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NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック
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印刷2013/05/31 06:00

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NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック

GTX 780M
画像集#004のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック
 日本時間2013年5月31日6:00,NVIDIAはノートPC向けの新型GPU「GeForce GTX 780M」「GeForce GTX 770M」「GeForce GTX 765M」「GeForce GTX 760M」(以下,いずれも「GeForce」を省略して表記)を発表した。現行のGeForce GTX 600シリーズだと,一部にFermiアーキテクチャを採用したモデルも含まれていたが(関連記事),今回登場したGeForce GTX 700Mシリーズの4モデルは,いずれもKeplerアーキテクチャを採用し,TSMCの28nmプロセス技術を用いて製造される製品だ。

 公開された製品写真を見る限り,GTX 780MとGTX 770Mは,デスクトップPC向けでいうところの「GK104」コアを採用する気配が濃厚である。一方,GTX 765MとGTX 760Mのダイサイズは「GK106」コアと同じように見えるが,パッケージサイズが小さくなっていた。GK106ベースのノートPC向け小型モデルではないかと思われるが,新しいGPUコアという可能性もあり,現状ではなんともいえない状況である。

※写真の縮尺はGTX 770MとGTX 765M&GTX 760Mとで異なります
画像集#005のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック
GTX 770M
画像集#006のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック
GTX 765M
画像集#007のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック
GTX 760M

GeForce GTX 700Mシリーズの概要
画像集#003のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック
 今回発表された4モデルのスペックはにまとめたとおり。GeForce GTX 600Mシリーズの最上位モデル「GeForce GTX 680MX」だと,GK104相当のGPUコアを採用しつつ,シェーダプロセッサ「CUDA Core」の数は1344基に抑えられていたが,GeForce GTX 700Mシリーズの最上位モデルとなるGTX 780Mではフルスペックの1536基になったのが見どころと言えそうだ。
 ちなみにスペックを見る限り,GTX 770Mは「GeForce GTX 675MX」のグラフィックスメモリ強化版。GTX 765MとGTX 760MはGeForce GTX 600Mシリーズになかった,新しいラインナップという立ち位置になる。

画像集#010のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック

 プロセス技術の更新なしにGTX 780MでCUDA Core数を増やすことができた理由として,NVIDIAはGeForce GTX 700Mシリーズで採用する自動クロックアップ機能が第2世代の「GPU Boost 2.0」へと進化したことを挙げている。いわく,GPUBoost 2.0によって,消費電力をきめ細かく制御できるようになり,バッテリー運用時間の延長が可能になった(から,GPU性能を引き上げるべくCUDA Core数を増やせるようになった)」とのことである。

画像集#008のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック
 GPU Boost 2.0の詳細は「GeForce GTX TITAN」の解説記事に詳しいので,興味のある人はそちらを参照してほしい。デスクトップPC向けGPUにおけるGPU Boost 2.0では,クロック制御の高度化によって,熱的,電力的な余力が広がり,より高い性能を得られるというのがNVIDIAのメッセージだったが,今回のGeForce GTX 700Mシリーズにおいては,性能と省電力性を高いレベルで両立させられる技術という形でアピールされている。
 なお,発表の時点ではブーストクロックは明らかになっていない。OEMとなるノートPCメーカーによって異なる,ということなのかもしれない。

GTX 780Mは「GeForce GTX 680M」比で31%,GTX 770Mは「GeForce GTX 670M」比で55%,GTX 760Mは「GeForce GTX 660M」比で30%の性能向上を果たしたというグラフ。Fermiコアを採用していたGeForce GTX 670Mからの性能改善率が大きい
画像集#002のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック

 なお,GeForce GTX 700Mシリーズは4モデルすべてが2-way SLIに対応。また,CPUに統合されたグラフィックス機能とGeForceとを負荷状況に応じて切り替えながら使うことで消費電力と性能の最適化を図る「Optimus」や,立体視技術「3D Vision」は,従来製品から引き続きサポートされる。ゲームに向けたグラフィックス設定自動最適化機能「GeForce Experience」も,もちろん利用可能だ。

 NVIDIAによれば,GeForce GTX 700Mシリーズ搭載のノートPCはすでに多数が開発に入っているか開発が完了しているかしているとのことだ。来週開催されるCOMPUTEX TAIPEI 2013では,GeForce GTX 700MシリーズのGPUと,Intelの次世代CPU「Haswell」(ハスウェルもしくはハズウェル,開発コードネーム)とを搭載するゲーマー向けノートPCがいくつもお目見えするに違いない。

NVIDIAは「IntelがGPUに力を入れると(GPUに注目が集まるので)喜ばしい」としつつ,Haswell世代の「Intel Iris Graphics 5100」でも,単体GPUにはやはりまったく歯が立たず,また,ドライバの問題で満足にプレイできない状況にも変化はないと,単体GPUの有用性をアピールしていた
画像集#011のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック 画像集#012のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック
「とどめの一撃」として披露されたスライド。なんと,Haswell世代のゲーマー向けノートPCにおいて,Keplerはほぼすべてを押さえているという
画像集#009のサムネイル/NVIDIA,Kepler採用の「GeForce GTX 700M」シリーズを発表。最上位のGTX 780MはGK104フルスペック

NVIDIAのGeForce製品情報ページ

GeForce公式Webサイト「GeForce.com」(英語)

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