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でんぱ組.incの古川未鈴さん,「rain」をクリアしてみて,実際のところどうでした?
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印刷2013/11/23 00:00

インタビュー

でんぱ組.incの古川未鈴さん,「rain」をクリアしてみて,実際のところどうでした?

 ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンアジアは,PlayStation 3用ダウンロード専用ソフト「rain」を,1500円(税込)で配信中だ。

 雨の降る夜,迷子になってしまった“姿を失ってしまった少年”が,“透明な少女”を見つけるところから始まるこの作品。プレイヤーは少年を操作し,正体不明の怪物から逃げつつ,少女の後を追うことになる。
 雨に打たれているときにだけ,その姿が浮かび上がる少年と少女,そして怪物。その特性を生かして怪物から身を隠したり,ときには配置されているオブジェクトを利用して怪物を倒したりしながら,先へ先へと進んでいくという作品である。

rain
rain rain

 そんな本作を,でんぱ組.incの中でも一番のゲーマーであるという古川未鈴さんがクリアしたという。そこで今回,本作でディレクターを務めた池田佑基氏に,直接感想を伝えてもらうという機会を設けてみた。
 PlayStation Networkのトロフィーが大好きだという古川さんは,rainを遊んで何を感じたのだろうか?

古川未鈴さん
でんぱ組.incのメンバーとして活動中。2013年12月11日に,2ndアルバム「WORLD WIDE DEMPA」を,超豪華初回限定盤(CD+Blu-ray+グッズ+BOX仕様),初回限定盤(CD+DVD),通常盤(CD)の3形態で発売予定。12月18日にはLIVE DVD「夏のパッション!みんながいるし、仲間だもん!In 日比谷野外音楽堂」「夏のパッション!みんながおるし、仲間やで!In 大阪城野外音楽堂」および,両タイトルをセットにした初回限定生産BOX「夏のパッション!東西野音ツアーBOXセット」のリリースも予定されている
でんぱ組.inc公式サイト
古川未鈴さん公式ブログ
池田佑基氏
「rain」ディレクター。特殊造形物の設計,製作を行う会社で,製作およびディレクション業務に携わったのち,ソニー・コンピュータエンタテインメントが開催したゲームクリエイター発掘オーディション,「ゲームやろうぜ!2006」をきっかけに,ゲーム業界入り。文化庁メディア芸術プラザのエンターテインメント部門審査委員会推薦作品に選ばれた「100万トンのバラバラ」でも,ディレクターを務めていた
rain

「rain」公式サイト



最後まで読めない展開と

遊びやすい作りが印象的な「rain」


4Gamer:
 今日はよろしくお願いします。
 古川さんはすでに「rain」を遊ばれたそうですね。

rain
古川未鈴さん(以下,古川さん):
 はい! 私,「風ノ旅ビト」とか,PlayStation Networkで配信されているダウンロード専用ゲームが好きなんです。短い時間で最後までさっくりと遊べて,きっちり感動できるようなゲームが多い印象があって。
 rainも発表されてからずっと気になっていたので,配信が始まってすぐに買いました。

池田氏:
 ありがとうございます。どこまで行きました?

古川さん:
 一応,ひととおり……トロフィーをコンプするぐらいまでは。

池田氏:
 それ,ひととおりというか全部ですね(笑)。
 いかがでしたか?

古川さん:
 事前に想像していたより,怖かったですね。
 雨の夜という暗い雰囲気の世界で,しかもよく分からないものに追いかけられるというのが,予想以上に不安がかき立てられるんです。けっこうビビリながらやりました。

池田氏:
 怖いのは苦手ですか?

古川さん:
 はい……実は苦手なんです。
 でもrainは,いったん遊び始めると続きが気になって,ついつい遊んじゃうゲームでした。

4Gamer:
 ゲームを遊んでいて,何か気になったことはありますか?

