北米時間2018年8月27日,AMDのCTOである
Mark Papermaster(マーク・ペーパー マスター)氏は,
同社公式Blogにて,今後発表予定である新しいプロセッサの製造に,
台湾TSMCの7nmプロセス技術を用いて予定であることを明らかにした。
TSMCの7nmプロセス技術を用いる製品として挙げられている製品を,発売予定時期順に並べてみた。
- 2018年後半に発売予定の新型GPU。第2世代Vega
- 2019年に投入予定のサーバー向けCPU。「Zen 2」マイクロアーキテクチャ採用の第2世代EPYC
- 次世代GPUアーキテクチャ「Navi」(開発コードネーム)を採用する新型GPU
2018年6月に,AMDのCEOであるLisa Sue氏が披露した次世代のEPYC(左)とRadeon RX Vega(右)。この時点では,GLOBALFOUNDRIESの7nmプロセスを用いるはずだった
 |
AMDが7nmプロセス技術を用いて第2世代Vegaや第2世代EPYCを製造していることは,2018年6月のCOMPUTEX TAIPEI 2018で,すでに明らかとなっている(
関連記事)。ただ,この時点でAMDは,実際のプロセッサを製造するパートナー企業としてGLO
BAL
FOUN
DRIESを予定していた。
ところが,北米時間2018年8月27日,
GLOBALFOUNDRIESは,7nmプロセス技術の開発を無期限に延期すると発表しており(
関連リンク),AMDとしては,別の製造パートナーを見つける必要に迫られていたわけだ。
幸いなことに,TSMCも7nmプロセス技術を有しているので,GLO
BAL
FOUN
DRIESで予定していた製品をTSMCでの製造に切り替えることで対応しますよ,というのがPapermaster氏による投稿の主旨となる。
TSMCの7nmプロセス技術は,ARMアーキテクチャの次世代プロセッサでも採用の予定であり(
関連記事),GLOBALFOUNDRIESの開発中止もあって,同プロセスを必要とする顧客が,TSMCに集中してしまう可能性があるかもしれない。次世代のスマートフォンに使われるSoC(System-on-a-Chip)の数量に比べれば,AMDが必要とするプロセッサの数量は少ないので,その影響も少ないはずだが,TSMCの生産状況次第では,AMDが予定している製品の発売時期や数量に,影響が及ぶ可能性はあるだろう。
AMDの次世代CPUやGPUを待ち望んでいる人は,今後の情報に注意しておく必要がありそうだ。