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オリジナルから13年。より美しく,より恐ろしく生まれ変わった「バイオハザード0 HDリマスター」のこだわりをゾンビと化した竹中 司氏に聞いた
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印刷2016/01/21 00:00

インタビュー

オリジナルから13年。より美しく,より恐ろしく生まれ変わった「バイオハザード0 HDリマスター」のこだわりをゾンビと化した竹中 司氏に聞いた

 2016年1月某日,筆者はカプコン東京本社に向かっていた。その目的は本日(2016年1月21日)発売となる「バイオハザード0 HDリマスター」PC / PlayStation 4 / PlayStation 3 / Xbox One / Xbox 360)を取材するためである。

 「バイオハザード0 HDリマスター」は,2002年にゲームキューブ版,2008年にWii版が発売された「バイオハザード0」をHD化した作品だ。グラフィックスやサウンドの高品質化,そしてさまざまな新要素が追加され,13年ぶりに帰ってきたというわけである。シリーズ第1作の舞台となった“洋館事件”の前日譚が描かれている本作は,まさに“シリーズの原点”と呼ぶにふさわしい。

バイオハザード0 HDリマスター

「バイオハザード0 HDリマスター」公式サイト


 さて,カプコンのオフィスに足を踏み入れると,さっそくPR担当のIKE氏がニッコリと笑顔で迎えてくれた。そういえば,1年前にはあんなことがあったのに,ずいぶん元気になられましたね。よかった,よかった。

……って,背後に顔色の悪い人がいますね。具合が良くないのかな?
バイオハザード0 HDリマスター

「ぎぃやああああーー!!」とIKE氏の絶叫がフロア中に響き渡った
バイオハザード0 HDリマスター

「あ,ゾンビだ! 1年ぶり2回目だね」

 妙に嬉しそう,かつ意味不明な担当編集者の発言に既視感を覚えながらも,突っ込む間もなく,さらに2体のゾンビが迫ってきた。えーと,よく分からないけど,とにかく今は逃げなきゃ!

こいつは……ゾンビだ! 本物のゾンビだ! そう直感して逃げようとしたが,ゾンビは次の獲物を狙って目の前まで迫っていた
バイオハザード0 HDリマスター
バイオハザード0 HDリマスター

じりじりと迫るゾンビ達。もう勘弁して……
バイオハザード0 HDリマスター
バイオハザード0 HDリマスター
バイオハザード0 HDリマスター

 追いすがるゾンビの集団を必死に振り切り,なんとか空き部屋に飛び込んだ4Gamer取材班。「これでひと安心……」と思ったのも束の間,扉をこじ開けて1体のゾンビが部屋に侵入してきた。

来ないでぇぇぇ!
バイオハザード0 HDリマスター
 もう逃げ場はない。ああ,もう終わりだ。1回くらい結婚してみたかった……。
 と,完全に諦めてしまった筆者だったが,なぜかゾンビは一向に襲ってくる様子がない。え? 「バイオハザード0 HDリマスター」プロデューサーの竹中 司氏なんですか。カプコン社内だし,竹中氏がいても不思議じゃないけど,なぜに車掌ゾンビ……。

 どうしてそんな姿になってしまったのか,気にならないといえば嘘になるが,せっかく竹中氏がいるのにインタビューをしないわけにはいかない。どう考えてもシュールすぎる状況にも関わらず,“記者魂の塊”である筆者が勇気を振り絞った一部始終を以下に掲載する。「バイオハザード0 HDリマスター」が制作された経緯や注目すべきポイントなどについて語ってもらったので,ぜひ目を通してほしい。

バイオハザード0 HDリマスター

4Gamer:
 本日はよろしくお願いします(ホントに大丈夫なのかな……)。
 なにやら事情がおありのようですが,「バイオハザード0 HDリマスター」について話を聞かせてください。2002年に発売されたゲームキューブ版から数えると,約13年ぶりにHDリマスター版として帰ってくることになりますが,開発の経緯を教えてください。