古川さん:
 少年の身体能力が意外と高いことに驚きましたね。
 そこは行けないだろうというところにも,手さえ引っかけられればちゃんと体を持ち上げて進めるので。

池田氏:
 なかなかの腕力の持ち主で(笑)。

古川さん:
 それと……遊んでいて気に入ったのは,リトライのしやすさなんです。けっこう簡単にやられちゃうゲームだと思うんですけど,直前からのリトライがすぐにできるのが,とても遊びやすいなぁって。サクサク進める感じが素晴らしかったです。

池田氏:
 完璧にゲーマー視点の感想ですね。ありがとうございます。

rain

古川さん:
 あとはですね……。

4Gamer:
 お,まだありますか?

古川さん:
 行かなきゃいけない場所をさりげなくカメラに映したり,ライトで照らしたりといった演出が印象的でした。
 あまりゲームに慣れていない人でも,次にどこへ行けばいいのかが自然と分かるようになっていて,遊びやすさに配慮されているんだなぁって。

池田氏:
 今度はクリエイター視点の感想ですね。
 おっしゃるとおり,あまりゲームを遊んだことのない人でも,クリアできるようにしたかったんです。リトライのしやすさや,それとないヒントの出し方なんかは,まさにそれを実現するために考えたもので。
 そこに気付いてもらえたのは,何だか嬉しいですね。

4Gamer:
 では,ストーリーについてはいかがでしたか?

古川さん:
 これはいったい,どういうお話なんだろう? って,遊んでいる間,ずっと気になるんですよね。次から次へと断片的な情報は得られるんですけど,最後まで展開は読めませんでした。

池田氏:
 最後の最後までちょっとドキドキするものを目指していたんですよ。

古川さん:
 やっぱりそうだったんですね。
 だから,本当は少女は病気か何かで死んでしまっているんじゃないか? みたいなことまで考えていたんですけど……素敵な終わり方で安心しました。

rain
rain rain

池田氏:
 最悪のシナリオまで想像していたんですね(笑)。

古川さん:
 それと,一つ凄く好きなシーンがあったんですよ。
 少年と少女が柵越しに出会って,また別々の道へ逃げていくところなんですけど……。あれって,ゲームの進行上は少女の近くに行かなくてもいいのに,どうしても駆け寄ってしまう自分がいて。それまでの過程があるからこそ,少女を守らなきゃ! って気持ちに,自然となっていたんですよね。

4Gamer:
 プレイヤーのこうした行動は,作り手の意図どおりですか?

池田氏:
 ええ。このアングルで描けば,きっと駆け寄ってくれるだろうな,と。駆け寄ったあとの反応がどんな感じだったら,それを覚えていてくれるかな? といったところは,凄く考えました。

古川さん:
 駆け寄ってもそこで助けることができなくて,ただ逃げるしかないというのが,とても切ないんですよ。

池田氏:
 こちらの思惑通りの反応です。
 いやぁ,ちゃんと伝わったんだなぁ(笑)。

rain
rain rain

4Gamer:
 トロフィーをコンプするだけでなく,作り手の意図まで理解していたという。
 ところでrainはビジュアル面も特徴的ですが,それについてはいかがでしょう?

古川さん:
 こういう深い藍色は好きなんです。
 ちょうど明け方の太陽が昇りかけている時間帯に,自転車で走るのが好きで,そのときの世界に似ていて。

4Gamer:
 そんな時間に外出するんですか?

古川さん:
 ええ。朝までゲームで遊ぶことがあるので……。

池田氏:
 ゲームが一段落したところで,小腹も空いたしちょっとコンビニまで行くか! みたいな?

