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本日発売「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」の情報まとめ。今日から冒険に出る人も,PS4版と3DS版で迷っている人も必読
シングルプレイのナンバリングタイトルとしては,2009年の「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」以来,約8年ぶりのシリーズ最新作であり,PlayStation 4とニンテンドー3DS向けに同時リリースされることからも注目を集めている。この夏を本作に費やすつもりの人は多いだろう。
そこで本稿では,これまでに公開された本作の情報をまとめてみた。PS4版と3DS版の共通要素と独自要素に分けているので,どちらを買おうか決めかねている人も参考にしてもらえれば幸いだ。
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PS4版・3DS版の共通要素
■ストーリー・世界設定
■キャラクター
・主人公
・カミュ
・ベロニカ
・セーニャ
・シルビア
・マルティナ
・ロウ
・デルカダール王
・グレイグ
・ホメロス
■フィールド
・キャンプ
・ウマに乗れる
・モンスターにも乗れる
■バトル
・ゾーン
・れんけい
■成長・能力強化
・スキルパネル
・ふしぎな鍛冶
■寄り道要素
・ウマレース
■ふっかつのじゅもん
PS4版と3DS版の独自要素
■グラフィックス
■バトル
■寄り道要素
PS4版・3DS版の共通要素
ストーリー・世界設定
本作の舞台となる「ロトゼタシア」は,すべての命の根源と伝えられる「命の大樹」によって生み出された広大な世界だ。命の大樹は勇者と深い関係があり,勇者は大樹の魂と心を通わせることができるという。
そんなロトゼタシアにある「イシの村」で育った主人公は,16歳を迎えて成人の儀式に臨み,自分が勇者の生まれ変わりだと知ることになる。勇者の使命とは何かを探す旅へ出た主人公は,大国「デルカダール」にたどり着き,国王に自分が勇者であると告げるが,国王から返ってきたのは「勇者は悪魔の子である」という衝撃的な言葉だった。
追われる身になった主人公は,勇者にまつわる謎を解き明かすために,仲間とともに命を大樹を目指す……というのが,本作のプロローグだ。
キャラクター
これまでの情報で,主人公の仲間として紹介されているキャラクターは,「カミュ」「ベロニカ」「セーニャ」「シルビア」「マルティナ」「ロウ」の6人。使用できる武器や呪文はキャラクターごとに決まっているようだ。
仲間以外のキャラクターでは,デルカダール王に加えて,「双頭のワシ」と称されるデルカダールの英雄,「グレイグ」「ホメロス」の存在が明らかになっている。
主人公とその仲間
●主人公
ドラゴンクエストシリーズの主人公は,デフォルトの名前がついておらず,ゲーム中に話すことも少ない“プレイヤーの分身”であるのが伝統だが,本作でもそこは変わらないようだ。
ストーリー・世界設定の項目でも紹介したように,本作の主人公は勇者の生まれ変わり。左手の甲にある生まれつきのアザは,危機が迫ったときに光り輝き,不思議な力を呼び覚ますという。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
片手剣と両手剣を装備可能で,戦闘では攻撃の要になってくれるはず。もちろん勇者ならではの呪文や特技も使用可能だ。
剣神スキルの特技「つるぎのまい」(画像はPS4版) |
片手剣スキルの特技「ドラゴン斬り」(画像は3DS版) |
●カミュ
主人公が旅の途中で出会う盗賊。クールな外見に反して,義理堅く情に厚い性格のようで,一緒に旅を続けるうち,主人公の相棒的な存在になっていくという。
盗賊らしく器用さが高いキャラクターで,短剣,片手剣,ブーメランを装備可能。敵を一撃で倒したり,分身を作り出したりといったスキルで活躍してくれる。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
短剣スキルの特技「アサシンアタック」(画像はPS4版) |
呪文「ジバリーナ」(画像は3DS版) |
●ベロニカ
「ベギラゴン」「メラゾーマ」など,強力な攻撃呪文を使いこなす天才少女。子供扱いされるのを嫌がったり,大人や魔物相手にひるまなかったりと,なかなか勝ち気な性格のよう。
使用武器は,呪文の威力を高める両手杖と,一度に複数の敵を攻撃できるムチの2つだ。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
呪文「ベギラゴン」(画像はPS4版) |
ムチスキル「極竜打ち」(画像は3DS版) |
●セーニャ
回復呪文の使い手で,心優しくおっとりした性格だが少々頼りない……と,外見も含めてベロニカとは対照的なキャラクターだ。
戦闘ではスティックやヤリを武器に戦い,回復魔法だけでなく,「バギクロス」などの攻撃呪文も使える。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
呪文「ベホマラー」(画像はPS4版) |
呪文「バギクロス」(画像は3DS版) |
●シルビア
世界中の人々を自分の芸で笑顔にするのが夢という旅芸人で,主人公達のムードメーカー的存在。片手剣,短剣,ムチを装備可能で,呪文や特技は仲間達をサポートするものが中心になるようだ。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
ムチスキルの特技「愛のムチ」(画像はPS4版) |
おとめスキルの特技「ハッスルダンス」(画像は3DS版) |
●マルティナ
ある目的を果たすために旅をしている女武闘家。
戦闘ではヤリとツメによる攻撃に加えて得意の蹴り技を駆使し,頼れる攻撃役になってくれそう。さらには,持ち前の美貌で魔物を骨抜きにする特技も使いこなす。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
おいろけスキルの特技「セクシービーム」(画像はPS4版) |
ツメスキルの特技「ウィッチネイル」(画像は3DS版) |
●ロウ
マルティナと一緒に旅をする謎多き老人。高度な呪文を使うだけでなく,武術の腕前もかなりのもののようだ。両手杖とツメを装備でき,回復役と攻撃役の両方をこなせるという。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
ツメスキルの特技「ライガークラッシュ」(画像はPS4版) |
さとりスキルの特技「零の洗礼」 (画像は3DS版) |
デルカダール国の人物
●デルカダール王
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
「ロトゼタシアでもっとも聡明な王」として讃えられ,剣術の達人でもある。勇者についての知識も深いようなので,「勇者は悪魔の子」という言葉も,まったくの嘘ではないのだろうか?
