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Corsair,ワイヤレスキーボード「K83 Wireless」を4月下旬に国内発売。タッチパッドとアナログスティック装備のカウチゲーミング向け
K83 Wirelessは,Couch gaming(カウチゲーミング,ソファの上で膝の上にキーボードやマウスなどを置いてゲームをプレイすること)向けのキーボードで,キーボード右側に円形のタッチパッドとアナログスティックを備えるのが特徴だ。
K83 Wirelessの概要については発表時の記事で説明しているので,ここでは簡単に説明しよう。
本製品は,付属のUSBワイヤレスレシーバー,またはBluetooth 4.2を用いたワイヤレス接続と,USBケーブルによるワイヤード接続の両方に対応するキーボードだ。発表時にはワイヤード接続についての説明はなかったのだが,今回の説明会で対応することが明らかとなった。
なお,付属のUSBワイヤレスレシーバーはK83 Wireless専用品で,ほかのCorsair製ワイヤレスデバイスとは互換性がないそうだ。
注目のアナログスティックは,スティックのすぐ左にある「F-Lock」ボタンの押下状態によって動作が変化するという。F-Lockボタンがオフの状態は「Media Mode」と呼ばれており,アナログスティックの上下左右操作でアプリケーションのメニューを上下左右に操作したり,アナログスティックの押し込みで選択したりといった動作を行える。Lボタンはメニューの選択,Rボタンは「戻る」ボタンの機能が割り当てられているそうだ。
一方,F-Lockボタンを押してオンにすると,K83 Wirelessは「Gaming Mode」に切り替わり,アナログスティックでマウスカーソルを操作できるほか,Lボタンはマウスの左メインボタン,Rボタンは右メインボタンが割り当てられており,アナログスティックの押し込みでセンタークリックができるとのこと。Corsairとしては,左手で[W/A/S/D]キーやその周辺のキーを操作しながら,右手でマウスカーソルと左右メインボタンを操作してゲームをプレイするスタイルを想定しているようだ。
Corsairの統合設定ソフトである「iCUE」を使えば,スティックやL/Rボタンの機能をカスタマイズできるようだが,現場では実機での動作デモがなかったうえ,Corsairスタッフに質問しても具体的にどのような機能を割り当てられるのかは確認できなかった。アナログスティックにゲームパッドの右スティックを割り当てられれば,左手側の操作と合わせてキーボードとゲームパッドを合わせたような操作が実現できそうなのだが。
そのほかの仕様についても簡単に触れておこう。キースイッチは,Corsair独自のカスタマイズを施したパンタグラフ式メンブレンスイッチ「Custom CORSAIR Gaming Scissor」を採用しており,最大20キーのロールオーバーとAnti-Ghosting(アンチゴースト)に対応する。
バッテリーは内蔵式で,バッテリー駆動時間はキーボードのLEDバックライトを点灯した状態で最大18時間,LED消灯状態では最大40時間とのことだ。
北米市場向けの直販価格が99.99ドル(約1万1100円)なので,国内価格がいささか割高なのは残念だが,独特のデザインとアナログスティック周りのギミックに惹かれる人はいるのではないだろうか。
●K83 Wirelessの主なスペック
- 接続インタフェース:ワイヤード,USB(※独自方式ワイヤレス),Bluetooth 4.2
- キースイッチ:メンブレンスイッチ(Corsair独自)
- 基本キー数:英語77キー
- キーピッチ:未公開
- キーストローク:未公開
- アクチュエーションポイント:未公開
- 押下特性:未公開
- ロールオーバー数:20キー
- 複数キー同時押し対応:対応
- キー耐久性:未公開
- ポーリングレート(USBレポートレート):1000Hz
- オンボードフラッシュメモリ:未公開
- LEDイルミネーション:搭載(白色LED)
- 公称本体サイズ:381(W)×125(D)×28(H)mm
- 公称本体重量:約480g
- 付属ケーブル長:1.82m
- 対応OS:未公開
- 発売日:4月下旬
- 保証期間:2年間
最後に,3月16日に国内発売予定の新型PCケース2製品も簡単に紹介しておこう。
1製品めは「Carbide Series 678C」というミドルタワーPCケースで,筐体左右パネルと前面パネルの内側に吸音マットを貼り付けた静音性重視の製品だ。販売代理店想定売価は2万9160円(税込)となっている。
もう1製品は,E-ATX対応のキューブ型PCケース「Crystal Series 680X RGB」。筐体内部をマザーボード部分と電源ユニット部分に分離したデュアルチャンバー構造と,カラーLEDを組み込んだ120mm径の空冷ファン3基の内蔵を特徴とする。販売代理店想定売価は4万500円(税込)とのことだ。
Carbide Series 678C。写真はブラックモデルで,ほかにホワイトモデルもラインナップされている。 |
Crystal Series 680X RGB。写真はホワイトモデルで,ほかにブラックモデルもあり |
CorsairのK83 Wireless製品情報ページ
- 関連タイトル:
Corsair Gaming(旧称:Vengeance Gaming)
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