古川さん:
 夜食を買いに行こう! って。

池田氏:
 夜食っていうより朝ご飯の時間に近いですけどね(笑)。

古川さん:
 いや,本当にギリギリ朝じゃないんです。夜なんです。太陽は出てるか出てないかぐらいで……。

4Gamer:
 夜明け前だから夜である! ということにしておきましょうか。

古川さん:
 はい! その時間帯が好きで,rainで使われている色合いが,それに似ているんですよ。

池田氏:
 今度,その時間帯に外に出てみようかな(笑)。
 それにしても夜行性なんですねぇ。

古川さん:
 けっこう,夜行性ですね!
 だから余計,rainで使われているドビュッシーの「月の光」の音色も,遊びながら心に響いたのかもしれません。

池田氏:
 ドビュッシー,お好きなんですか?

古川さん:
 ええ。ピアノを習っていたこともあって,好きなんです。
 一番好きなドビュッシーの曲は,月の光と同じ「ベルガマスク組曲」に含まれている「パスピエ」なんですけど。

rain


ゲーム好きの両親に育てられ

今ではALIENWAREユーザーに


4Gamer:
 ちなみに,いつ頃から夜行性なんでしょう?

rain
古川さん:
 中学2年がターニングポイントでした。
 「ラグナロクオンライン」に出会ってしまって……。

4Gamer:
 あああ……。
 それまでゲームでは遊んでいなかったんですか?

古川さん:
 いえ,そんなことはないんです。
 両親がそろってゲーマーで,母は「ファイナルファンタジー」シリーズや「ドラゴンクエスト」シリーズなんかのメジャーなゲームで遊んでいて,父はセガサターンやPCゲームでちょっとマニアックなゲームを遊んでいて……。

4Gamer:
 そんなご両親から,完璧な英才教育を施された,と。

古川さん:
 英才教育というか……とにかく,両親がゲームで遊んでいるのを見るのが好きだったんです。アニメや映画を見るよりも。

池田氏:
 自分で遊ぶより,見るのがお好きだったんですか?

古川さん:
 はい。見るところから入っています。

4Gamer:
 「ちょっとレベルだけ上げておいて。話は進めちゃダメだけど!」みたいに言われることもなく?

池田氏:
 お小遣いあげるから! って(笑)。

古川さん:
 いやいやいや,そんなことはありませんでした(笑)。
 でも,レベルを上げている様子を見るのも好きでしたよ。延々と同じ所をぐるぐる回って敵を倒し続けたりするのも,なぜか楽しんで見ていました。

池田氏:
 何が楽しかったんですか?

古川さん:
 うーん……?
 私は小さい頃から電化製品が好きで,電子手帳なんかも持っていたんですね。幼稚園ぐらいからPCでローマ字入力の練習をしていましたし。そういうのが根っこにあるからじゃないかな? とは思うんですけど。

4Gamer:
 電子的な情報が何かしら画面に映し出されているのを見るだけで,テンションが上がる特殊能力が自然と身についていたのかも知れないですね。

池田氏:
 それにしても,幼稚園の頃からPCに触れていたんですか。

古川さん:
 はい。触ってましたね。周りにそんな子はいませんでしたけど。

4Gamer:
 そして今ではALIENWAREユーザーであるという。

古川さん:
 よくご存じですね! そうなんです。

池田氏:
 えっ,本当ですか? あれ,ぴかっと光ったりするんですよね?

古川さん:
 「バトルフィールド 3」PC / PlayStation 3 / Xbox 360)で遊んでいるときなんかは,ダメージを受けるとキーボードが点滅するんです!

池田氏:
 ギミックのこと,こんなに嬉しそうに話す女性を初めて見ましたよ!
 PCゲームもけっこう遊ばれるんですか?