●グレイグ
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
武勇に優れたデルカダールの将軍で,国の紋章になぞらえた「双頭のワシ」と称される英雄の1人。忠誠心が強く,王の命令には何を置いても従う。
●ホメロス
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
さまざまな戦術に通じたデルカダールの軍師で,グレイグとともに「双頭のワシ」として尊敬を集めている。戦場では強力な魔力も扱うようだ。
フィールド
広大なロトゼタシアの世界には,草原や砂漠,雪原など,さまざまなフィールドが広がり,そこに町やダンジョンが点在している。
これまでに公開された情報では,主人公の故郷である「イシの村」,大陸一の大国「デルカダール」,砂漠地帯にある騎士の国「サマディー王国」,火山の裾野に和風の建物が並ぶ「ホムラの里」,“仮面武闘会”の開催地として知られる「グロッタの町」といった場所の風景が紹介されている。
サマディー城下町 |
ホムラの里 |
イシの村 |
グロッタの町 |
ダンジョンはモンスターだけでなく,落とし穴のような仕掛けも待ち受ける,いつもどおりの手ごわいものになっているようだ。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
●キャンプ
これまでのシリーズ作品だと,冒険の休息地点は宿屋が定番だったが,本作ではフィールドにあるたき火の跡で「キャンプ」することができるようになった。体力の回復だけでなく,冒険の書を記録することもでき,旅の商人が訪れることもあるようだ。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
●ウマに乗れる
これまでのシリーズ作品でも町や村にウマがいて,話しかけると「ヒヒーン」などと返してくれていたが,本作ではついにウマに乗っての移動が可能になった。当然ながら歩きよりも速いので,長距離移動時には重宝しそうだ。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
●モンスターにも乗れる
なんと本作ではウマだけでなく,モンスターにも乗れる。切り立った崖をよじ登ったり,歩けない場所をひとっ飛びしたりといったことができるようなので,地形に行く手を阻まれたら,周辺のモンスターに乗って進めないか,試してみるといいだろう。
バトル
本作のバトルは,ドラゴンクエストシリーズ伝統のターン制・コマンド入力式だ。エンカウント方式や演出などはPS4版と3DS版で異なる部分がある(詳細は後述)が,「こうげき」「じゅもん」「どうぐ」といったコマンドを入力して戦う点は変わらない。
●ゾーン
本作でのバトルにおける新要素が「ゾーン」。敵の攻撃を受けるなどといったことをきっかけにゾーンへ入ると,集中力が高まり,戦闘力が一時的にアップする。ゾーンはすべての敵を倒すと終わるわけではなく,次のバトルに持ち越すこともできるようだ。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
●れんけい
ゾーンに入った仲間が複数いるときには,「れんけい」コマンドで強力な技を繰り出せる。どんな技が出せるかは,パーティメンバーの組み合わせと,ゾーンに入っている人数,それぞれのメンバーが覚えている呪文や特技によって変わるようだ。
成長・能力強化
これまでのシリーズ作品と同じように,本作でもモンスターを倒すことで経験値を溜めてレベルアップしたり,より良い装備を購入したり,ダンジョンで入手したりしてキャラクターを強化していくが,それだけでは終わらない。
●スキルパネル
キャラクターの個性に応じたスキルを習得していくシステムが「スキルパネル」。レベルアップなどで得た「スキルポイント」を消費してパネルを開放し,特技を習得したり,能力値をアップさせたりしていく。
習得できるスキルは習得済みパネルに隣接しているもので,どの方向に進めていくかはプレイヤー次第。とはいえ,スキルリセットでスキルポイントの振り直しができるようなので,あまり悩む必要はないだろう。
●ふしぎな鍛冶
キャンプで行える「ふしぎな鍛冶」では,自分の手で装備品を作り出したり,手持ちの装備品を強化したりできる。
レシピと素材を手に入れてふしぎな鍛冶に挑戦し,うまく仕上げて装備品を入手するというのが基本的な流れ。鍛冶の作業はミニゲーム的なものになっていて,画面上部の温度を確認しながら「たたく」「とくぎ」でゲージを伸ばし,成功ゾーンで止めるといい結果が出やすくなるとのことだ。
また,装備品作りに成功すると手に入る「うちなおしの宝珠」を使えば,手持ちの武器を強化することも可能だ。失敗しても装備品がなくなることはないので,積極的に挑戦するといいだろう。
寄り道要素