ゾンビ化してしまった竹中 司氏。突然,襲ってきたりしませんよね……。なお,竹中氏の在りし日(?)の姿は「こちら」の記事内の映像で確認できる
竹中 司氏(以下,竹中氏):
 一番のきっかけは,2014年から2015年にかけてリリースした「バイオハザード HDリマスター」が非常に好評だったことですね。購入されたファンの皆様から「『バイオハザード0』もHDリマスターで遊びたい」との声を多くいただいたこともあり,それに応える形で発売することになりました。

4Gamer:
 現行機では「バイオハザード0」をプレイできないこともあり,今回初めて遊ぶことになるプレイヤーも多そうですね。

竹中氏:
 オリジナル版は遊べるハードが限られていたので,残念ながらプレイできなかったという人は多いと思います。「バイオハザード0 HDリマスター」は多くのプラットフォームで展開しますので,ぜひお持ちのハードで遊んでください。

4Gamer:
 ゲームキューブで発売された「バイオハザード0」には携わっておられたのでしょうか。

竹中氏:
 いえ,その当時は「鬼武者3」を作っていたので,「バイオハザード0」には関わっていませんでした。ただ,「別のチームがすごいゲームを作っている」という話を聞いて,見に行きましたね。
 とくに驚いたのが,PlayStationの初代「バイオハザード」では背景にプリレンダの一枚絵を使っていたのですが,ゲームキューブ版はプリレンダに加えて,「動画背景」という技術が採用されていたことです。これは背景自体を動画化する手法で,従来は静的だった背景を動的に描けるようになり,ライブ感が大幅に向上しているんです。

4Gamer:
 その後,「バイオハザード5」「バイオハザード リベレーションズ」などに携わり,今回の「バイオハザード0」を手がけることになったんですね。

竹中氏:
 ええ,シリーズの原点といえる作品に携わることができ,非常に幸せなことだと思っています。

4Gamer:
 それでは「バイオハザード0 HDリマスター」のアピールポイントを教えてください。

竹中氏:
 「バイオハザード HDリマスター」と同様,アレンジ操作の導入やワイド画面表示(16:9)など,今の時代に合わせた遊び方を取り入れています。それだけでなく,キーコンフィグを1つ追加しているのも大きな特徴ですね。
 実は「バイオハザード HDリマスター」の反響のなかで,「もっとキーコンフィグを増やしてほしい」という要望がありました。とくに多かったのが,初代「バイオハザード」の「R1ボタンを押しながら□ボタンで撃つ」というもので,それを「バイオハザード0 HDリマスター」には追加しています。

4Gamer:
 当時の感覚で遊べるというわけですね。

竹中氏:
 さらに,追加のエクストラコスチューム(レベッカに6種類,ビリーに2種類)やクリア後に選べる「ウェスカーモード」を搭載しています。したがって,13年ぶりに「バイオハザード0」を遊ぶという人にも楽しんでもらえると思いますよ。

バイオハザード0 HDリマスター

4Gamer:
 グラフィックスのHD化に関して,こだわったポイントを教えてください。

竹中氏:
 今回,「バイオハザード0 HDリマスター」ではオリジナル版の元素材が良い状態で残っていたので,あらためてレンダリングをし直しました。アニメで言えば,フィルムしか残っていないものをアップコンバートしたのではなく,セル画を一枚ずつ撮影し直したと思っていただければ,分かりやすいと思います。
 オリジナル版の制作時にモデルとしては作っていたのに,ブラウン管テレビやSDサイズだったため,モニター上には見えなかったものも,はっきりと見えるようになっています。

4Gamer:
 オリジナル版では実現できなった表現が可能になったということですね。

竹中氏:
 ええ,オーパーツ的な存在だったハイクオリティのモデルをようやく皆さんにお見せすることができるようになりました。
 実際,我々も新しく発見することが多く,たとえば列車の前後にあるドア付近は,両方とも同じモデルが使われていて,当然,その看板の表示も同じ。そのため,列車の前後のドアに「食堂車」という看板があったんですよ。ゲームキューブ版ではそこまでは判別できなかったのが,HD化によって見えるようになったというわけです。