古川さん:
 遊びますね!
 稼働率が高いのは,PlayStation 3とPlayStation Vita,それとPCの三つです。

池田氏:
 本当はPCがメインなのに,rainの取材だから気を使っているということでもなく?

rain

古川さん:
 なく,です。何を隠そう,トロフィーが好きなんです。だからバトルフィールド 3も,PS3版とPC版の両方を持っていて,キャンペーンモードはPS3でトロフィーを集めながら遊んで,マルチプレイはPCで遊んでました。「バトルフィールド 4」PC / PlayStation 3 / Xbox 360PlayStation 4版Xbox One版も発売予定)でも,そうしようかな? と思っているぐらいで。

4Gamer:
 そんなにトロフィーが(笑)。

古川さん:
 最近,やっとトロフィーレベルが10になったんです。

4Gamer:
 けっこう遊んでるんですねぇ。


ゲームのことしか考えてないかもしれない

あと,ラーメン


4Gamer:
 最近,でんぱ組.incはたいへんな活躍ぶりで,非常にお忙しいと思うんですが,そういう時期にもちゃんとゲームで遊んでるんですね。疲れて家に帰ったとき,据え置き機の電源を入れるのが面倒だな……なんて思ってしまうことはありませんか?

rain
古川さん:
 ああ……分かります。でもそこでゲームをやらなくなってしまったら,私のアイデンティティが崩れてしまう気がして。
 たとえどんなに忙しくても,ゲームで遊ぶ時間だけは確保したいという気持ちはありますね。

4Gamer:
 ゲーム以外にご趣味は?

古川さん:
 うーん,あれ?

4Gamer:
 ???

古川さん:
 私,ゲームのことしか考えてないのかも……。全然思いつかないですね。

池田氏:
 TVなんかも見ないんですか?

古川さん:
 いちおう,音楽業界にいますので,音楽番組は見るようにしています。いろいろな方のライブなんかを見て,勉強させていただいているんです。

池田氏:
 参考にしているということですか?

古川さん:
 でんぱ組.incはかなり個性的なユニットなので,参考にして。ああいう風になりたいっていうよりも,ちゃんと知っておかないとな,という感じですね。私達らしさを貫かないと意味がないと思いますし。

4Gamer:
 オリジナリティこそがでんぱ組.incの武器であると。
 でもそれは,やっぱり趣味という感じではありませんねぇ……。

古川さん:
 うーん……あ! 私,ラーメンを食べるのが好きです!
 地方に行くときは,その土地の美味しそうなラーメン屋さんを検索しておいて,実際に食べに行くんです。とくに太麺の魚介系が好きで。

4Gamer:
 カフェ巡りとかではなく。

古川さん:
 圧倒的にラーメンですねぇ。ラーメンのほうがコストパフォーマンスが高いな,と。

池田氏:
 コストパフォーマンスでラーメンを重視する女性も初めてです。

古川さん:
 すみません,男の子みたいですよね。
 でも,食べたいものを食べたり,やりたいゲームをやったりするのが,私にとっては大切なことなんです。

4Gamer:
 そのほうが日々楽しく過ごせますよね,きっと。
 地方に行かれたときなんかに,その土地のゲームセンターを覗いたりはしますか?

古川さん:
 めっちゃします! 国内だけじゃなくて,海外に行ったときにも覗きに行くんですよ。
 海外のゲームセンターでも,日本のゲームばかりが並んでいたりするんですよね。レトロゲーが日本語のままで置いてあったり。そういうのを見ると,日本って凄いんだなぁって思うんです。私が作ったわけじゃないんですけど,なんだか嬉しくなります。

4Gamer:
 やたらと古いゲームが現役で,現地の子供達が遊んでいるのを見たりすると,不思議な感慨があるんですよね。
 しかし,さすが「W.W.D」で「ゲーセンだけが私の居場所だった」と歌われているだけのことはありますね。

古川さん:
 ありがとうございます。「ビートマニア」や「ドラムマニア」目当てで,“音ゲーの聖地”と呼ばれていたところに,お昼から夜まで入り浸っていた時期があるんですよ。ひたすら,1000円札を100円玉に両替して。

池田氏:
 今でもゲームセンターに通っているんですか?

古川さん:
 はい,時間があれば「ボーダーブレイク」のデイリー報酬をもらいにいったりしています。

4Gamer:
 本気だ……。
 
 
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