惹かれたことから,小柳さんは制作時はハードな曲調であった新曲を,ファンタジックな曲調にアレンジし直したという。アレンジのインスピレーションは,小柳さんが通っている美容室で流れていたBGMがきっかけであったとか。
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続いて,紳士オークを演じる矢尾一樹さんが姿を見せた。矢尾さんは今回,「木曜の朝10時は空いてますか」と依頼を受け,今朝この会場に来て,橋本氏のゲーム紹介を通じて,自身が演じるキャラクターを初めて知ったのだとか。物語のキーマンの1人としてゲームを盛り立てたいとしつつ,小柳さんに対抗してか,「これからは矢尾“オーク”一樹として頑張ります」とコメントし,会場を沸かせていた。
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スミナを演じる石上静香さんからも,まさかの「私も今日(どんなキャラクターを演じるのか)知りました」の発言が。石上さんは会場でスミナを見て,「姉御肌のお姉さんという印象を受けたので,地声よりももっと低い声色で,勝気な演技をしてみたいと思います」と,今後の収録への意気込みを語ってくれた。
余談だが,石上さんが「今日知りました発言」をしたタイミングで,筆者の隣の関係者席にいた小柳さんと矢尾さんが,「皆さん,そうなんですね」(小柳さん),「ええ,そうなんですよ」(矢尾さん)と小声で会話していたのを耳にしてしまった。本当に,ただのリップサービスではなかったようだ。
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さらに,BGMを担当するリンズビーチの岩崎誠司氏は,魔物や魔法という非現実的なテーマを表現するためのヒントを,現実世界で探したという。その結果,世界各国の音楽や伝統楽器を用いた楽曲に仕上げたとしていた。
同じくBGM担当の内山 栞氏は,自身が担当したタイトル画面の楽曲について,「タイトルで流れるBGMはプレイヤーが最も耳にする音楽なので,(ゲームの先へ)もっと進みたいと思われるような楽曲を目指しました」と語った。クラシカルかつ電子音のアクセントが効いたBGMになっているとのことだ。
また,ムービーおよびPVを担当するプリズムプラスの山口直純氏からは,発表会の最後に流された360°PVについて,「明るく楽しいミュージカル風を目指し,たくさんのキャラクターが歌って踊るムービーにしました」と述べられた。
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「アルケミアストーリー」は現在,正式リリースに向けた事前登録受付が,公式サイトにて実施されている。なお,4Gamerでは3月に行われたクローズドβテストのプレイレポートも掲載しているので,(CBT時点の)ゲーム内容について知りたい人はこちらも目をとおしてほしい。
「アルケミアストーリー」公式サイト
- 関連タイトル:
アルケミアストーリー
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(C) Asobimo,Inc
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