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Futuremark,iOS版「3DMark」の新テスト「Sling Shot」と「API Overhead feature test」をリリース
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印刷2015/10/16 21:26

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Futuremark,iOS版「3DMark」の新テスト「Sling Shot」と「API Overhead feature test」をリリース

 フィンランド時間2015年10月15日,Futuremarkは,iOS版の「3DMark Sling Shot Benchmark」(以下,Sling Shot)と「3DMark API Overhead feature test」(以下,API Overhead test)をリリースした。Sling ShotはOpenGL ES 3.0対応の,API Overhead testはiOS用の新グラフィックスAPI「Metal」に対応した新しいテストシーケンスを実行できるものだ。
 両アプリとも価格は無料。iPhone 5sおよびiPad Air,iPad mini 2以降のiOSデバイスに対応しており,Sling ShotがiOS 9.0以降,API Overhead testはiOS 8.0以降で実行できる。

iOS用Sling Shotのメイン画面
画像集 No.002のサムネイル画像 / Futuremark,iOS版「3DMark」の新テスト「Sling Shot」と「API Overhead feature test」をリリース

 Sling Shotは,2015年7月のアップデートでAndroid版3DMarkに追加されたテストに相当するもので,OpenGL ES 3.0に対応する高負荷なグラフィックスベンチマークテストを実行するアプリケーションだ。搭載SoC(System-on-a-Chip)の性能向上にともなって,オリジナルの3DMarkに含まれる「Ice Storm」テストは,負荷が低すぎるものとなっていたため,より高い処理能力を要求するものとして,開発が進められていたものである。
 ちなみに,Android版では当初,3DMark本体とは別のアプリとしてSling Shotが提供されていたのだが,2015年7月のアップデートで3DMark本体に統合された。そのため,将来的にはiOS版も,別アプリではなく3DMark本体にSling Shotが統合される可能性はあるだろう。

 さて,テスト内容だが,Android版と同じく,PC版のテストシークエンス「Cloud Gate」をベースとしたもので,総合スコアに加えて,2種類のGraphics testと3種類のPhysics sectionの結果が参照できるようになっている。ただ,現時点ではOpenGL ES 3.0のテストしか用意されておらず,Android版で実行可能なOpenGL ES 3.1のテストはない。Futuremarkは「Metalに対応したバージョンを開発中」とコメントしてきるのだが,これがOpenGL ES 3.1ベースのSling Shotなのか,別途OpenGL ES 3.1のテストが追加されるのかは,今のところ明らかになっていない。

iPad mini 4で実行中のSling Shot
画像集 No.003のサムネイル画像 / Futuremark,iOS版「3DMark」の新テスト「Sling Shot」と「API Overhead feature test」をリリース

Sling Shotの測定結果。ちなみに,手元の「Xperia Z4 SO-03G」で同じテストを実行してみたところ,総合スコアは「1944」だった
画像集 No.004のサムネイル画像 / Futuremark,iOS版「3DMark」の新テスト「Sling Shot」と「API Overhead feature test」をリリース 画像集 No.005のサムネイル画像 / Futuremark,iOS版「3DMark」の新テスト「Sling Shot」と「API Overhead feature test」をリリース

iOS用API Overhead testのメイン画面
画像集 No.008のサムネイル画像 / Futuremark,iOS版「3DMark」の新テスト「Sling Shot」と「API Overhead feature test」をリリース
 一方のAPI Overhead testは,Windows用の3DMarkに導入済みの同名テストに相当するもので,Android版ではまだ実装されていないものである。このテストでは,少しずつDrawCallの数を増やしていって,フレームレートが30fpsを割るまでの間で,1秒間にどれだけのDrawCallを発行できるかを計測することで,OpenGL ES 3.0とMetalの間でAPIによるオーバーヘッドの違いを確認するものである。
 フレームレートやDrawCall数,バッテリー残量をグラフ化する「Monitoring data」も表示されるので,違いを見比べて見ると面白いかもしれない。

iPad mini 4で実行中のAPI Overhead test
画像集 No.006のサムネイル画像 / Futuremark,iOS版「3DMark」の新テスト「Sling Shot」と「API Overhead feature test」をリリース

計測結果では,OpenGL ES 3.0とMetalでのスコアと,Monitoring dataが表示される
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 すべてのテストで共通のものが揃ったわけではないが,今回の新ベンチマークアプリによって,最新のiOSデバイスとAndroidデバイスの性能を比較できるようになったのは喜ばしい。ゲームグラフィックスの性能で端末を選びたいときに役立ちそうだ。

Futuremarkによる当該プレスリリース(英語)

「3DMark Sling Shot Benchmark」ダウンロードページ

「3DMark API Overhead feature test」ダウンロードページ

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