Corsair，10キーレスのワイヤレスキーボード「K83 Wireless」を発表。円形タッチパッドとアナログスティック付きのリビングルーム向け

　北米時間2019年3月7日，Corsairは，リビングルームでの使用を前提とした新型ワイヤレスキーボード「K83 Wireless Entertainment Keyboard」（以下，K83 Wireless）を世界市場へ向けて発表した。

K83 Wireless。左にあるのは付属のUSBワイヤレスレシーバーであるが，付属レシーバーを使うワイヤレス接続だけでなく，Bluetooth 4.2によるワイヤレス接続にも対応するという

　K83 Wirelessは，10キーレスタイプのキーボード右側に円形のタッチパッドやアナログスティックを備える製品だ。これだけだとあまりゲーム用っぽくないが，最大20キーのロールオーバーとAnti-Ghosting（アンチゴースト）仕様を実現しているため，欧米市場で一定のニーズがあるCouch gaming（カウチゲーミング，ソファの上で膝の上にキーボードやマウスなどを置いてゲームをプレイすること）もターゲットという理解でいいだろう。
　発表と同時に同社直販サイトでは注文が可能になるとのことだが，本稿執筆時点で価格は明らかになっていない。

K83 Wirelessの使用イメージ

キーボード右側にある円形タッチパッドとアナログスティック，音量調整ダイヤルの配置。ダイヤルの下にあるボタンは，キーボードLEDの調整ボタンと，ファンクションキーの操作モードを切り替えるボタンだろうか

　K83 Wirelessの特徴が集まったキーボード右側の部分には，4本指でのマルチタッチが可能な円形タッチパッドと，マウスの左右メインボタンに当たる2つのボタン，ゲームパッドのそれをそのまま取り付けたようなアナログスティック，音量調整ダイヤルなどが並ぶ。
　Corsairは，メインキーの［W/A/S/D］キーとアナログスティックによって，ゲームパッドのようにゲームをプレイできるとアピールしている。キーボード背面の右側には左メインボタン，底面の右側奥には右メインボタン代わりとなるボタンも装備しているので，K83 Wirelessを膝に置いたまま，左手はメインキー，右手はアナログスティックと左右メインボタンといった使い方ができるようだ。

　なお，アナログスティックは，Corsairの統合設定ソフトである「iCUE」で感度調整を行えるとのことだが，機能割り当ても変更できるのかどうかは明らかになっていない。

右親指をアナログスティックに置いた状態でも左右メインボタンを操作できるように，左メインボタンは背面側（左），右メインボタンは底面奥側にも用意されている（右）

　キーボード部分は，ゲーム用ではあまり見かけないアイソレーション（飛び石）タイプのデザインで，キースイッチには「Custom CORSAIR Gaming Scissor」というパンタグラフ式メンブレンスイッチを採用するとのことだ。キーの耐久性といった情報は明らかになっていない。

K83 Wirelessを真上から見たカット。いわゆるアイソレーションタイプのキーボードで，［W/A/S/D］キーはキートップの色を変えてある。キーボード天板はアルミニウム合金製とのことだ

●K83 Wirelessの主なスペック

• 接続インタフェース：USB（※独自方式ワイヤレス），Bluetooth 4.2
• キースイッチ：メンブレンスイッチ（Corsair独自）
• 基本キー数：英語77キー
• キーピッチ：未公開
• キーストローク：未公開
• アクチュエーションポイント：未公開
• 押下特性：未公開
• ロールオーバー数：20キー
• 複数キー同時押し対応：対応
• キー耐久性：未公開
• ポーリングレート（USBレポートレート）：1000Hz
• オンボードフラッシュメモリ：未公開
• LEDイルミネーション：搭載（白色LED）
• 公称本体サイズ：381（W）×125（D）×28（H）mm
• 公称本体重量：約480g
• 付属ケーブル長：1.82m
• 対応OS：未公開
• 発売日：3月7日
• 保証期間：2年間

CorsairのK83 Wireless製品情報ページ（英語）