4Gamer:
 13年ぶりに明かされた衝撃の真実です(笑)。

バイオハザード0 HDリマスター

竹中氏:
 そのほか,壁にある写真の人物がスタッフだったりとか。もちろん,見えなければスタッフの“お遊び”として構わないのですが,ゲームの雰囲気を壊しかねない要素であれば修正しています。

4Gamer:
 なるほど。

竹中氏:
 ただ,オリジナル版ではよく見えなかった絵画や列車内の注意書きなどが精細に描かれることで,臨場感が大幅に増しています。オリジナル版をプレイした人があらためてプレイすることで,「こうなっていたのか!」という発見が多いタイトルになっていると思います。

オリジナル版では読めなかった立て看板の文字(SMOKING AREA)もはっきり見える
バイオハザード0 HDリマスター

4Gamer:
 「バイオハザード0」と言えば,シリーズのなかでも生物系クリーチャーの存在感が特徴的です。グラフィックスの精細化によって,よりグロテクスになっていますね。

竹中氏:
 細部まで見えるようになり,さらに恐ろしく,不気味な感覚が強くなっています。列車の中にヒルの卵が大量にありますが,一つ一つのプチプチ感やヌメヌメ感が伝わってきて,それだけでも「この先に行きたくない……」という気持ちになります。その意味では,より「バイオハザード」らしいと言えるのではないかと。

バイオハザード0 HDリマスター

4Gamer:
 日本語音声の導入も「バイオハザード0 HDリマスター」の特徴として挙げられます。主要キャラクターのなかでは初めてキャスティングされたビリー役の小西克幸さん,マーカス役の平川大輔さんの起用について,その経緯を教えてください。

竹中氏:
 声優さんのキャスティングはディレクターの小田(晃嗣氏)に任せていました。というのも,小田はゲームキューブ版のディレクターも務めていたので,当時からイメージしていた声にピッタリ合う人を探したところ,小西さんと平川さんの名前が挙がったんです。
 小田はすべての音声収録に立ち会っているのですが,あがってきたものを見ると,声のイメージだけではなく演技のほうも我々が考えていたイメージにピッタリでしたね。

バイオハザード0 HDリマスター
4Gamer:
 一方,クリア後に登場する「ウェスカーモード」は,オリジナル版のイメージから考えられないような内容です(ムービー記事)。

竹中氏:
 ただのHD化では物足りないので,「なにか新しい遊びを」と企画したものですね。「バイオハザード5」のウェスカーが見せる超人的な動きを楽しんでください(笑)。

4Gamer:
 ウェスカーに同行しているレベッカは洗脳されているという設定ですね。

「バイオハザード2」より
バイオハザード0 HDリマスター
竹中氏:
 ご存じかもしれませんが,「バイオハザード2」でウェスカーのデスクの引き出しを50回調べると,レベッカの写真が出てくるという小ネタがあります。きっと,ウェスカーはレベッカに気があったんでしょう(笑)。
 
4Gamer:
 ……怖い愛情ですね。

竹中氏:
 その思いを成就させてあげようかなと。

4Gamer:
 なるほど(笑)。
 最後になりますが,4Gamer読者にメッセージをお願いします。

竹中氏:
 「バイオハザード0 HDリマスター」は,ゲームキューブやWiiでオリジナル版を遊んだ人も,もう一度遊びたくなるような要素をたくさん盛り込んでいます。新しい発見も多いと思いますので,ぜひこの機会にプレイしてもらいたいです。
 第1作と「0」のHDリマスター版をセットにした「バイオハザード オリジンズコレクション」PlayStation 4 / Xbox One)も用意していますので,バイオハザードの原点に触れていない人,シリーズを遊んだことがない人は入門編として,こちらを購入していただければと思います。

4Gamer:
 どうもありがとうございました。

ちなみに,竹中氏をはじめとするカプコン社員をゾンビに変身させたのは特殊メイクや特殊造型を手がける「gentil+(ジャンティー)」とのこと。やっぱり特殊メイクだったのかー

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