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ハロー!Steam広場 第301回:ソリティアで世界を救う「The Solitaire Conspiracy」
「すちーむ」ってなぁに?というよい子のみんな集まれー! 「ハロー! Steam広場」は,PCゲームのダウンロード販売サイトSteamで公開されている気になるタイトルを,筆者が独断と偏見でピックアップして紹介する,とっても有意義なコーナーだ。毎週欠かさずチェックすれば,「職場閲覧注意」のタグがついたゲームを,片っ端から会社のPCでクリアしまくる上級Steamerにジョブチェンジできるかも。
ハロー!Steam広場 第301回は,サイバーパンクの世界を舞台に,敵対組織の陰謀をソリティアで阻止して世界を救うカードゲーム「The Solitaire Conspiracy」を紹介しよう。本作では「フリーセル」をベースにしたオリジナルのルールが採用されており,易しめの難度でサクサク遊べてしまうのがポイントだ。
ソリティアで世界を救う「The Solitaire Conspiracy」
今回紹介するBithell Gamesの「The Solitaire Conspiracy」は,敵対組織の陰謀を「C.A.R.D.S.」というシステムを駆使して妨害し,世界を救うという内容のカードゲームだ。C.A.R.D.S.とは,誰もがよく知る1人遊び「ソリティア」のことであり,プレイヤーは次々と発生するミッション(ソリティア)のクリアを目指すことになる。
ソリティアとひとくくりに言っても,同じ数字を取り除いていく「カップル」や,黒と赤のカードが交互になるように数字の順番を並べていく「クロンダイク」など,ルールの種類はたくさんあるわけだが,本作では「フリーセル」をベースにしたオリジナルのルールが採用されている。
ゲームをスタートすると,まずトランプカードが盤面に配られ複数の列が作られる。プレイヤーは各列の先頭にあるカードを,「ターゲットエリア」と呼ばれる場所に昇順(A〜K)になるように配置していき,列のカードがすべてなくなればステージクリアだ。
列の先頭にあるカードは,その数字より大きい数字が先頭にある列に移動させられるので,必要な数字が列の後ろに埋もれている場合は,このルールに基づいて列を整理していくことになる。
フリーセルの場合は,カードを一時的に置いておける4つのスペース(フリーセル)があり,そこをうまく活用して列を整理していくのだが,本作にはそういったスペースがなく,あくまで列の配置ルール内でやりくりしなければならない。また,カードは最大4色が混ざり合い,ターゲットエリアには最初に配置するAと同色の数字を重ねて行く必要があるので,列の整理にはそこそこ頭を使うことになるだろう。
こう書くと難しく見えるかもしれないが,実のところ本作の難度はフリーセルよりも低い。その理由は,各組織に所属する「エージェント」の手助けがあるからだ。組織とはトランプでいうマークや色であり,エージェントはJ〜Kのカードに描かれる人物のことを指す。例えばトランプでダイヤのQというところを,本作では「BLOOD LEGACY」の誰々,といった感じで表現する。
ターゲットエリアに最初のAが置かれると,それと同じの色の組織のエージェントがパワーを使えるようになり,そのエージェントが移動した先の列にさまざな影響をもたらす。
例えばBLOOD LEGACYのエージェントは,置かれた列の並びを降順に変えてくれる。そうなると,必然的に高い数字のカードが先頭に置かれるので,その列が移動先として使いやすくなるわけだ。INCOGNITOのエージェントは,置かれた列のカードをシャッフルしてくれるので,必要な数字が一番後ろにあるといった状況を打開してくれる。
このようにエージェントを活用すれば,フリーセルなら詰みの状況であっても,なんとかなってしまうわけだ。
またフリーセルの場合は,カードを移動するとき降順でなければならないが,本作にはその制限がないのもきい。加えて列移動は同色を重ねることもできるので,フリーセルをコアに遊んでいる人であれば,本作の難度はかなりぬるく感じるだろう。
ある程度ゲームを進めると,どのミッションを受けるかを自分で決められるようになる。ミッション受注画面では,そのミッションに参加する組織も事前に分かるので,なるべくエージェントがたくさん参加するミッションを選びたくなるところだが,組織が多いということはカードの種類も多くなるということなので,ミッションはよく考えて受けたほうがいいだろう。
前述したとおりベースはフリーセルなので,遊んだことのある人であればすんなりとルールを理解できるだろうし,ソリティア系が好きな人であれば暇つぶしの新しいお供になってくれるはずだ。エージェントの手助けによってフリーセルよりも難度が低く,わりとサクサク遊べてしまうので,興味のある人はぜひプレイしてみてほしい。
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