現役高校生216名が参加した「Fortnite」の大会。NASEF JAPAN MAJOR Fortnite Tournament Summer 2021決勝レポート

　eスポーツを活用した教育や人育成を支援するNASEF JAPAN（North America Scholastic Esports Federation Japan／北米教育eスポーツ連盟 日本本部）が主催する「Fortnite」（PC / PS5 / PS4 / Xbox One / Nintendo Switch）の高校生大会，「NASEF JAPAN MAJOR Fortnite Tournament Summer 2021」の決勝戦が，2021年6月19日にオンラインにて開催された。


　この大会には全国133校の108チーム，216名が予選に参加し，42チーム，84名が決勝へと駒を進めた。本稿ではオンラインで行われた決勝の模様をレポートする。

実況は大和周平氏（左），解説はZelarl氏（右），ゲストにはプロゲーマーdokn選手がオンラインで参加

決勝に進出した42チーム，84名がこちら

当日のルールがこちら。ビクロイを取るのはもちろん，エリミネート数も大きく影響する

　ゲームモードはデュオのカスタムマッチで，本大会はアリーナではなくノーマルで行われる。その第1マッチからシーズン7で追加された「レールガン」や「リーコンスキャナー」などを使った激しい攻防が展開していく。

壁越しにも効果のあるレールガン。火力もかなりのものだ

敵と宝箱の場所を把握できるリーコンスキャナー。レールガンとの相性もいい

　第1マッチ。決勝に残ったチームによる対戦だけあって，サークルがかなり小さくなった状態でも30名近くが残っている展開となるが，ハイグラウンドを取っていたチーム「漆黒のクレラップ」がビクトリーロイヤルを勝ち取る。

高い位置で有利に立ち，ビクロイを勝ち取った「漆黒のクレラップ」

　続く第2マッチも後半まで残っていた「漆黒のクレラップ」の動きに注目が集まった。他のチームが下で戦っている中，この試合でもはるか上空から高みの見物といった展開に持ち込み，その圧倒的に有利な状況に解説陣も興奮気味だ。同チームは2人が生き残った状態でビクトリーロイヤルを獲得し，さらに前マッチ同様，10エリミネートで計20ptを積み上げ，優勝に向けて大きく前進した。

潤沢な資材を獲得すると早い段階で高いところに位置どりし，2人が最後までやられない強さも光った

　「漆黒のクレラップ」が大きくリードした状況で迎えた最終マッチ。他のチームが優勝を狙うにはかなり積極的なプレイが必要だ。決め手はやはり後半の高所での戦いとなった。
　ここで最もハイグラウンドを取っていたのはチーム「Loddoaimしか勝たん」。ポイントを稼ぐためにエリミネートを狙いに行きたいが，後半の段階で倒せる相手の数は限られている。上から積極的に撃ってはいるものの，下では「漆黒のクレラップ」の2人がまだ生き残って戦っている状況だ。
　最終的にこの2チームが残る形となったが，最後は「Loddoaimしか勝たん」の2人がビクトリーロイヤルを獲得。9エリミネートで19ptを加算したものの，「漆黒のクレラップ」には届かず。最終結果は優勝が「漆黒のクレラップ」（計56pt），準優勝は「イノシシ舐めんな」（計35pt），3位は「Loddoaimしか勝たん」（32pt）となり，各チームに表彰状と副賞のオリジナルボトルが贈られた。

ラストマッチのビクロイは「Loddoaimしか勝たん」の手に。同チームは総合3位となった

　大会のラストには，参加プレイヤーによるエキシビションマッチも開催。なんとソロの「建築禁止」の特別ルールが課されたマッチで，シューターとしてのルールを強めた内容でのバトルだ。プレイヤーは25人が参加し，相手に視認されないような攻防は普段とはまったく違うものだ。
　終盤，ロケットランチャーを持って生き残ったいけだゆずと選手がかなり有利かと思われたが，リロードのわずかな隙に屋根の上へと回り込んだやみっとやみやみ選手がショットガンでいけだゆずと選手を下し，ビクトリーロイヤルを飾った。

敵に居場所を悟られないよう，スニーキングアクションのような動きをする選手も

ロケランを持って優位に立っていたいけだゆずと選手だったが……

そのリロードの間に素早く上へと上がったやみっとやみやみ選手が試合を決めた

NASEF本部のケビン・ブラウン氏。「君達の今日の成果をとても誇りに思います」と，参加選手を讃えた

「NASEF JAPAN」公式サイト

「フォートナイト」公式サイト