「スロット」「ポーカー」「ルーレット」が楽しめる「カジノ」や,世界中に散らばっている「ちいさなメダル」集め,困っている人の悩みを解決する「クエスト」といった,シリーズおなじみの寄り道要素は本作でも健在で,さらに新登場のものも用意されている。やり込むとメインのストーリーがなかなか進まないかも。
画像はPS4版 |
画像は3DS版 |
●ウマレース
とある国で挑戦できるという「ウマレース」。さまざまな障害物があるコースを疾走し,ライバルよりも先にゴールして優勝すれば賞品をもらえる。
ふっかつのじゅもん
「ドラゴンクエスト」「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」には,セーブデータの代わりとなる「ふっかつのじゅもん」というパスワードがあったが,本作でそれが久々に復活した。
教会で教えてもらえるふっかつのじゅもんを使えば,物語の“だいたい同じ”ところから再開できるとのことなので,PS4版と3DS版の両方を購入したプレイヤーは,これを使ってプレイを進めるのもいいかもしれない。
また,「ドラゴンクエスト」「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」のふっかつのじゅもんを使って新たな冒険を始めることもできるという。その場合,所持金や所持品に変化があるようなので,昔のメモや頭の中にあるふっかつのじゅもんを試してみよう。
PS4版と3DS版の独自要素
グラフィックス
●PS4
PS4版ならではの大きな特徴となるのが,Unreal Engine 4による美しいグラフィックス(関連記事)だ。ロトゼタシアの美しい風景はもちろん,屋根に上る,穴にもぐりこむといった主人公のアクションも表現されている。人々の表情やモンスターの生態といった部分にも注目してほしい。
●3DS
3DS版には,ドットグラフィックスの「2Dモード」と3Dグラフィックスの「3Dモード」という2つが用意されている。しかも,冒険の序盤は上画面の3Dモードと下画面の2Dモードが連動する仕掛けだ。
冒険が進むと一方を選ぶことになるが,その後も教会で切り替えが可能。「2Dモードで見たシーンを3Dモードで見たい」といったときのために「旅のおもいで」という機能も用意されている。
バトル
●PS4
PS4版のバトルは,「フリー移動バトル」と「オートカメラバトル」のいずれかを選べるようになっている。
フリー移動バトルはその名前のとおり,バトル中にキャラクターを自由に移動させられるもので,視点も自由に変更可能。敵の後ろに回り込むこともできるようだ。オートカメラバトルでは視点が自動で切り替わり,臨場感あふれる演出でバトルを楽しめる。
また,PS4版はフィールド上にいるモンスターに接触するとバトルが始まるシンボルエンカウントだが,ウマに乗っているときはこのモンスターを突き飛ばして,バトルを回避することもできる。
●3DS
3DS版の「2Dモード」と「3Dモード」では,バトルのグラフィックスも変わるが,それだけではない。2Dモードでは,フィールドを歩いていると突然モンスターに遭遇してバトルが始まるランダムエンカウント,3DモードはPS4版と同様のシンボルエンカウントとなっている。
3Dモードではフィールド上のモンスターに触れるとバトル開始。戦いたくないなら避けることも可能 |
2Dモードでは,フィールドを歩いているといきなりバトルが始まる。HPが少ないときの緊張感はかなりのもの |
3Dモードでは,主人公達やモンスターの生き生きとしたアクションも見どころ |
2Dモードのバトルはテキストを追うことになるが,「これぞドラゴンクエスト」という人は多いかも |
寄り道要素
●PS4
さまざまなフィールドが美しいグラフィックスで表現されているPS4版では,その特徴を生かした「ボウガンアドベンチャー」が楽しめる。世界各地に設置されたマトを見つけ出してボウガンで撃つというもので,スクリーンショットを見れば分かるとおり,マトはうっかり見落としてしまいそうな場所にあるようだ。
また,カジノでは「マジックスロット」が楽しめる。通常のスロットとは違い,リールの上でスライムの「スラりん」による冒険が繰り広げられるという演出つきで,ボーナスゲームなどの要素もあるようだ。
●3DS
3DSの「すれちがい通信」を生かした要素が「時渡りの迷宮」だ。
本作の世界には,「時の化身」と呼ばれる存在がいるのだが,3DS版にはその中でも特別な一族「ヨッチ族」が登場する。
時渡りの迷宮はこのヨッチ族だけが入れるダンジョンで,プレイヤーはすれちがい通信などで集めたヨッチ族をここに送り込むのだ。
時渡りの迷宮の探検ではさまざまなアイテムを入手できるが,その中でも重要なのは「冒険の書の合言葉」。これを入手すると,「祭壇の間」からドラゴンクエストシリーズの過去作品の世界と思われる場所に行けるようだ。
「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」公式サイト
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